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1年に1度のタイ好きの祭、2019年も東京・代々木公園での「タイ・フェスティバル」が開催!5月11日(土)・12日(日)とも晴天に恵まれてよかったですね!
「タイ・フェスティバル」の名物といえば、代々木公園中央のステージで行われるタイの有名ミュージシャンによるパフォーマンス。
「またまたー・・・有名人と言っても代々木公園のフェスのステージに立ってくれるミュージシャンって、そんなに売れてないんじゃないの?」なんて、タイも「タイ・フェスティバル」もよく知らない人に言われることもあるんですが
・・・何言ってるんですか、あなたたち!
「タイ・フェスティバル」はタイの一流芸能人の皆さんが手を挙げて参加したがる大イベント。招致するのもタイ大使館ということで、タイの音楽業界では大変名誉のある公演と知られているのですよ!
そんな「タイ・フェスティバル」に最多出演と噂されるのがパラポン兄さん。20年も前からタイに君臨する大御所歌手ですが、優しく、とってもキュートなお方。当然彼を「兄さん!」「とーちゃん!」と慕う新人歌手や後輩も多く、今回も素晴らしい実力の後輩たちを引き連れタイからやってきてくれました。
そんなパラポンさん、実はこっそり人に知られずあることをやっていた模様。
なんでしょう?という訳で、そんなパラポンさんと、彼の後輩でありルークトゥン歌手の注目株・かわいいミーントラーさん、男前イットさん。そしてタイポップスシンガーのマータンさんにインタビュー。
日本に何度も来ているパラポンさんと、初めて日本に来た3人の日本音楽出張はいかに~?
--パラポンさんにはもう3回もインタビューしてるんですが、覚えていますか?
パラポン:(笑)もちちろんですよ!
--タイ人スタッフに聞いたところパラポンさんはお名前を変えたそうですね。
パラポン:そう!身分証明書もね、名前が変わっているんですよ。でも芸名はパラポンのままです。
--本当はタチャポンさんなんですよね。
パラポン:タチャポンサンデス(日本語)!
--タイの人はよく改名するんですか?
パラポン:よく変えるよ~。
ミーントラー:タイ人は占いを信じているので、偉い占いの先生に「名前書えた方がいいよ!」って言われたら、すぐに名前を変えます。
--へー。タイの人って、何もかも占いの結果で行動するんですか?
ミーントラー:あっ!全部を信じているわけではないけど、まず自分を信じてから・・・かな。
パラポン:そうそう。
--タイ人には他にも面白いニックネーム(タイ語でチューレーン)があるでしょう?それも占いで決めているんですか?
ミーントラー:ニックネームに関しては自分の家族が呼びやすいかどうか、とか、家族が代々どんなニックネームなのか、で決まりますね。
パラポン:そう。ニックネームは、占いとは関係ないんだよ。例えば今日来ている「マータン」は・・・「マー」は来る、「タン」はお金(笑)
--えーっ?随分えげつないニックネームですね(爆笑)!?
パラポン:冗談だよ(笑)
--ちょっとー(笑)!パラポンさんは名前を変えて何かいいことありました?急にもてるようになったとか・・・
一同:・・・(爆笑)
パラポン:ありましたよ~(わざとらしい声)名前を変えたから、また今年もタイフェスに来られたんじゃないかな~!
--ってことは来年も、再来年も間違いなく来れるというですよね。
パラポン:(笑)・・・いやー・・・本当は10年も前から、名前変えてたんだよね。だからこれだけ沢山タイフェスに招致してもらえているのかも。
--えっ!?最近の話じゃないんですか?
パラポン:みんな知らなかっただけなんだよ。
--私も知りませんでした。
パラポン:だろうね(笑)!
--この中で「日本に来るの初めてだよー・・・」っていう人いますか?もちろんパラポンさん以外で
パラポン:ここ3人全員!
--おお!じゃあ初めての日本の感想を聞かせてください。
マータン:もう、大好きです!日本人はかわいいし、みんなニコニコしているし、できれば住みたいくらい?でも「お金があれば」ですね(笑)。
--やっぱ金かい(笑)!
ミーントラー:街並みがミニマルでかわいい。凄く好きです!人も優しいし。
--そうでもないですよ(笑)。
ミーントラー:えーっ(笑)!
--そりゃそうですよ。いい人もいれば悪い人もいます。どこの国も同じです。
イット:(笑)・・・。まだ来たばかりだけど、すぐまた戻って来たいなあ。町も道もきれいだし、気候も気持ちがいいし。食べ物も大好き!とくに刺身が好きだから、たくさん食べて帰りたいですね。
--今回の日本で、これは絶対に買って帰りたいと思っているものはありますか?
パラポン:いっぱいあるよ。知り合いには「サプリを買ってこい」って頼まれたし、靴をいっぱい買って来いって言われてる。あ、そういえばー・・・(今日履いているスニーカーを指さして)コレ・・・。
--んっ?これも日本で買ったスニーカーなんですか?
パラポン:これね、渋谷で今朝買ってきた(笑)。
--行動力(笑)!
マータン:スキンケア化粧品!あと、おかしなものや変なものを買って帰りたいなあ。
--変なもの(笑)?
マータン:あっ!タイにはないものという意味です!
ミーントラー:私は牛肉を死ぬほど持って帰りたい。
--「日本からの持ち出しは、動物検疫所で事前の検査が必要」って書いてありました!
ミーントラー:だってそれくらい美味しい(笑)!タイにはこんなに美味しい牛肉はありませんよ!
--という事はすでに日本で牛肉を食べたんですね?
ミーントラー:昨日食べに連れて行ってもらいました!
マータン:大先輩に!
(一同:パラポン氏の顔を見る)
--さすがー!おごってあげたんですね!
パラポン:※苦々しい顔で頷く
イット:僕もー。牛肉、美味しかったです。実は生まれて初めて牛肉を食べました。
--えっ?そうなんですか?確かに牛肉を食べないタイ人はよくいますよね。
イット:初めて食べたけど日本の牛肉なら食べたい。牛肉があんなに美味しいなんて思わなかった・・・。
--パラポンさん、相当いいお店に連れて行ったんですね(笑)
パラポン:ヤキニクバー。渋谷です。
イット:それと僕も靴を買って帰りたいし、バックも欲しいかな。
--パラポンさん。今回この4人で日本に来た感想は?
パラポン:いやー、もうね・・・。子供を3人連れてきたみたいな感じだよ。
一同:・・・(爆笑)
パラポン:3人とも日本初めてだからさ…緊張しちゃってるし、質問が凄いんですよ。
「日本はどうしてこうなの?」「あれはなあに?」って、僕日本人じゃないから答えられないことも多いんですよ!
--そりゃそうですよね(笑)
パラポン:でもどこの店が美味しい、とか、ショッピングなら、靴とか服とかジャンルで「ここの店がイイよー」っていうことは答えてあげられる。
--今回の「タイ・フェスティバル」はどんなステージを見せてくれるのですか?去年はダー・エンドルフィンさんが「パラポンさんはどんな歌でも歌える凄いアーティスト」とおっしゃっていましたけど・・・。
パラポン:・・・(笑)あー、そうでしたね。何を歌うってね・・・いつもの歌ですよ(笑)!もう何度「タイ・フェスティバル」にきて歌っているか、数えられないんだけど(笑)、毎回違うジャンルの人たちと同じステージで歌えて楽しいよね。今回はルークトゥン歌手が2人出演するので、僕もルークトゥンを歌うし、タイ人のみんなが知っている曲も歌いますよ。みんなで歌えると思う。
それぞれみんな持ち歌があるから、僕たち4人のステージを見るだけでも、タイの色々なジャンルの曲が聴けて、日本人は楽しいんじゃないかなー。
マータン:私はタイポップス。洋楽系の曲も歌いますよ。もちろん歌詞はタイ語ですが。
ミーントラー:私とイットはグラミーのルークトゥン専門のレーベルにいます。でもポップスを歌う準備もしてきました。
イット:楽しく踊れるルークトゥンの曲も用意してきましたよ~。
--日本にも“演歌”や“歌謡曲”というルークトゥンと似たジャンルがあるんですが、割とお年寄りの人が聴く曲なんですよ。ミーントラーさんとイットさんは、ロックやポップスではなく、なぜルークトゥンの道に進もうと思ったんですか?
ミーントラー:ルークトゥンと一緒に育ってきたので。私、イサーン(タイ東北部)出身なんですけど、父親がよく歌っていました。もちろん他のジャンルの曲も聴きますけどー、一番好きなのはやっぱりルークトゥンですね。
--イサーンのどこですか?
ミーントラー:ウドン(ウドーンターニー)です。マータンもですよ。
マータン:私もウドン出身です!
パラポン:俺もイサーン出身。ノンカーイ!
イット:僕はカンチャナブリ―出身です。ルークトゥンを選んだ理由は、ミーントラーに似ているけど、母と父の影響ですね。他のジャンルも聴いているけどやっぱりルークトゥンが一番イイですよ!
--あら?全員イサーン出身なんですね。でもマータンさんはポップスの道を選んだ・・・
マータン:デビュー前はルークトゥンの歌唱コンテストに出てましたよ。
--タイではルークトゥンは若い人も聴いているし、好きな人も若い人が多いんですね!
ミーントラー:実は今、タイではルークトゥンがキテるんですよ。
イット:そう、そう、そう!
ミーントラー:若い世代はクラシカルなルークトゥンではなく、現在風にアレンジしたルークトゥンを好みますね。
--ポップスもロックも世界中にあるけど。ルークトゥンというジャンルはタイで唯一の音楽ジャンルでありカルチャーですよね!
ミーントラー:その通りです!
--いつもパラポンさんは、ご家族と来ているんですか?
パラポン:「タイ・フェスティバル」の時には連れてきたことがないんだけど、一度だけ日本に家族を連れてきたよ。今年の年末には家族を連れて、またゆっくり日本に来たいと思っています。
--じゃあ、家族へのお土産も買わないと!
パラポン:ちょっとだけね・・・。今度年末に旅行に来た時は、お金は出すから自分で選んでもらうよ。
--マータンさんと、ミーントラーさんは、すごくかわいいんですけど、日本の芸能人でかっこいいなと思う男性はいますか?
マータン:好き好き!映画「デスノート」のエル!
--えっ?松山ケンイチさんってこと?
マータン:いや、松山ケンイチというよりは、あのエルというキャラクターが好きなんです。
--ミーントラーさんは?
ミーントラー:私も同じ~。
--へえ~。デスノートのエルってタイ人女性に人気なんですね。
パラポン:俺も好き。
一同:・・・(爆笑)
--そしてイットさんはすごく男前ですけど~・・・日本人女性を日本で見た感想はいかがですか?
イット:いやもう、日本人の女性はタイ人の憧れですよ。雑誌から抜け出たみたいにかわいい!
マータン&ミーントラー:へえ~・・・(爆笑)
イット:髪型もメイクもファッションもみんなすごく素敵だし、かわいい~!
パラポン:昨日焼肉屋さんの隣で、バニーガールがいたよね。イット、じろじろ見てたよね~。
イット:ちょっと(笑)!そういうのやめてください(笑)!
--(笑)・・・。では最後に日本の皆さんにメッセージをお願いします!
パラポン:日本に住んでいるタイ人のファンと日本のファンに凄く感謝してます。みんな大好きです!特に日本のファンは毎年誰がタイフェスに来るのかを研究してから来場してくれるし、僕だけではなく、同じグラミーのステージに出演するアーティストの分まで、プレゼントをくれるんですよ。そういうことをしてくれると・・・また来年も来たいなあ、っていう気持ちになりますよねえ・・・。
マータン:私は明るい性格なので、日本の人に好きになってもらえるんじゃないかなー(笑)?日本という国が大好きで、こんなに素晴らしい国の人に好きになってもらえる事がとてもうれしい。これからよろしくお願いしまーす!
ミーントラー:日本でこんなに大きなタイのフェスティバルがあって、こんなに多くの人がタイ料理やタイ文化に興味を持ってくれてほんっとにうれしいです。機会があったらまた日本で公演したいです!日本人のみなさん、ありがとう。
イット:タイ料理を好きになってくれて、文化を愛してくれてありがとう。それに・・・日本人なのにルークトゥンやモーラムというタイに古くからある音楽を愛してくれてありがとう!
毎年、パラポンさんを中心に、様々なジャンルで盛り上げてくれるタイの老舗エンターテインメントレーベル「GMM Grammy」の面々。特に親日家のパラポンさんは3度目のインタビューとなり、和やかで笑いの絶えないインタビューとなりました!
来年「も」?きっとパラポンさんが新たなメンバーを引き連れて、タイらしさ爆発のステージを見せてくれるでしょう。
お待ちしてまーす!
[インタビュー 吉田彩緒莉]
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