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ZEAL独占インタビュー[第20回 タイ・フェスティバル2019]

2019年5月14日 配信

ZEAL独占インタビュー[第20回 タイ・フェスティバル2019]

1年に1度、日本のタイ好きや、日本在住タイ人が楽しみにしている東京・代々木公園での「タイ・フェスティバル」が2019年5月11日(土)・12(日)開催されました。



今回は晴天に恵まれ、5月とは思えない暑さ!「タイ・フェスティバル」に毎年行っている人ならわかるかも?「タイ・フェスティバル」は、「5月とは思えない暑さ」「5月とは思えない寒さ」そして雨・・・という、妙な天気の日に当たる確率が高いんです。さすがタイですね!?

「タイ・フェスティバル」ではメインのステージで毎年、タイの人気歌手によるライブが行われるのですが・・・5月のタイは40度近いということで、この時期のこの程度の暑さにはアーティストの皆さん「サバイ!サバイ!(快適!快適!)」と元気いっぱい。中でもタイで大変な人気を誇るロックバンド「ZEAL」の皆さんは、2019年の「タイ・フェスティバル」のステージを男らしく、かっこよく盛り上げてくれました!

タイランドハイパーリンクスでは日本ツアーを行いつつ、東京・大阪の「タイ・フェスティバル」を12日間かけて駆け巡るという「ZEAL」の5人にインタビュー。タイ人のファンだけではなく、なぜかタイ在住日本人にも人気があるというバンドの特徴の秘密を少しのぞかせていただきました。国を超えて愛される理由がよくわかるインタビューです。

 

バンド結成何年!?

——ペックさんは日本に何度も来ているんですってね。

ペック:10回くらいかな?バンド自体で来たのは2回。

ポック:僕はモダンドッグ(ModernDog)のサポートで来ています。

——あ!そうですよね。以前モダンドッグの取材をさせていただいたときにお見掛けしています。「ZEAL」は本当に大人気のバンドなので、1年だけ住んでいた私も、メンバーの名前を何人か知っていたんですけど、ドラムの「ケン」さんは日本人なのですか?

ケン:日本人とタイ人のクオーターです。お爺さんが日本人ですね

——という事は日本語は話せ・・・

ケン:話せません!

——早い・・・。タイでは随分長く人気がある印象ですし、若い頃から人気があったイメージですが、結成して何年ですか?

ポック:何年たったっけ?

ペック:えーっと…ニジュウナナ(日本語)!

——えっ?さすがに違いませんか(笑)?

ケン:何年過ぎた?

ペック:ジュウナナ(日本語)。そうだよね?そうだよね?17年です。

——メンバーチェンジもなく?

ペック:ギターのシラーが一人増えました。

——たしかそれまでは4人でしたよね?

ペック:そうです。

スー:あっ、知ってるね!

 

バンドは家族だから喧嘩しても乗り越えられる

——ギターを増やした理由はなんでしょう?

ペック:4人でバンドをやってたんだけど、もっと音に深みを出したいって思って。シラーは9年以上も前から友達だったんだんだよね。トモダチ(日本語)!

——確かにツインギターの方が、ロック系のバンドは音に厚みが出て良いですよね。でも、17年も一緒にバンドを組んでいると「やっべぇ、これ解散しちゃうんじゃないの?」っていう大喧嘩もあったんじゃないですか?

一同:爆笑

ポック:バンドはみんな家族だから喧嘩はあるよね。ごにょごにょ・・・

——えっ?なんですか?※通訳さんが訳すなと指示を受けている模様

一同:ひそひそ・・・

——えっ?なんですか?なんですか?

スー:大きな喧嘩もあったけど、何とか乗り越えられました(笑)。

——本当にそれだけしか言っていないのかは謎ですね(笑)。普通に「ごめんねーっ」て感じで終わるんですね。

ペック:みんなきちんと謝れます(笑)。

 

日本人ファンが多いZEAL。本人たちの見解は?

——今回の来日前は、オーストラリアでライブをしたと聞きました。オーストラリアのライブは楽しかったですか?

スー:えーっと、ほとんどオーストラリアに住んでいるタイ人がお客さんだったよね?

——それと比較すると、去年の日本ライブでライブハウスの半分以上が日本人だったという日本はかなり優秀じゃないですか?

ペック:そうですね!

——実は10年程前にタイに住んでいたんですが、当時住んでいたタイ在住日本人にZEALのファンが凄く多かったんですよね。張本人としては、なぜだと思います?

ペック:もともと日本人の友達がいたんですよ。ずっと見てくれていて。で、去年、日本でライブをやったんですけど、最初はタイ人ばかりだろうなー・・・と思っていたら日本人が半分以上いてくれてうれしかったですね

——曲が日本人にうけるんですかね?

ペック:メロディー!?

ポック:メロディーじゃないかな。日本人はもともとよく音楽を聴く人たちだと思うし。時々曲を作っていて「あ、これ日本人好きなんじゃないのかな?」って思うメロディーをわざと入れたりして。

——えーっ?そういう意図的なものなんですか!?

一同:(笑)

ポック:もしかしたら「これ日本人好きそうだなあ」のメロディーが、本当にうけてしまって、それが続いたのかなあ?って思う。

ペック:歌詞に英語を入れてみたりして。

——日本の歌詞あるあるですよ。なんでそこ英語?みたいな(笑)。でも面白いですね。タイ人の好きなメロディと日本人が好きなメロディって違うんですか?

ポック:あ、でも・・・まずは自分がその曲を好きかどうかですね(笑)。たまたま自分が好きな曲が他の国の人も好きだったという。

 

日本のミュージシャンも好き!

——日本のバンドでは好きな人たちはいるんですか?

シラー:僕はX JapanやLUNA SEAが好きですね。

——どちらもツインギターですね。

ポック:カシオペア!

——渋いですね。結構ご年配ですよ。

ペック:平井堅!宇多田ヒカルも好き。

スー:いつもペックから借りてるから同じ曲の趣味かな。

——ケンさんは日本人の血が流れているから日本の曲は入りやすいのでは?

ケン:いやー、お爺さんは第二次世界大戦のときにタイに来たんですよ。「クーカム」のコボリって知っていますか?

——知ってます!映画見ました!主人公がコボリですね。

ケン:あんな感じです。日本には住んだことがないんですよ。

 

ハードスケジュールの2019年来日・・・

——今回は東京と大阪のタイフェスのほかに、東京でライブハウスでのライブがあるんですよね?遊べる時間はあるんですか?

シラー:ホテルの近くとか・・・。

——渋谷の真ん中ですもんね。買い物も、グルメも楽しめます。

ペック:多分・・・プライベートな時間も持てます。今回はとても長く日本にいられるので。

——何日くらい日本にいるんですか?

ペック:12日間。今は今回のライブのことで興奮していて、あまりプライベートの遊びについては詳しく考えていないけどね。

——ちなみにその12日間の中で、これだけは絶対に日本で食べて帰るぞ、と決めているものは?

スー:牛肉!

ペック:ラーメン!

ポック:ああ・・・魚。

ケン:刺身!

一同:爆笑

——王道なものは全部食べて帰るという認識でよいですよね(笑)。ちなみに日本人のファンとは何語でコミュニケーションを取っているんですか?

ケン:タイで働いている日本人や留学している人が多いので、タイ語で話していますね。

ペック:日本語はできません(笑)!

——これだけは言える日本語を披露してもらっていいですか?

シラー:「こんにちは!」

ペック:「私はペックです!」

スー:「すご~い!」

ポック:「こんばんはっ!」

ケン:「おいしぃいいいいいーい!」

——ぜひ頑張って日本語で交流していただけると・・・良い・・・で・・・すね(笑)

 

「令和」ピックも!ZEALからの泣けるプレゼント

——これから日本のファンの皆さんに会いに、ライブハウスでのライブや大阪の「タイ・フェスティバル」も待っているわけですが、日本の皆さんにメッセージをお願いします。

シラー:異国のバンドなのに、見に来てくれてありがとうございます!

ペック:今年は「タイ・フェスティバル」で日本に来れて本当にうれしい。毎年来たいです。日本の皆さん。僕たちの作品を聴いて下さい!

スー:さっき「タイ・フェスティバル」の会場をうろうろしてみたんだけど、「タイ・フェスティバル」は本当にすごいお祭りだなーって思って

——日本人もタイが大好きな人が多いんですよね

スー:タイ料理の屋台に、もの凄い行列ができて、本当にうれしく思いました。それから、このピックは、日本のライブのために作りました。どうぞ!

——うわー!凄い!なんですかこれ?「令和」って書いてある!
※タイランドハイパーリンクス取材陣・全員いただきました!スーさん、ありがとうございます!

スー:これは日本のライブでみんなに配るつもりなんです。

ポック:僕も日本に来れてうれしいです。これまで何度かバンドのサポートでタイフェスティバルに出演したけど、やっぱり自分のバンドで来たいと思っていました。

——サポートで出演する事と、今回はやはり違いますか?

ポック:うん。自分たちのバンドのアピールがたくさんできるでしょう?

——確かに!

ケン:今回日本に来て、日本の皆さんにはとても良い印象を持っています。日本のファンの皆さんはこんなに暑い中で、ステージの目の前で一生懸命ライブを見てくれる。

——えっ?タイの皆さんは見ないんですか?

ケン:こんなに暑かったらタイだと前の方はステージ前はガラガラになるんじゃないかな(笑)?それなのに本当にきちんと僕たちの曲を聴いてくれてありがとうございます。あ、これどうぞ!これをライブで皆さんに投げます。

一同:おーい!

——サイン入りのスティックじゃないですか!?いいんですか?ありがとうございます。
※タイランドハイパーリンクス取材陣・全員いただきました!ケンさん、ありがとうございます!

シラー:しょうがないなー。じゃあ僕のピックも・・・
※タイランドハイパーリンクス取材陣・全員いただきました!シラーさん、ありがとうございます!

ポックさん:えーっと・・・僕はラブで(指をハート型にするタイで流行っている仕草)

一同:爆笑

——ペックさん、マイクちょうだい

ペック:これマイク・・・
※拳をぶつけられる

結成17年という既にベテランの域に入ったバンドながら、気取らず、威張らず、ユーモアを忘れないZEALの皆さん。なぜタイ人に、そして日本人にも愛されるのかそのお人柄でもわかるように感じました。
あっ!ファンになっちゃったかも?

[インタビュー吉田彩緒莉]

 

★「第20回 タイ・フェスティバル2019」後のZEALのスケジュール

代々木公園の「タイ・フェスティバル」でZEALのファンになっちゃった人は、この機会に足を運んでみては?

Singha Presents ZEAL LIVE IN TOKYO 2019
5月14日(火)
ライブハウス四谷lotus

第17回タイフェスティバルin大阪
5月18日(土)・19(日)
大阪城公園太陽の広場

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