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東京・代々木公園がタイ一色に染まる「第19回タイ・フェスティバル2018」!今年も盛り上がりましたね!タイランドハイパーリンクスを読んでくださるタイ好きの皆さんが、待ち焦がれる祭だと言っても過言ではないでしょう。そしてタイミュージック好きには欠かせないメインステージのショーも大物がずらり。
中でもまさにタイミュージック界のレジェンド、「タイ・フェスティバル」5回目出演のパラポンさん、そして、ダー・エンドルフィンさん2人の登場は、タイミュージック好き日本人はもちろん、在住タイ人、そして東京を旅行中のタイ人も感動。一緒に歌える、楽しめるステージ展開で、代々木公園をヒートアップさせてくれました。タイを旅行したことがある人なら、一度は耳にしたことがある曲も多かったのでは?それだけタイを代表する曲をいくつも世に送り出してきた二人なのです。
パラポンさんは昨年に引き続き「タイ・フェスティバル」に登場。ロック、カントリー、ルークトゥンまで歌いこなし、深みのある声と暖かい人柄で未だにタイミュージシャンの尊敬を集めています。ダー・エンドルフィンさんは初来日が13年前。バンド「エンドルフィン」のボーカルとして一躍スターに。タイ在住日本人のファンも多く、10年以上前からファッションリーダーとして、タイ・ロック界の代表として活躍。今やしっとりとしたバラードも歌い上げるカリスマ女性シンガーです。…とにかく女王と言っても過言ではないオーラを持ちながら、表情豊かで可愛らしい。
そんな大スターの二人ですが、全く気取らず、フレンドリー。タイって良いなあ、と思わせてくれる雰囲気をお持ちです。
パラポンさんとダーさんはとにかく仲良し。お兄ちゃんと妹といった雰囲気で、終始笑いの絶えない素敵なトークで和ませてくれました。
--今年の「タイ・フェスティバル」はいかがでした?
パラポン:楽しかったよ!何回も日本の「タイ・フェスティバル」のステージには呼ばれているけどね。今回も本当に楽しかった。
--何回目でしたっけ?覚えています?
パラポン:5回目です。
--そんなもんでしたっけ?もう何度も日本にいらしているイメージが強いです。
パラポン:はははは…。日本人のファンにも「もう日本に住んだら?」って言われているよ。「タイは遊びに行けばいいじゃん」って。
--(笑)プライベートでもよく来てるんですか?
パラポン:実は完全にプライベートで来たのは3年前に一度だけ。
--意外です(笑)。でもパラポンさんは本当に日本好きの印象があります。
パラポン:好きです!大好き!
--日本のどんな所が好きですか?
パラポン:日本人の皆さんが規律正しい所。それと日本は美しい国です。四季がある気候も良いよね。寒くても雪が降ったり、暑くても1年中遊べるし。
--ダーさんがいらっしゃいました!
ダー:はーい!(ダーさん途中加入)
パラポン:ダーです(笑)!
--うちの通訳さんとお友達ですか?
ダー:そう!もう長いですね。日本に13年前に初めてライブに来た時に知り合いましたよね?あの時は子供でした。年取ったなー。
--いやいやいや(笑)、まだ全然若いじゃないですか。
ダー:それから「アジア・フェスティバル」にABノーマルと一緒に来ましたよ。今回の「タイ・フェスティバル」はタイ人も日本人も、そしてラオス人も、ベトナム人も、タイの曲を聴いてくれているタイ以外の人も沢山来てくれていますね!
--ダーさんとパラポンさんは、二人は一緒に歌う事はあるんですか?
ダー:まだないね。パンチの結婚式でゲストとして二人で歌ったくらいかな。
パラポン:ライブやCDで一緒に歌うってことはないけど、ミュージックフェスティバルみたいなイベントで一緒になる事は多いよね。
ダー:私がファーストアルバムを出した4年前に、彼はアルバムをリリースしたの。先輩です。
--そんな先輩のパラポンさんは、ダーさんにとってどんな存在ですか?
ダー:おつほー(笑)
パラポン:(笑)
ダー:うーん…(笑)パラポンはね、一緒にいてハッピーになれる人。
パラポン:※うれしそう
ダー:とてもプラス思考の人で、後輩と一緒にイベントに出てもどんなジャンルのミュージシャンとも合わせられる人よ。ルークトゥン、カウントリー、ロック、ストリングス、なんでも歌える。一緒に仕事をしていると、とても楽しい人。
--パラポンさんにとってダーさんはどんな人ですか?
パラポン:ダーは仕事に対してとてもまじめに取り組む人だよ。今回「タイ・フェスティバル」のステージも2日前に「こんなステージはどう?」っていう演出プランを書いてくれたりね。それにとても明るくて面白い(笑)。彼女はいつもおしゃれでファッションリーダーだよね。それを見ると「ああ、俺おしゃれじゃないな…」ってちょっと思います(笑)。
--ダーさんは10年以上前からファッションリーダーでしたよね。その頃ライブを見に行ったことがあるんですけど…
ダー:わあ!ほんと?
--その時はまだ小さな女の子がパワフルに歌っているっていう印象でして…。
パラポン:かわいいかんじの(爆笑)?
ダー:だってその頃は私、まだ20歳だからね(笑)!今31歳よ。
--えっ?20歳だと思わなかったです。もっと若い10代の、高校生くらいの女の子かと思っていました。
ダー:そう。高校を卒業してからGrammyと契約したの。
--その時もロック系のファッションでかっこよかったです。
ダー:その時はJ-ROCKカルチャーの影響を受けたファッションだったの。当時のタイはJ-ROCKが凄く流行っていて、沢山のバンドがJ-ROCKに影響を受けた曲を演奏してた。X-JAPANとかね。
※X-JAPANの「WEEK END」を生歌で披露
--うまー!(聞き惚れる)・・・
ダー:あの頃は本当にX-JAPANが流行ってたなー…※「ENDLESS RAIN」を生歌で披露
--タイの人ってX-JAPAN好きな人多いですよね。パラポンさんは世代的にどうですか?
パラポン:僕は世代的に違うかな?タイ人でX-JAPANが好きな世代より、僕は歳が上だから(笑)!デビューした時期もそれより前だったしね。
ダー:X-JAPANのおじいちゃんです(笑)
--おじいちゃんって…(笑)YOSHIKIさん、パラポンさんより年上。50歳代半ばですよ。
パラポン:あー(笑)。タイにもそういう人がいますよ。マイクロとか、アサニー&ワサンとか伝説のバンドがいますね。X-JAPANが流行っている時に、僕はそういう激しい曲は聴いてなかったな。スローな曲を聴いていたからね。
--今日のステージでも驚いたんですが「これダーさんの曲だったんだ?」「よくタイで耳にした曲ってパラポンさんの歌だったの?」っていうような有名な曲ばかりで驚きました。これだけ長くタイ人に愛される秘訣はどこだと思っていますか?
パラポン:そうですねー…18年は歌ってますからね。
--凄いですよね。
パラポン:今回の「タイ・フェスティバル」もね、集まっている人がどんな曲を聴きたいのかなっていうのは察知してたんですよ。日本で働いているタイ人はルークトゥン聴きたいだろうし、集まったみんなに僕の歌で幸せが届くように。お客さんが歌を聴いて「楽しい」とか「幸せ」と、感じてくれたらやっぱりその人の曲をまた聴きたいなって感じると思うんです。それを心がけていますね。
ダー:そうね。私も今回は色々考えてチャレンジしました。90%は昔組んでいたバンド「エンドルフィン」の時の曲を歌いましたね。みんながよく覚えてくれている曲を一緒に歌える構成にしたの。カヴァー曲も少し。一緒に歌えるステージをすることで、また翌日も来てくれるしね。
--日本のファンの方も一緒に歌っていましたね!日本のファンにメッセージをお願いします。
ダー:「タイ・フェスティバル」はアメージングな体験でした!このフェスは音楽も、タイ料理も日本とタイの関係を深く結び付けてくれるでしょう?ビジネスの面で考えると「人が沢山来てくれて自分の曲を聴いてもらおう」と考えるけど、それだけではない思い出が深く残りました。
パラポン:同じですよ!以上。本当に。
--えー!?それだけ?
ダー:まじで?(日本語)
パラポン:いや本当にダーが全部言ってますからね(笑)。毎回「タイ・フェスティバル」に来ると、日本のファンが暖かく迎えてくれる。日本人のタイミュージックのファンって凄いんですよ。「今回は◎◎が出演するからこの曲一緒に歌えるように練習してくる!」とかね。モーラムだったらモーラムの踊り練習するとか。そういう日本のファンの人がありがたいです。
--お二人ともありがとうございました!
[インタビュー吉田彩緒莉]
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