|
|
タイ人の友人に聞くと誰もが知ってる上に、老若男女問わず人気のアーティストだと教えられる、STAMPさん。2017年から大好きな日本での活動をはじめ、今は日本ではエイベックスに所属。「スッキリ」など全国区のテレビ番組で見かけることも増えてきました。
STAMPさんと言えば映画の主題歌として爆発的ヒットした「クワームキット(ความคิด)」が有名。なるほどー、と思いつつ、実際聴いてみたら「あれ?タイで色々な場所で聞こえてきた曲だ!」と驚いてしまいました。
タイトルも知らない、誰が唄っているかも知らないけど、曲だけは様々な場所で流れていて、よく知っている!…STAMPさんの曲は、恐らくタイリピーターの皆さんは、同じ印象を持つはず。
今回はSTAMPさんが来日することを聞きつけ、日本でキャッチ!
オンラインでの「タイフェスティバル2022」出演日の2日前、奇しくもSTAMPさん自身の誕生日である5月13日にロングインタビューさせていただきました(当日は全く知らず、気の利いた言葉すらいえなかった(泣))。
そんなタイの大人気シンガーソングライター、STAMPさんが日本で活動する訳とは?
STAMP
https://avex.jp/stamp/
https://twitter.com/stamp__jp
https://twitter.com/StampApiwat
--今日のインタビュー前に、STAMPさんの曲を聴いて「あっ!タイでいつも流れていた曲だ」と、びっくりしました。コロナ禍以前は1年に2回はタイに通っていたのですが、ただの旅行者の私の耳に残るくらい、よくSTAMPさんの曲が流れていますよね。
タイでは年齢性別関係なく人気があるSTAMPさんですが、なぜタイでここまで人気があるのでしょうか?
ご自身ではどう考えていますか?
STAMP:全然わからないんですよ。考えたことがありません。こういう話を聞くと不思議に思うんですけど「なんでだろうなあ」って。
--2019年にタイ好きの友人にHMVでのインストアライブに連れて行ってもらったんです。そこでタイ人が「タイでは大きなスタジアムでコンサートをするから、こんなに近くで見ることはできないよ」って教えてくれました。
STAMP:ありがとうございます!大袈裟ですよ。そんなことないですよ。すぐに会えるアーティストです(笑)。
--タイでのデビューはいつ頃ですか?
STAMP:ソロでのデビューは2008年です。それまではポップロックのバンドをやってました。それより前はメタルバンドもやっていましたよ。ギターでした。
--メタルバンド(笑)!今のナチュラルな雰囲気からはメタルの要素が全く感じられないのですが・・・
STAMP:あー、でもその時すでに、なんか違っていました(笑)。合ってなかったですね…。何で僕ここにいるんだろう…っていうくらい、合っていなかったです。
--ということは、今のナチュラルなSTAMPさんのままで、メタルのバンドをやっていたということですか?
STAMP:服装は少しロックっぽかったんですけど、顔や髪形はこのまま。ちょっと違うところにいるなあ、みたいな。浮いているなぁっていう‥‥そんな感じ(笑)。
--STAMPさんは映画の主題歌で大スターになったわけなんですが・・・
STAMP:ありがとうございます。
--急にスターになったっていた、という感じなのでしょうかね?
STAMP:その映画の主題歌である「クワームキット」の前に、いくつか売れた曲もあったんですけど、「クワームキット」のおかげで、テレビの出演など色々な活動が増えていって、顔が知られるようになりました。そう言えばその頃、タイではビアガーデンがあって…。
--あーっ!ビアガーデン、私もよく行きました!
STAMP:えっ?どこどこどこ?どこのビアガーデン?(日本語で)
--いっ、伊勢丹の前…(2020年に閉店、セントラルワールドに併設されていました)
STAMP:(爆笑)イセタン!
--セントラルワールド(かつて伊勢丹も入っていた)前のビアガーデンは、有名なタイのアーティストばかり出演していましたよね。
STAMP:そうなんでですよ。
「クワームキット」が売れて、ビアガーデンの出演があったんですけれど、皆有名なアーティストばかりでしょう?
ステージに上がれなかったら、どうしようと不安になりました(笑)。
みんな曲は知っているけど、僕の顔は知らないし。…「え?この人がこの曲唄っているの?」「え?マジで本人?」みたいな。
--(笑)…映画の主題歌ヒットあるあるです。映画の音楽を制作することはお好きですか?
STAMP:主題歌となった曲が映画のおかげでたくさんの人に知ってもらえることはもちろんなんですが、映画を見た人との気持ちがリンクして、曲や映画が相互で重みが増す、ということが好きですね。
最初から映画のために作った曲ではなくても、元々あった曲が映画の主題歌に選ばれても、作品とリンクしていくっていうことは嬉しいですね。
--小さい頃からミュージシャンになりたかったんですか?
STAMP:ハイ!
--あ、日本語わかりましたね(笑)!
STAMP:一番ノ夢デシタ!(日本語で)。13歳から15歳くらいの時からミュージシャンになりたかったんです。
--音楽を始めたきっかけは?
STAMP:音楽がもともと好きだったと言うのはあるけど、丁度その時期はオルタナティブロックがタイで流行っていて、バンドの一員になる自分しか想像できなかったんですよね。
--今のようなソロのスタイルではなく、バンドの一員をイメージしていたんですね。
STAMP:ギタリストになりたかったんです。最初は自分が唄うなんて考えてもいませんでした。
--ええっ?こんなに歌がうまいのに!
STAMP:ありがとうございます(笑)。
でも当時は歌に全く自信がなかったんですよ(笑)。
もしソロでデビューしたとしてもインストルメンタルで、ギターだけのスタイルをイメージしていたと思います。
でも、今僕はあまりギターを触っていないんですよね。
--ミュージックビデオを色々見てきましたが、ギターがメインの曲も多いように思いましたよ。
STAMP:本当に細かく見て聴いてくれて、ありがとうございます。
--ギターのアレンジも素晴らしいですし、大好きだというギターに歌声がうまく乗っているイメージですが…。
STAMP:正にその通りで、それが僕の狙いたい音楽です。
タイで有名になっている映画の主題歌は、ピアノやオーケストラをバックにしています。タイで、僕はギタリストの印象を持ってもらえていないと思うんです。
だから時々タイ人に「ギターにサインをしてほしい」と言われると、凄く嬉しい。
--本当ですか?じゃあ、STAMPさんのファンはみんなギターを背負ってサインを…重いけど。
STAMP:(笑)…。
そういうお願いが来ると、あ、タイ人にも僕をギタリストとして認めてくれている人がいるんだなあ、って嬉しくなるんです。僕はタイではバラードのイメージが凄く強いんですよ。本当はそれだけではなくて、ギターも含めて色々やっているんですけどね。
--私の中でもSTAMPさんはバラードのイメージが強かったので、日本でエイベックスに所属からのSTAMPさんの曲調は驚きましたよ。ラップもできるのか?みたいな。SKY-HIさんとコラボした「ジェイルハウス」は、これまでのタイのSTAMPさんのイメージとは違って、本当に驚きました。
STAMP:SKY-HIは本当にかっこいい人なので、彼に合わせてかっこいい曲を作りたいと思っていました。
--STAMPさんは、いろんなジャンルの曲を表現できる方なので、日本ではのびのびと作曲していただきたいですね。
STAMP:最近の僕の音楽は、全体的にギターの音が少なくなっているから、ギターをバランスよく入れていきたいと思っています。
--本当にギターが好きなんですね。
STAMP:好きです。
最新の音楽を研究していると「あ、こういうところにギターを入れられるのか?」っていう勉強になるし、モチベーションも上がるんですよね。僕もバランスよくギターを入れていきたいなって思っています。
--STAMPさんのタイのコンサートの映像を見ると、あれだけステージでギターを弾いていらっしゃるし、タイの人はみんな、STAMPさんはギタリストであることも知っているのでは?
STAMP:ギターを入れてる曲はもちろんあるんですけど、タイ人は僕のバラードが好きだと思います。
--なるほど…でも確かにタイ人って、バラード大好きですよね。
STAMP:(笑)…そうなんですよ!タイ人はバラードが大好きで、歌詞に共感します。
--タイってハードロックのバンドもバラードが一番有名ですもんね。
STAMP:そうなんです。タイで有名なBODY SLAMやBIG ASSも有名になったきっかけはバラードです。
--すごーくわかる(笑)!タイのハードロックのバンドって、激しい曲も十分かっこいいのに、流行っているのはバラードなんですよね。
でも、さすがにもうSTAMPさんほどの人気となればジャンルを変えても良さそうな気もしますが。
STAMP:その時々に「このジャンルを取り入れたい」とか「こんなことをやってみたい」っていうのはあります。タイでも取り入れていけたらいいなと思っています。
--STAMPさんの場合、冒険する時は日本の方が良さそうですね。
STAMP:そうですね。
日本で曲を作るということは、すごく色々なことに触れ合えますよね。日本の雰囲気とか。固定されてない環境だと思います。
「タイで聴いてくれる人に向けて、こういう曲を作らなくては!」みたいなものを一度忘れて曲が作れることは、良い環境だと思っています。
--STAMPさんは日本が大好きだそうですが、日本のアーティストで影響を受けた人はいますか?
STAMP:沢山いすぎて・・・イッパイ(日本語)。
子どもの頃から日本の音楽を聴いています。小学校の頃は、X-JAPANやL’Arc〜en〜Ciel、LUNASEAやGLAYを聴いていたんですけど、大学生になって、J-POP寄りの音楽を聴くようになりました。宇多田ヒカルやコーネリアス。
--コーネリアス…ああ!小山田圭吾さんの!
STAMP:そうです。コーネリアスは大学生時代のボクのスーパースターです。ギターが前に出ていて、唄があって。僕のやりたい音楽のスタイルだなって思ってました。
--なるほど!実はギターがメインの曲を聴いた時、コーネリアスの前のフリッパーズ・ギターみたいな雰囲気がある曲だなあって思ったんですよね。
STAMP:あっ、わかりますか?ギターがメインの曲ってレトロな曲の場合が多いじゃないですか。コーネリアスやフリッパーズ・ギターの曲って、ギターサウンドなのに未来を感じさせる楽曲だなって思っています。
--STAMPさんの音楽ルーツが理解できてきました!
--「スッキリ!」を始め、日本のテレビ番組でSTAMPさんのこと見かける機会が増えてきましたが、日本とタイのテレビ番組って出演者として違う部分はありますか?
STAMP:日本の番組のライティングはタイと違って、顔が凄く映えるんですよ!
昨日も収録があったんですが、モニターチェックの時に「わあ、映えてる!顔がめちゃくちゃきれいに見える!」って思いました(笑)。
--そんなに違うんですか?
STAMP:だから日本のテレビに出演するのが大好きです(笑)。
タイのテレビ局はライトの数が少ないのかなあ。テレビの収録で顔がそんなに映えない(笑)。多分ね…予算が違うんじゃないかなぁ(笑)。
--予算ってなんかリアルですね…(爆笑)。
--今後の課題として、日本の仕事とタイの仕事のバランスがあると思うんですけど、そのあたりはどうやって分けていくつもりですか?
STAMP:実は僕、コロナ禍前は、ほぼ毎月日本に来ていたんです。
--ええっ?毎月?
STAMP:ハイ、マイツキ(日本語で)。
コロナ禍の間、2年間半日本に来れなかったので、これから日本がオープンになったら、しばらくは日本を中心に活動したいと…思っています。
--それほんとですか(笑)?
STAMP:だって2年半来れなかったんですよ。その分です(笑)。
--タイのファンの方はガッカリしませんか?
STAMP:いやいや、タイのファンとしてはそんなに悲しいことではないです。
日本のアーティストと僕が交流して、僕が日本の音楽環境で色々な影響を受け、モチベーションを高められることで、逆にタイのファンのために、曲を作る気力が沸きます。日本にたくさん来ることで、タイのファンにもっと良い楽曲を届けられるんじゃないかと僕は思っているんですけどね。
--日本の環境の中で曲を作ると、タイのファンの方にも良いという相乗効果があるんですね。
--日本では日本語の歌詞の曲も歌っているんですよね?これは凄いことだと思っていまして。日本語の勉強をしていますか?
STAMP:コロナ禍前には日本語を勉強していて、コロナ禍でしばらくお休みしていました。また再開しましたが、先日…日本語で歌いまして…あー、まだまだ勉強しなきゃダメだなっていう実感がありました。ハイ。
--タイ語で歌うのとは、勝手が違いますよね。タイは発音で意味が変わってしまいますけど、日本は発音で意味合いが変わることは、あまりないとか。
STAMP:僕のサウンドはもともと日本のポップスに似ているんです。タイ語で唄っている部分を日本語化すると、凄くマッチします。だから制作自体は難しくないです。
ただ、日本の人たちがどう受け止めてくれるかは解らないです(笑)。
--あ、意味を完全に把握しながら歌っている訳ではないんですね。
STAMP:基本的にタイに原曲がある場合は、歌詞を日本語に変える、完全に新しいメロディを作る場合は、日本人の友達のアーティストに完全にオリジナルの歌詞を作ってもらうこともあります。
たとえばchelmicoとのコラボのように、もともとタイにあった楽曲ではないんですよね。
STAMP:僕としてはメロディが大事なので、歌詞が分からなくてもその曲に合っていればいいかなと思っています。
ちなみに、これまでもJ-POPを聴いてきたんですけど、実は歌詞は理解していないんです(笑)。サウンド中心なんですよね。
日本語が分からないことで良いポイントとして、歌詞にとらわれず、解釈を自由にできるということがあるかなと思っています。聴き手がそのサウンド自体をどう受け取ったか、と考えられるかな?と。
--そういう利点もあるんですね。
STAMP:でも、意味が分かるように頑張りますね…。
--(爆笑)…
--いよいよオンラインの「タイフェスティバル2022」が開催されますね!
STAMP:アサッテ!(日本語で)
--ちょっとだけでいいので、内容を聞かせていただけませんか?
STAMP:今回は2曲披露します。
1曲はタイ語の曲を、2曲目は親友のSKY-HIとコラボした曲を披露します。
SKY-HIが、今回の「オンライン・タイフェスティバル」に出演してくれることに凄く感謝しています。リモートでライブ映像を撮影したんですが、凄く気に入っているんでぜひ見てください。
ちょっと、ギターも弾いています(笑)!
--あの曲、本当にかっこいいですもんね。どのあたりにギターを入れてくるのか楽しみ。
STAMP:そうそうそう!楽しみに見てください。
--今回は残念ながらオンラインでの開催になった「タイフェスティバル」ですが、来年・再来年と無事に通常通りに開催されるとしたら、代々木のステージに立ちたいですか?
STAMP:とても出演したいです!名古屋のタイフェスには出演したことがあるんですけど、とても盛り上がったので、代々木にもぜひ。もともとフェスに出演するのが大好きなので。
--東京には、タイ人で働いている人や留学生が沢山いるので、代々木の会場が大変なことになりそうですね。
STAMP:そうなるといいですね!
■タイフェスティバル2022 「TPOP STAGE SHOW 」
2022年5月15日(日)
開演時間12:30〜(タイ)/ 14:30〜(日本)
YouTube: T-Pop Stage
Facebook: T-Pop Stage
Facebook: thaifestival.jp
--毎月、日本に来ていたSTAMPさんですが、日本に来たら必ず行く場所はありますか?
STAMP:タワーレコードです。ここ数年、世界中からCD屋さんが消えましたよね?
--ああっ!そういえばバンコクにもタワレコありましたよね。
STAMP:ありました、ありました!
15年くらい前からタイからも急にCD屋さんがなくなっていって。
日本はまだCDショップがあるし、買いに行く人もいるという環境が大好きだし、素晴らしい。感動しています。それだけの理由で日本にいたいんです。
--日本が好きな理由も音楽が一番なんですね。
STAMP:そうですね。日本には音楽が一部になっている都市がたくさんあると思います。例えば下北沢でギターを持った若いミュージシャンが歩いていたりして、風景になっているし。インディーズシーンにも日本はチャンスがある。CDショップに行ったら、本物のCDに触れられる。
街を歩いていたら人気のアーティストのコンサートのポスターが貼ってある…日本は音楽に囲まれていることが凄いなあって思います。タイにはその環境はありません…。
--私は逆にタイの音楽環境って素敵だなーって思っていました。タイはパブや先ほど話していたビアガーデンで、有名なアーティストが普通にコンサートをしていることが凄いと思ったんですよね。タイは音楽と人が、とても近い国なんだなあって思っていたんですよ。
STAMP:そう。でもね…タイはパブに行って音楽だけを聴くわけではないでしょ?食事して、お酒飲んで、音楽は、その中の一つでしかなく、特別感がないんですよ。
--あーっ!わかる。そういう意味ですか。
STAMP:ワカリマスカ!?(日本語で)
日本のコンサートは音楽だけでしょう?音楽が特別。お客さんも音楽だけを聴きに行くって言う集中力がある。
タイにいる時は曲を作るとき「パブで盛り上がるお客さんは、どんな曲を作ったら盛り上がるのかな?」「タイ人がみんなで唄いやすい曲はどんな曲なのかな?」「TikTokでウケる曲はどうする?」…とか。タイの音楽シーンには、やっぱりタイ人の好みを反映しなければいけないでしょう?
日本にいる時はタイ人の好みの枠を一度忘れて、やりたいサウンドを追求できればなと思っています。
--やっと日本とタイの行き来ができそうですけど、日本人に行ってみてほしい場所はどこですか?
STAMP:ター・プラチャン(プラチャン船着き場)の周辺ですかね。新しい町並みと古い町並みがとてもタイらしいです。「クワームキット」の作曲中も、あの周辺の場所のイメージを思いながら作曲しました。
おしゃれな川沿いの店も増えたけど、片やお坊さんのお守りも売っている。バンコクといったら、僕はあのへんこそバンコクだと思います。
----私あのあたりだと「タ-マハラ―ト」の「サボイ」でランチ食べます。キットゥンチャオプラヤー(チャオプラヤー川が恋しい)です。
STAMP:(笑)…タイ人はあまりあの辺に行かないかな?と。外国人の方が多いとかなと。タマサート大学の学生は、あの辺の近くなので、遊びに行くこともあると思うんですが、タイは交通機関があまり発展していなくて、駐車場もないんですよね。でも最近、MRTで行けるようになったので少し変わると思います。
--日本のファンの方も知りたいと思うので、今後のスケジュールについて教えてください。
STAMP:6月に出す新曲のレコーディングを日本で行います。
タイのBLドラマ「ラブ・バイ・チャンス」のドラマの主題歌をアレンジして、もっとJ-POPに近い雰囲気にしました。全編日本語になっています。ぜひ聴いてください。おねがいします!
--8月日本公開の『プアン/友達と呼ばせて』の主題歌もSTAMPさんなんですよね?
STAMP:はい。タイでは『One For The Road』というタイトルで2月には公開済みのものです。日本の方はぜひ映画館で見てください。映画を見て、イメージしてこの映画のために作りました。
ぜひ8月に映画館へ!…トイウ感ジ(日本語)!
--日本のSTAMPさんファンにメッセージをお願いします。
STAMP:まずは日本人の皆さんに、ドラマなどタイのカルチャーに興味をもってくれたことを、とても感謝しています。今後、日本の皆さんと繋がれるようなことができたらいいなと思っています。
「タイフェスティバル」でも、タイポップに力を入れているので、楽しみにしていただけたらいいなと。よろしくおねがいします。
これまで「タイフェスティバル」で、多くのタイのアーティストにインタビューさせていただいてきました。
タイのアーティストは気さくで明るく、フレンドリーな方が多いのですが、STAMPさんはまた別格!
「やさしい」が人間の皮を被って歩いているような(表現変だぞ)、お話しているだけで心癒される方でした。
日本人の私たちから見ると、タイで流行っている曲のメロディや、お決まりの歌詞は「タイらしくて好き」と思う方も多いはずです。また、パブやビアガーデンでお酒を飲みながら、有名なタイのアーティストの曲が聴けるなんて最高!とも思いますが、逆に海外の曲に影響を受けたアーティストは、タイ人の好みをある程度意識しながら曲を作っていることがわかり、昔の日本のバンドブームや歌謡曲ブームの頃を思い出してしまいました。
今は多様性がでてきたタイの音楽シーンに、期待しましょう!
また、タイの音楽の概念を飛び越えていこうとするSTAMPさんの日本とタイでの活躍を見守りましょう!
(インタビュー 吉田彩緒莉)
関連記事