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コロナ禍は、多くのタイ好きをタイから引き離し、行き来できないもどかしさにどうにかなりそうになった人が続出したものです。
しかし、やはりタイは凄い。このコロナ禍ですら味方につけ、これまで「タイ」という国にはそこまで興味がなかった層の心までかっさらってしまいました。
約3年続いたコロナ禍のお家時間に流行ったものこそ動画配信サービス。
そこでタイのBLドラマが多くの人の目に留まり、日本ではちょとした社会現象になったことも記憶に新しいですよね。
タイBLドラマの一般認知度を上げたドラマこそ『2gether』。魅力的なキャストが織り成す恋模様に多くの人が“沼落ち”。
また『2gether』を中心に他のBLドラマにも注目が集まり、遡って過去のドラマや、また今現在進行形でオンエア中のタイのBLドラマ迄注目されるようになりました。
タイに全く興味のない筆者の母親までも「BSでなんだかタイの可愛い男の子たちの出てるドラマやってるね」と、電話してきたときにはド肝を抜かれたものです。
今回は『2gether』はもちろん、BLドラマがエンターテイメントとして初めてタイで認められた最初の作品とも言われている『Love Sick』、そしてこちらも大ヒット作となった『SOTUS(ソータス)』と、タイの代表的なBLドラマに出演しているTOPTAPことジラキット・クーアーリヤクン(jirakit kuariyakul)さんにインタビュー。
翌日に初の日本でのファンミーティングを控えた寒い日に、お時間をいただきました!
タイのエンターテイメント最大手GMMTVを退所し、フリーランスになったばかりの今、これからの展望や、タイのこと、日本のこと、そして気になる恋愛話まで聞かせていただきました!
――肌真っ白ですね!
TOPTAP:…(笑)。メイクのせいもあると思いますけど。
――美白には気を使っているのでしょうかね。
TOPTAP:はい。なるべく日に当たらないようにして、常に日焼け止めを塗っています。タイ人は最近、美白を目指している人と、全く気にしていない人に分かれてますよ。
――「TOPTAP」と言うのはチューレン(ニックネーム)だと思うのですが、どんな意味ですか?
※注)タイ人は名前は長く、覚えられないので、日常呼びするチューレン(ニックネーム)をつける文化がある
TOPTAP:もともと実家がガソリンスタンドを経営していて、両親がその店の名前にしようとしていたんですが、発音するとタイではある国に対する差別的な言い方に近いものだったので、TAPになったんです。
僕には妹が2人いて、2人ともニックネームが「T」で始まるんですよね。
タイ人は娘や息子に共通した意味や音を持つチューレンをつけたがるんです。
――リズミムカルでいいチューレンですね。
TOPTAP:そう。音的にインパクトがあって覚えやすいですよね?
実はタップ、というチューレンのタイ人はあまりいなくて「えっ?」て聞き返されることもあったんですよ。
それがちょっと嫌だな~、と思っていて、タイ人のチューレンでポピュラーな「TOP」をつけました。
タイ人には「TOP」というチューレンの人がたくさんいるんですよ。
――おかげで私もすぐ覚えられました(笑)。
TOPTAP:それは良かった(笑)。
――日本ではコロナ禍にタイのBLドラマが大ヒットしました。しかも日本だけではなく世界規模のムーブメントになったと思いますが、どんな気分ですか?
TOPTAP:最初は凄く驚きました。タイのドラマシリーズがこんなに日本で流行るなんて!しかも日本に僕のファンクラブまであるなんて。
今回はとても暖かく迎えていただいて本当に嬉しいですね。人生でこんな経験は初めてなので、とても感動しました。
――タイのBLドラマは最初は一部の人が見ていたのですが、その後一般層へ拡がるスピードが速かったです。例えば私が「タイが好き」だと言うと、これまで「タイ料理美味しいよねー」と言う反応が多かったのに「タイのBLドラマ、人気あるよね!」という反応の方が増えてきました。
TOPTAP:ホント(笑)?
――本当です。これまでに沢山のドラマに出ていると思うんですけど、印象に残っている作品はありますか?
TOPTAP:うーん、やっぱり『2gether』ですね。
『2gether』に出演することで多くの皆さんに僕を知っていただけた。
まさに人生が変わった瞬間…ターニングポイントを実感しました。
僕は『Love Sick 』というドラマから10年ほどタイで芸能活動をしてきたんですが、今まで頑張ってきたことが実った感じですね。
――俳優になったきっかけは何だったんですか?
TOPTAP:大学生の時…18歳か19歳くらいだったかな?僕はSNSをやっていたんですけど、DMで「ドラマに出演しませんか?」と声をかけられました。
最初は恐くて無視していたんですけど(笑)。
――SNSは最近恐い事も多いですからね。
TOPTAP:はい。でも、あまりにも熱心に声をかけてくれるので、とりあえず会いに行きました。それが『Love Sick 』のキャスティングだったんですよ。
――そういえば、数年前ジェームス・ジラユさんにインタビューした際も、SNSでスカウトされたって言ってたんですけど、タイの芸能人はSNSがきっかけでデビューすることが多いんですか?
TOPTAP:今はもうほとんどの人がSNSきっかけで芸能界に入るんじゃないかな?
昔はサイアム・スクエア(バンコクの中心部にあるおしゃれなエリア)を歩いていたらスカウトされた…ということが多かったと思うんですけど。
当時はサイアム・スクエアで芸能事務所のスカウト担当が、待ち伏せしていたんですよ。
――お!日本で言うと原宿みたい。
TOPTAP:そうですね(笑)。でも、サイアム・スクエアで待ち伏せされる時代は終わりました(笑)。
――スカウトされるまでは芸能人になりたい、とか「有名になりたい」と思ったことはあったんでしょうか?
TOPTAP:ぜんっぜん!思ってもみなかったです(笑)。
そもそも僕に演技ができるとは思っていなかったですよ。
僕はバンコク出身ではなく、タイ北部のナーン県という田舎で生まれ育ちました。
自分の人生は勉強と、友達と遊びに行ったりして過ごしていくんだろうな、と思っていました。
まさか芸能界に入るなんて…考えてもいませんでしたよ。
――SNSと言えば、ご家族と一緒の画像をInstagramで拝見しました。
お母様に似てらっしゃいますよね?
TOPTAP:ええ?本当?「お父さんに似てる」って言われることが多いんですよ。
――でも目がお母さんと同じ目です。
TOPTAP:あ!そうです。目はお母さんで、鼻はお父さん譲りです。耳はお爺さん!
――TOPTAPさんは2022年12月に、タイのエンターテイメント系企業ではGMMTVを退所されたそうですね。
TOPTAP:『SOTUS(ソータス)』に出演したくらいの頃、GMMTVと契約しました。実はそれまでフリーランスで俳優業をしていたんですよ。
本当はフリーランスのままでいても良かったんですけど、丁度そのころ、ドラマが流行りはじめて「俳優の仕事を続けてみようかな?」と思ってGMMTVに所属させてもらったんです。
その時、僕はまだ大学生だったので、俳優の仕事の進め方がわかりませんでした(笑)。良い悪いの判断もできません。
事務所に所属していた方がサポートしてくれる人もいる、仕事も安定するっていうこともメリットに感じました。
大学を卒業したころ、一度「フリーランスに戻ろうかな?」と考えたことがありました。でも、その間に丁度新型コロナウイルス感染症が拡大。他の国でも『2gether』が見られるようになって、大ヒットしたので、そのまま所属する事にしました。
――まさに知名度がUP、人気が出てきてこれから!という時にGMMTVを退所、という形になったわけですが、なぜこのタイミングだったんでしょう?
TOPTAP:丁度2022年末にGMMTVとの契約が切れるタイミングだったんですよ。そのタイミングでフリーランスに戻ったという感じです。
――あ!契約のタイミングだったんですね。何かあったわけではなく(笑)。
TOPTAP:はい(笑)。
グラミーの役員の方たちに「フリーランスになって俳優以外のビジネスもやっていきたい」って相談したんですよ。
そしたら「フリーランスになってもドラマの仕事があればゲストで出演できるし、自分のビジネスもやりたいのならそれで良いんじゃない?」って言ってくれて。
暖かく送り出してくれました。とてもありがたいです。
――日本では大きな事務所から移籍したりフリーランスになる芸能人を、急に見かけなくなったりすることがあるんですが(笑)タイは大丈夫ですか?
TOPTAP:僕は大丈夫(笑)!不安もありますけど、芸能界にもたくさん知り合いもいるし、サポートしてくれる人もいます。
フリーランスになることで、GMMTV以外の作品に出演することもできるし…そうそう! 今回は日本のファンミーティングのために来日したんですが、もしGMMTVに所属していたら、自分の意志では来日が決められなかったと思います。こうやって自分自身で仕事の幅や、チャンスを広げていきたいんです。
今までGMMTVでサポートしてくれた人たちとはお別れしなければなりませんが、これからは自分自身で頑張らないと。沢山仕事をしないといけないですしね。
――凄いバイタリティですね。独立すると仕事の営業はどうしているんですか?TOPTAPさんがやってるんですか?
TOPTAP:そうです。僕自身がやっています。
もちろん、チームがあって企業になっています。
ドラマの場合だったらドラマのマネージャーがいます。どんな内容のシリーズなのかとか、オファ―された役は僕に合っているかとか、チームで会議をして決定します。
海外での活動のためのチームは、また別にあります。
――フリーランスになってもきちんと会社として動いているんですね。海外部門もあるということですけど、日本のドラマに出演したい、という野望はありますか?
TOPTAP:出演してみたいですね~。
僕はタイ語と英語しかできないですけど、チャンスがあればぜひぜひチャレンジしたいです。
――TOPTAPさんは俳優だけではなく、レストランも経営してるんですよね?
TOPTAP:今は友達と共同経営しているカオマンガイのお店があります。
これからやろうとしているのは、ジュエリーのお店と、アパレルブランドですね。自分のブランドを立ち上げたいんです。
ジュエリーのブランドはもう立ち上げていて“FOEM”というブランドです。
それから…今はプレオープン中なんですが、この2,3か月の間にサイアム・スクエアにお茶の専門店をグランドオープンさせますよ。
――おお、凄い!お茶の専門店は買うだけではなく店内でお茶を飲めるんですか?
TOPTAP:はい。昼間は喫茶店、夜はバーのような雰囲気にする予定です。今はお茶の味を確認したり、試行錯誤中です(笑)。
――お茶と言えば、日本茶は提供します?
TOPTAP:日本茶、おいしいですよねー。個人的には大好きなんですけど、ビジネスパートナーが中国人なので、今回のお店は中国茶が中心です。
――あら、ちょっと残念。でも、中国茶も種類がとてもたくさんあって、選ぶのが楽しそうですね。
――以前、和食屋さんを経営していたそうですよね?日本茶だけではなく、日本食も好きですか?
TOPTAP:もちろんです!日本食が大好きで、よく食べています。
タイには和食のレストランが沢山あります。
タイ料理と和食、どちらか選べと言われたら、僕は和食を選びます!
――そんなに好きなんですか!嬉しいですね。経営していたお店はどんなお店だったんですか?
TOPTAP:サーモンの刺身の食べ放題です。
――閉店してることを知らずトリップアドバイザーで評判を見てみたんですが、和食を幅広くではなく、サーモンの専門店だったんですか。手ごろで美味しいと結構評判が良かったですね。
TOPTAP:コロナ禍でタイ人の外食スタイルが変わってしまい、デリバリーが増えてしまいましたよね。仕方がなく閉店しました。
オープン当時はサーモンの刺身の食べ放題のレストランはタイにはなかったことと、タイ人はサーモンが大好きってことで、やってみました。
サーモンは日本だけではなくてノルウェーにも料理はありますけど、刺身というとどうしても日本ですからね。
――ただ日本料理が好きなだけではなく、「タイでは日本食流行ってるから出しちゃえー」でもなく、競合のあるなしからきちんと考えているのが凄いですね。新しいお茶のお店も楽しみです。
――俳優であり実業家でもある…自分でバリバリ仕事をしていくって、本当にパーフェクトな人のように見えるんですけど。
TOPTAP:えー(笑)?
――TOPTAPさんには、弱点はないんですか?
TOPTAP:いっぱいありますよ!
――いやいや御謙遜を!
TOPTAP:ほんとに、ほんとに。実は昔は演技が下手でした(笑)。
――えっ?俳優さんなのに(笑)。
TOPTAP:はい(笑)…。
僕はもともと、とってもシャイなんです。
自分を出すことが恐くて、表現することが苦手なんですよ。
おしゃべりも得意ではなかったし。
でも、演技については他の俳優さんと一緒にワークショップや演技の勉強をすることで、克服できました。
自分のキャラクターの出し方も、どう話せば自分の魅力を出せるのか研究して、頑張ったつもりです。
――逆に自信のあるポイントは?
TOPTAP:ダンスですね!あとは…何があるかな(笑)。あとファッションに関しては自信があります。
――今日初めてお会いしましたけど、ファッションはもう間違いないですね。凄くおしゃれな方だなと思いました!
TOPTAP:おー、そうですか!ありがとうございます。
――あの、これって聞いて良いのかわからないんですけど…多分皆さん知りたいと思うので、恋愛について聞いていいですか(笑)?
TOPTAP:おおおお(爆笑)…。
――ダメ?
TOPTAP:大丈夫です、大丈夫!
実は…僕はまだ、2人しか付き合ったことないんですよ。
――えー?めちゃくちゃもてそうですけどね。
TOPTAP:イヤ、ぜんぜんモテないです。最後に付き合ったのは高校2年生の時だったから、もう10年くらい付き合ってないんです。
――日本のファンの皆さん!これは大チャンス!
TOPTAP:もちろん、可能性はありますよ。
――ささ!もっと、切り込みましょう(笑)。恋人に求める条件は?
TOPTAP:長い間付き合っていないので、感覚が全然わからないんですけど、やっぱり僕のことを理解してくれる人が良いですね。
一緒にいて幸せになれる人が良いです。例えば、一緒にいてお互いに成長できる、お互いに良いパワーが出し合える人が良いですね。
――それが一番ですよねー。逆に絶対コレはダメだ…っていうタイプはいます?
TOPTAP:僕は夜遊びやパーティーが嫌いなので、そういうことが好きな人と付き合うのは難しいかな~…と思います。
――先ほど長い間付き合っていないから、感覚がわからない、って言ってたので、もしかしたらないかもしれないですけど…恋愛失敗談ってあります?
TOPTAP:あるある。付き合ってはいないけど興味がある人がいる時はあります(笑)。そして、その人と険悪になることはあります。
僕は一番許せないのは約束を守れない人。
僕は相手が言ったこと、自分が言ったことは覚えているので、相手もそれができて、きちんと守ってくれないと許せないですねー。
――おっ、きびしい!
TOPTAP:僕は正直なことを言います。遠回しな言い方ができないので、確かに厳しいかも。相手にも、自分の気持ちを正直に話してほしいですね。その方がお互いにわかり合えて、付き合いやすいですね。
――日本のファンの皆さんに、ぜひこれは知っていただきたいですねー。
TOPTAP:(笑)…。
――今回は明日のファンミーティングのための来日ということですが、日本のファンクラブがTOPTAPさんにコンタクトを取って、それをTOPTAPさんが受け止めて、来日が実現したんですってね。これって凄いことですよね。
TOPTAP:日本にファンが沢山いると聞いて、驚いたし、それを知って本当に会いたかった!コロナが収束したら絶対に会いに行くと決めていました。今回は実現できて本当にハッピーです。
――ファンミーティング以外は、日本を観光する時間はありますか?
TOPTAP:今回は短い滞在なので、遠出はできなさそうです。都内をちょっとまわるって感じですね。
東京はこれまでに色々観光しましたけど、まだ行きたい場所がたくさんあるので、まだ行ったことがない場所を中心に探してみようかな…。
――お、ちゃんと日本旅行してますね。何回くらい日本に来ているんですか?
TOPTAP:多分5,6回くらいかな?
僕はだいたい先輩や友達についていく感じです(笑)。連れて行ってもらう…。
――日本で一番好きな場所はどこですか?
TOPTAP:僕、雪が大好きなんですよ。日本ではまだ雪を見たことがないんです。他の国では見たことがあるんですけど、日本で見たい!
――今丁度(取材日)札幌雪まつりやってますよ。
TOPTAP:行きたい~!行きたい~(テンションが上がる)!日本で雪が見たかったです。
――(取材日時点)東京もまだ雪が降っていないんですよね…。
TOPTAP:雪を期待して河口湖に行ったことがあるんですが、その時も雪が降りませんでした。
そうそう、僕はスノーボードを持っているんですよ!
――えっ?タイでスノーボードができるんですか?
TOPTAP:いやいや、できません。日本でやってみたいです。もう何年前だろう?アメリカでスノーボードを楽しんだことがあるんですけど、今は全然ボードに触ってない…(笑)。日本でもう一つ買いたいですねえ。
――ぜひ日本でスノーボードデビューしてほしいですね。
――これからゴールデンウィークや夏休みにタイ旅行したいという人はますます増えると思うんですけど、TOPTAPさんがおすすめするタイの旅先はどこでしょう。
TOPTAP:こう見えてあまり出歩かないんですよね(笑)。
――そうなんですか(笑)?
TOPTAP:僕の故郷、ナーン県は、自然が好きな人にはぜひ行ってほしいです。自然だけではなくタイの北部の文化も知ることができます。
TOPTAP:ナーン県へ旅行する場合は、もう隣は違う国(ラオス)なので、ナーン県だけで過ごすことになるんですよ。
でも空港はあります。車でも行けます。とても静かな町で、18時くらいにはみんな町からいなくなってしまいます(笑)。
スローライフという感じで、ナーンで過ごすと、ゆっくり時間が流れていくし、自然もいっぱい。乾期はタイだけど寒い場所もありますよ。
――たしかナーン県の隣はラオスですけど、チェンライだとメコン川でラオスとの国境が分かれていますよね?ナーン県は川を面してラオスですか?
TOPTAP:ラオスとは接していますが、川では接してないですね。山で接しています。4つの川が流れていて、それがバンコクも流れているチャオプラヤー川になるんです。
――えー、凄くいい所じゃないですか?
TOPTAP:最近、ナーン県はタイ人の旅行先として凄く人気がありますよ。
旅行者が増えすぎて、飲食店には観光客がいっぱい。ナーンの地元の人が飲食店で食事ができないくらいの状況になっているんですよ。
――なんでそんなことに(笑)!?
TOPTAP:ナーン県はもともと人口が20万人くらい。バンコクとは違って、みんな料理して、家で食事をする生活です。レストランの数もそんなにないんですよね。だから混雑してしまう。
去年のソンクラーン休暇で実家に帰ってきたんですけど「家族で外食でもしよう」と、バイクで空いているレストランはないか探し回ったんですよ(笑)。どこの店も人でいっぱいでした(笑)。
じゃあ料理を買って持ち帰ろうとしたら料理自体が売切れ(笑)。仕方がなく家に帰って、母親が市場で食材を買って調理して、家で食事をしました。
――ナーン県に日本人が押し寄せたら、もっと混み合いそうですが(笑)!?
TOPTAP:そうですね(笑)。あともう一つ、僕が好きな場所はプーケットです。
――プーケット、イイですよねえ。
TOPTAP:ナーン県には山はあるけど海はなくて。だから海に憧れます。
海がきれいだし、映える写真も撮れるし、シーフードが美味しい。ぜひ行ってみてくださいね。
――最後に、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
TOPTAP:僕は日本の文化が大好きです。アニメとか、映画とか、日本料理とか、日本のおもちゃ、日本のファッション…子どものころから日本が大好きでした。
――うれしいですね~。
TOPTAP:だから、日本の方に応援してもらえることがとてもうれしいし、日本との縁を凄く感じているんです。
日本にファンの方がいるなんて、本当に感動しました。
ファンミーティングも人生で初めて。
皆さん以上に、僕もファンの皆さんにやっと会えて感無量です。
こんなに沢山の日本のファンの皆さんにサポートしていただいて、そしてこんなに日本のファンの方が僕のことを愛してくれて、本当にうれしいです。愛情を感じています。
これからも、応援よろしくお願いします。
フリーランスになり、自分自身でチャンスをつかんでいきたいと話してくれたTOPTAPさん。
実業家としての顔も持ち、外見のクールな雰囲気や、柔らかな物腰からはかけ離れたバイタリティと、たくましさを感じました。
また子どものように屈託なく笑い、聞いたことにNGなく一つひとつ一生懸命答えてくれる姿にも、多くの人に愛される理由がわかります。
取材を通して驚いたのは、日本のファンクラブの方々が、とても熱心にTwitterを通じて彼を応援していたこと。そしてタイに行きたくても行けない環境が続く中、タイの関係者などを通じて、ファンミーティングの機会を打診していたことです。
その強い思いを受けたTOPTAPさんが「応援してくれる日本の皆さんに会いたい」という気持ちで来日したという、いわば「相思相愛」の形。
こんなことってあります?
コロナ禍は、誰にとっても辛いもので、先の光が見えない暗闇の中にいるような時期でした。しかし、このような「深い愛のカタチ」を作り上げてもくれたわけです。
この奇跡のような来日について「人生でこんなに感動したことはない」と語ってくれたTOPTAPさんと、日本のファンクラブの皆さんの絆が、もっともっと強いものになるよう、心から応援したいものです。
それにしても、TOPTAPさんは、本当に良い人だった。
今後はより一層広いフィールドでの活動が期待されるだけに、目が離せません。
<取材・文:吉田彩緒莉>
トップタップ=ジラキット・クーアーリヤクン
TOPTAP-Jirakit Kuariyakul、ท็อปแท็ป-จิรกิตติ์ คูอาริยะกุล
1994年5月1日 ナーン県出身
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