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アップ・プーンパット独占インタビュー~「フンパヨン 呪物に隠れた闇」主演で見せたカメレオン俳優ぶり

2024年06月18日
カテゴリー: タイスターズ

アップ・プーンパット独占インタビュー~「フンパヨン 呪物に隠れた闇」主演で見せたカメレオン俳優ぶり

仏教国タイのホラー映画は、漆黒の闇に、亡くなった人の気配をひたひたと感じさせる精神的な恐さがあり、日本のホラー映画と非常に近い世界観がある。祈りや呪いにしてもそうだ。
映画のタイトル『フンパヨン』は、タイに伝わる呪いの人形を現わす。フンパヨンは神聖でありながらも、身を守ってくれるフンパヨンがあれば、渡した相手を死に引きずり込んでしまう恐ろしい呪文がかけられているフンパヨンもあり、今も信仰している人もいると言う。



タイトルの意味を知り、日本の「丑の刻参り」を思い出した人は決して少なくないはず。神社の御神木に、憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ちつけるという、古くからある呪術は、釈迦の時代から続くというフンパヨンの風習と非常に似ている。
また、タイは仏教と神様が共存する。日本もしかり。そのため映画『フンパヨン』のストーリーは日本人にとって違和感なく受け入れられる世界観なのだ。

フンパヨン

物語は出家した兄のティーを探してターム(プーウィン・タンサックユーン)がドンシンタム島の寺院にたどり着いたことから始まる。寺院の僧侶たちにティーが前の僧院長を殺し、逃亡したという噂を聞き、どうしても信じられないタームは真相を突き止めるべく寺に泊まり、心優しい青年、テ(アップことプーンパット・イアン=サマン)と知り合った。
この島では人が死ぬと土の人形(フンパヨン)を作り、心臓の部分に遺骨の一部を入れ拝む風習があり、村民は深く信仰していた。また「ポープー」という像は特に信仰されているものの、タームが怒りから手首を折ってしまい、取りつかれたように自らの手首を傷つけようとし、人形師であるジェット(ニックことクナティップ・ピンプラダップ)に救われる。
しかし村では死者や行方不明者が続出。フンパヨンが森の中をさまよい、僧侶や村人を恐怖に陥れていく。

この映画は「呪物に隠れた闇」というサブタイトルが示すように、物語の中盤ごろから、見えない何かや、亡くなった方よりも、人間の執着心や欲望、悪行がいかに恐く、醜いかを如実に教えてくれる。
鬱蒼とした森の中で繰り広げられるどろどろとした人間の悪行。そんな中、最も純真無垢な存在として登場するのが、テという青年だ。
タイランドハイパーリンクスでは、身寄りのない自閉症の青年という難しい役どころに体当たりで挑んだ、アップことプーンパット・イアン=サマンさんにインタビューさせていただいた。

左がプーウィン・タンサックユーン

 

オーディションで射止めた『フンパヨン』の主演

ーー映画を見たばかりなので、まだアップさんにお会いすると、別の意味でドキドキするというか、私は恐がりなので出演者の方に会うと、本気で恐いですね。ところで、まさかと思いますが、今、人形(フンパヨン)は作ってないですよね?

アップ:作ってないですよ(爆笑)。僕も恐がりなんです(笑)!

ーー演技がそれくらいリアルだったんですよ(笑)。もう、あの映画は最後まで見てこそですね。世の中には霊より恐いもので溢れているというか、至る所でどんでん返しだらけで、本当に面白かったです。

アップ:ありがとうございます(笑)。

ーー大変な役に挑戦したと思うのですが、どうしてこの役を演じることになったのですか?

アップ:監督から直接連絡があって、プロットと脚本が送られてきたんですよ。それを読んだ時に「この役は凄くやりがいがあるし、やってみたい!」と思って、オーディション参加を決めました。

ーーと言うことは、最初から自閉症の青年の役であることは知っていたんですか?

アップ:そうです。

 

物語の要となる自閉症の青年を熱演

ーー出演者の中で一番難しい役だったんじゃないかと思うのですが、どのように自閉症の方の動作や、心理、考え方を学んだんでしょうか?

アップ:まず自閉症についてリサーチしました。タイにある自閉症の財団に行って、理事長からお話を聞いて、実際に自閉症の子供たちと話しました。そのことで彼らひとり一人が違った個性や能力を持っていることが理解できたんです。

ーー中には大変な才能を持っている方もいると言いますよね。

アップ:そうなんですよ。
子どもたちの情報を持ち帰って、監督やアクティングコーチと話をしながら、僕の演じたテという青年のキャラクターを作り上げていきました。
みんな個性が違うわけだから、実際に会った子どもたちとは違うキャラクターの青年を演じることにしたんです。

ーーテ役の何が難しいかって、テは自閉症だけではなく、映画を見始めた時、映画を見終えた時に一番印象が変わって見える人なんですよね。よくこれだけの要素の詰まったテという人間になり切れるものだなあと。

アップ:実は監督もアクティングコーチも僕が最後まで演じられるか心配していたみたいですよ(笑)。

ーーそうなんですか(笑)。本当に難しい役だし、何よりもアップさんが完全にテという青年にしか見えなかったのが印象的です。演技している感じが全然しなかったですね。

アップ:本当ですか(笑)?ありがとうございます。
自分自身もこの役を演じるのはすごく難しいことがわかっていたんですよね。だから撮影前の準備にすごく時間をかけました。監督とたくさん話して、詳細を詰めていったんですよ。
撮影場所は撮影できる期間や時間が決まっているので、現場で決めたり悩む時間がなかったんです。その方が撮影がスムーズに行くと思いました。

 

映画に描かれていないバックグランドを作ることで演じられた難役

ーーテという青年は、割とミステリアスですよね。穏やかで心優しい面がありながら、なぜあの寺に来たのか、何の説明もないという…。自分で想像しながら演じたのでしょうか?

アップ:その通りです。映画には描かれていないんですけど、僕はワークショップの段階で、テという青年のバックグランドを作っていました。
僕は毎回、どんな役を演じる時も、ワークショップで演じるキャラクターを把握するようにしているんだけど、テの場合は、なぜ親に捨てられて、どんな痛みを抱えていて、なぜこの寺にいるのか、そしてルアンタ―(高僧のこと)がなぜ彼を寺に置き、養っているのか、彼はルアンターに何をされていたのか、という詳細を決めています。
でもそれは、映画でも、このインタビューでも明らかにしません(笑)。

ーーなるほど!ますます、テ=アップさんの存在になってきました。

アップ:例えば、映画の中で彼が暴力を振るわれる回想シーンがあるんですけど、あれはあくまでも想像のシーンとして出てくるんですよ。つまり実際にはケガをさせられるような暴力を受けていないのかもしれない。

ーーいかに彼の心が、周囲で起きた事件や、心無い人たちの行動や言葉で傷付いたかを、テがどうイメージしているのか、というシーンかもしれないということすね。

アップ:そうそうそう!映画ではそこまで描かれていなくても、そんなふうに彼になりきるために、描かれていない部分のキャラクターを作り込んでいました。

ーーアップさんのこれまでのイメージを根底からがらっと変えてしまうほど、インパクトのある役に思いました。演技派ですね。

アップ:僕は俳優として、どんな役をもらっても、その役になりきるのが俳優という仕事だと思っています。毎回、違う役をもらうから、しっかり準備して挑みたいなあ、と思います。人間と同じで、どの役にも一つも同じキャラクターはいませんから。
色々な役がいただける僕は、本当にラッキーだと思っています。どんな人間の人生も生きることができますからね。

ーープロ根性が本当に強い方で驚きました。感動しました。

アップ:いやいやいや(日本語)。

 

一番悪い僧侶は誰だ?タイの寺の悪い部分も描かれている

ーー今回の映画でショックだった部分が、舞台がお寺なのに悪い奴がいっぱいいるってことです(笑)。タイのお寺はタイ旅行中によく立ち寄るので、僧侶の方は尊敬していたんですが、映画のシーンを見て、ターム(プーウィン・タンサックユーン)が「出家して何を学んだ!」って他のお坊さんに詰め寄るシーンのセリフを、そのまま言いたくなりました。

アップ:監督はこの作品で、タイのお寺にも悪い部分を持っている寺があることを、正直に見せたいっていうのがあったみたいです。あっ!でも、監督自身は、とても信心深い方で、お寺にもよく行くし、お寺に寄進もしています。残念ながらタイでは僧侶の悪いニュースはよく報じられるんですよね。

ーーニュースで見たことがあります。タイの男性は出家する方も多いみたいですけど、アップさんは出家したことはあります?

アップ:僕はまだないですね。

ーータイの僧侶にも嫌な奴や意地悪な奴はいるんでしょうか。

アップ:僕が直接会ったわけではないんですけど、いるんじゃないですかね。迷信や信仰心を利用して、お金を稼ぐことを目的にしてしまったお寺の姿が、この映画では描かれています。

ーーあー、確かに日本でも時々、檀家さんとお寺の金銭トラブルの話、聞くなぁ。
そんな中で、テは真っすぐで純粋無垢で正義感の強い方じゃないですか。そのせいか、他の出演者よりも恐いものたちがあまり襲ってこなかったような気がしなくもないんですが、そのあたりはどうとらえていますか?

アップ:どうかなー?もしそういう所でテが死んでいたら、話が成立しないような(笑)…。

ーーあ、本当だ(笑)!!!

一同:(爆笑)

 

メインのロケ地は4か所。中でもカンチャナブリ県はとてもきれい

ーー今回の映画のシーンは出だしから圧巻でしたね。ロケ地は山あいで、鬱蒼とした感じの場所が多かったんですけど、実際の場所はどこだったんですか?

アップ:だいたい4,5カ所だったんですけど、全てバンコク近郊ではなく地方ですね。どこもとてもきれいなんですけど、とにかくアクセスが悪くて(笑)。
特にラストシーンはカンチャナブリ県のボウオンっていう場所なんですけど、小屋が乗っている竹のいかだで行かないと到着しない場所があるんですよ。
何にもない場所だから撮影はとても大変だったし、周りに何にもなくて、とっても恐かったです(笑)。

ーーえ?私、4月末にカンチャナブリに行ってきたばかりです。ボートでしか行けない山奥だったんですけど、もしかしてあのあたりだったのかな(笑)。

アップ:えーっ(笑)。そうなんですか?

ーー40度超えの中、エアコンのない電車で5時間以上。

アップ:(爆笑)…もしかして、無料の電車ですか(タイでは国鉄が無料になる日がある)?

ーー観光客は100バーツ(約420円)取られました(笑)。

アップ:…(爆笑)。タイ人は、カンチャナブリに電車では行きませんよ(笑)。

ーーえええー(爆笑)?そうなんですか?みんな車で行っちゃうのかな?帰りはさすがにエアコンの効いたバスで帰ってきましたけど。
それはさておき、夜は本当に何もなくて、凄い雰囲気でしたよね。私は幽霊の気配は感じませんでしたけど…。

アップ:そうなんですよ。カンチャナブリの山奥なので、本当に何にもないんですよ。真っ暗!どんなに幽霊が恐くても帰れないんです。1か所での撮影がだいたい3日~4日なので、本当に恐かったんですよ。しかも撮影現場の近くのホテルに泊まるしかなくて。

ーーお寺に慣れているテ役なのに、メチャクチャ恐がっていますね(笑)。もしかして、恐いことが起きたとか。

アップ:ありましたよ、ありましたよ!
共演したジェイド役のニックが、かなり恐い目に遭いました。彼はホンモノのフンパヨンを持って演じたんですけど、フンパヨンは呪文を唱えないと目覚めません。監督がリアルな演技を求めていて、緊張感を出すために、ニックは撮影時にはフンパヨンを目覚めさせる呪文を唱えさせられました。そのせいなんですかね…普通ではありえないことが沢山起こったんですよ。

ーーえっ?監督~!?恐い恐い恐い…。

アップ:例えば機材の不調だとか、ニックが倒れたり、ニックがホテルに戻った時に誰もいない部屋のはずなのに、ベッドの隅に人の影が見えたり。

ーー完全に目覚めてるじゃないですか。ニックさんが大変なことになっていますよ(震)!あれ?ところでアップさんは恐い目には遭わなかったんですか?

アップ:僕はそういう目には遭わなかったんです。ヨカッタ(日本語)!

ーーニックさんは全然良くないですけどね(笑)。まあ、アップさんの役も、祟られても不思議ではなさそうな役のようにも思えるのですが―…。

アップ:そんなことはありません。僕は恐がり屋なので、恐がらせないでください(笑)。

ーー…(笑)。ところで、このフンパヨンという呪術系の人形なんですけど、今もタイでは信じられているんですか?

アップ:もちろん信じている人はいます。ただ、バンコクに信仰している人がいたとしてもかなり少ないかも。田舎の方ではまだ結構信じられていると思いますよ。

 

チュラロンコン大学恐るべし!友達がスターばかりな件

ーータイの俳優さんやミュージシャンの方にインタビューすると、かなりの確率でチュラロンコン大学(タイの東大と例えられる)出身の方が多いんですけど、アップさんもチュラロンコン大学出身で、もう一人の主役、プーウィン・タンサックユーンさんもチュラロンコン大卒なんですよね。

アップ:はい。

ーー以前から不思議だったんですけど、タイの芸能人って、チュラロンコン大学の人が多すぎる気がするんですよね。何か理由があるのでしょうか?

アップ:理由はないですよ(笑)。ただの偶然だと思います(笑)。

ーーでは仲の良い同学年の方や先輩をあげていってみてください。

アップ:フォエイ(Patara Eksangkul・GMMTV LIVEの司会)
、MaxTulのMax(Nattapol Diloknawarit)は友達です。Tulさん(Pakorn Thanasrivanitchai)も2年先輩、TayNewのTayさん(Tay Tawan)も先輩ですね。あとはINK WARUNTORNさんも先輩で仲が良いです。

ーー仲の良い方々だけでも、日本でも知っている人がいるスター揃いですよ~。

アップ:(笑)本当に偶然です。

ーーしかもアップさんはその後、イギリスの大学院に進んでいるんですよね。職業の選択肢もかなり広いと思うのですが、将来もずっと俳優の道を進みますか?

アップ:まだわからないな―(笑)。自分自身で将来がどうなるかわからないし、今は今やっていることに幸せを感じます。自分を応援してくれてる人が幸せな気持ちになってくれるように、頑張ることが生きがいなんですよ。
逆に将来、過去にできなかったことを後悔したくないです。今あることに全力で取り組みたいですね。

 

日本に戻って来ることができてうれしい!

ーーちょっと続編を期待してしまうので、ネタバレにならない程度に聞きたいんですけど、物語の最初の方で、テはタームに「バンコクでピザをごちそうするよ」って言われるじゃないですか。テは真っすぐな人柄なので、タームがピザのことを忘れたら、ちょっと怒りますかね。

アップ:(爆笑)…まあ、その可能性は高いかも。

ーーまるでテに憑依したように演じ切った本人に言われると、わくわくしますね(笑)。ということは、もしも続編があるとしたら…◎◎◎××××××××××××(自粛)

アップ:僕も同じように思ってます(爆笑)。

ーー映画が面白過ぎたので、ついギリギリ、ネタバレ近くまで聞いてしまいます。試写会を見た方は良いとして、これから見る人のために、このあたりでやめておきましょう(笑)。
主演映画が日本で公開されると決まった時はどう感じましたか?

アップ:とっても嬉しかったですね。受け入れてもらって光栄です。この映画を見てみんなに楽しんでもらいたいな。よろしくお願いいたします。

 ーー最後に日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

アップ:日本のファンの皆さん。ずっと応援してくれて、本当にありがとうございます。また日本に戻って来ることができて、試写会でも皆さんに会えて嬉しいです。僕は皆さんのことを応援したいですし、みなさんにも応援していただけると嬉しいです!

ーーありがとうございました!

アップ プーンパット・イアン=サマン อัพ ภูมิพัฒน์ เอี่ยมสำอาง 
https://www.instagram.com/uppoompat/
https://x.com/uppoompat

 

取材を終えて

筆者は以前タイのホラー映画を取材し、原稿執筆中に、不思議な体験をし、恐い思いをした。それ以降、タイのお守りを持参するほど、タイのホラー映画取材には気を付けていた。この日も、アップさんという日本でも大人気の俳優に取材するというのに、しっかりとお守りを持参。
映画の中で「演技」というものがどんなものなのか、忘れてしまうほど、テという青年そのものだったアップさん。正直に言おう。会うことが本気で恐かった…。

しかし、話せば話すほど、彼がいかに自閉症の方々の才能や、個性の豊かさを身をもって知り、テという青年を丁寧につくり上げていったのかが伝わり、その恐さはいつの間にか感動とリスペクトに変わっていた。
緻密なリサーチ、監督たちとの長期の打ち合わせ、ワークショップなど、役になり切るためにどんな努力も惜しまない俳優がそこにはいたのだ。
「どの役でもなり切ることが俳優」という徹底した彼のプロ意識に完全に脱帽していた。

そのくせアップさんは決して堅物な俳優ではない。明るく、笑い上戸、日本語を交えての映画ネタや冗談がポンポン出てくる、誰からも愛されそうな青年だ。それは日本にもたくさんいる彼のファンの皆さんの方がよく知っているはずだ。
これからもタイのカメレオン俳優として、様々な役を生き、我々を驚かせ続けてくれることだろう。

2024年7月5日公開の『フンパヨン』は、ホラー映画要素以外の部分でも非常にユニークな存在だ。間違いなくタイでしか制作できないのでは?と思える「タイ僧侶サスペンス劇場」的シーンが盛りだくさんで、斬新すぎる。しかも、どの僧侶も個性がありすぎて「誰が一番ヤバい奴なのか?」を探すことにも、夢中になってしまうだろう。
様々な要素が絡みあり、迎えるクライマックスは、誰もが「えええええええっ?」と驚嘆の声を上げること間違いナシのどんでん返し!
ぜひお近くの上映映画館で、大きな画面で見ていただきたい。

取材・文・撮影:吉田彩緒莉(Saori Yoshida/Interview・text・Photo)
通訳:高杉美和

 

フンパヨン 呪物に隠れた闇

■ 作品情報

・監    督  :ポンタリット・チョーティグリッサダーソーポン
・キャスト:プーンパット・イアン=サマン(アップ)
                  プーウィン・タンサックユーン(プーウィン)
                  クナティップ・ピンプラダブ(ニック)
                  タソーン・クリンニウム(エミ)
                  プーリパット・ウェーチャウォンサーデーチャーワット(ジェームス)
                  パンナウィット・パッタナシリ
                  ワラティップ・キッティパイサン
・製作会社:ファイブスター・プロダクション
・配    給  :ギークピクチュアズ 
・配給協力:ギグリーボックス

2023年作品/“HOON PAYON”/タイ映画/上映時間:107分/シネスコサイズ/字幕翻訳:高杉美和

© Five Star Production Co., Ltd. 2023

▶︎公式HP:https://hoonpayon-movie.com/
▶︎公式X・Instagram:@hoonpayon_movie

■ ストーリー
“フンパヨン”それはタイに古(いにしえ)より伝わる特級呪物
出家した弟のティーに会うため、旅に出たタム。ドンシンタム島の寺院で、 ティーが住職を殺して消えたという噂を耳にする。人形(フンパヨン)に妄信的な信仰を寄せる村人たち。やがて村を恐怖に陥れる奇怪な 出来事が起こっていく・・・。
タームは兄弟の僧侶ティーに会うために旅に出る。彼はドンシンタム島の寺院で、フンパヨン(呪物)に魔術をかける彫刻家ジェットと出会う。タームは、ティーが前の僧院長を殺して逃亡したという噂を聞くが、ティーが人を殺すことができるとは思えない。彼はまた、曽祖父シンタムの人形に対する村人たちの信仰に疑問を抱き、村を守る霊的な存在というよりも、ただの盲目的な迷信だと考える。その後、恐ろしい出来事が次々と起こり、村は恐怖に包まれる。女性が行方不明になり、死人が続出し、あげくの果てには、曽祖父シンタムの人形が壊されてしまう。村人たちは怒りに燃え、ナイフを持った犯人を捕まえるための呪いの儀式を始める・・・。

■ “フンパヨン”とは
釈迦の時代から存在するタイの伝統的なお守りで術式人形である。神聖であると同時に恐ろしいものでもあるこの人形には、死霊術師の強力な呪文がかけられている。フンパヨンにはさまざまな流派があり、身を守るものもあれば、破滅を招くものもある。

7月5日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開

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