アメリカ・ワシントン州に住む生物学者、デビッド・ジョージ・ゴードンさんのお宅にお邪魔した。目的は虫料理をご馳走になるため。
「食料不足が深刻な問題となるだろう近未来、虫は大切な蛋白源なんです!」
このオジサン、虫食にハマリ、世界各地の虫食を研究。自分のオリジナル・レシピも含めた料理本『EAT-AーBUG Cook Book』まで出版してしまった。
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本日のスタートはゴキブリのケイジャン風炒め。ちなみに、食材の虫は動物園で飼われている動物用に、無菌で育てられたものだ。
さて、お味は・・・カリカリで、なかなかイケル。小海老風?
「そうそう、同じ節足動物ですから」
この後、ムカデのスパイシー・オーブン焼き、コオロギ入りチョコレート・トルテなどがテーブルにやってきた。
「虫を食べることは環境にも優しいんです。牛を育てようと思うと、50キロの飼料を使い5キロしか肉が取れない。ですが、虫のECI(摂食食物の変換効率)はその5倍以上も良いんです。またメタンガスの発生も抑えされます。良いことずくめでしょう!」
とゴードンさんは熱弁を振るうのであった。
*この取材をしたのは1998年のこと。まだ日本で一般的にエコロジーという言葉が浸透していなくて、記事の中ではこのカタカナ言葉を使っていない。時代ですな。虫食の蛋白源としての可能性についても、最近、よく聞く。それを考えると、ゴードンのオジサン、結構先を走るパイオニアだったのだなあ。
(2012年10月14日掲載)
この記事は「ジジイ梅が海外でこんなコト、やっちゃいました。古い話も多々ございますが、宜しいでしょうか?」より転載しております。
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梅本昌男
1963年生まれ。1993年にワーキング・ホリデイ制度を利用してカナダへ。現地の邦字新聞の記者、ベルリッツの日本語教師を 経て、フリー・ライターへ。カナダでの8年の後、2001年より
タイのバンコクへ移動し東南アジア各地を回る。2006年秋より1年ほどエジプトのカイロを拠点にアラブ諸国をぶらり。現在、再びバンコクに滞在中。
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