GATOH MOVE TAG TOURNAMENT
2015年6月20日 バンコク・ブルーボックススタジオ
娘のお気に入りはBAD COMPANY、息子のご贔屓はGATOH MASK。「BAD COMPANYが優勝だよ」「GATOH MASKが勝つんだ」…子供達の応援合戦は会場へ向かう道すがらで既に始まっていた。
正直この2日間でチャンピオンが決まると思っていた。初日は日程の関係で都合付かず、2日目にGATOH MOVE初代タッグチャンピオンを拝めると楽しみにしていた。が、会場を訪れた際、7月下旬に行われる次期イベントにてタッグトーナメント決勝が行われる告知がされていた。しかもやはりチャンピオンベルトでは無くトロフィーを賭けた戦い、これってどうなのかなと。
準決勝はともに男性タッグチームvsMIXタッグチーム、正直勝ち上がるチームはFENRYU&KENCHANチームとBAD COMPANYであろうと大方予想が出来ていた。しかしいやはやどうして、試合の主役はEK BAKIでありGATOH MASKであった。
EK BAKIは恵まれた体躯を大いに活かし、リング狭しと暴れまくった。持ち前の熱さを全面的に出し、FENRYU&KENCHANを圧倒。しかし一瞬の隙をFENRYUに衝かれ、最後は2人してのフォール(反則では!?)で3カウントを奪われてしまったが、EK BAKIの強さが際立って見えた1戦であった。
BAD COMPANYはゴングが鳴る前に奇襲攻撃を仕掛け、「秒殺かも!?」と思わせる展開を見せた。しかしルチャの飛び技を駆使したGATOH MASKが徐々に自分のペースに引き込み、思い通りに試合を運べないBAD COMPANYを終始イライラさせることに成功。金的攻撃の攻防により審判も含め男性陣全員が股間を抑えて悶えてしまうというコント的な見せ場もちゃんと用意。なかなか捕まらなかったGATOH MASKであったが、最後は合体パワーボムのもとに沈み万事休す。
一ヶ月後の決勝戦は役者が違うBAD COMPANYが制するであろう。しかしその場にEK BAKIとGATOH MASKが現れ、「俺たちにそのトロフィー(ベルト!?)を挑戦させろ!!」という展開が用意されているんじゃないかな…と勝手にシナリオを描いている。
試合後も暴走を止めないBAD COMPANYは止めに入った若手にも手を出し、この行為に完全に娘はビビッてしまったようだ…でも格好良く映っているようだ。試合会場を出たところにBAD COMPANYを見つけ、「写真撮って貰おうよ」と娘を誘ったが「怖いよ~っ」と完全に拒否。でもプロマイド写真は購入したいと…ブルーザー・ブロディやスタン・ハンセンにビビりながらも応援していた自分の幼少期とダブルものを感じたね。
実は俺もBAD COMPANYを応援している。悪役キャラに徹している彼らがタイ版ザ・ロード・ウォーリアーズに見えるのは俺だけであろうか。現在新日本プロレスを主戦場に戦う邪道・外道コンビと悪役対決が実現しないかなぁと勝手に想像を膨らましドキドキしている”いとたく”なのである。当然この一戦はトロフィー(ベルト!?)を賭けた戦いとして、大きな会場にて四角いリング上で行われることを切に願っている。
「リアウサーイ、マイチャイ!! リアウクワー、マイチャイ!!! トロンパイ、チャイ!!!! Let’s Go GATOH MOVE」と大声を張り上げ、会場を後にした。
関連記事
伊藤琢矢(いとたく)
元サッカー選手。本サイトで「タイサッカー珍道中」を連載中。
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
http://ameblo.jp/itotaku24/
いとたく観戦レポート
(Samurai×TPL site内)
http://tpljp.net/?p=8068
Regista in Thailand
http://registathailand.blog.fc2.com/