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タイBLドラマ初オール東京ロケ!「奇跡-Kiseki-」主演俳優4人を直撃!独占インタビュー 

2023年11月22日 配信

タイBLドラマ初オール東京ロケ!「奇跡‐Kiseki‐」主演俳優4人を直撃!独占インタビュー

コロナ禍のステイホーム時間に、タイの新たなエンターテイメントとして登場。日本のコミックの影響を多大に受けた「Yシリーズ(Series Y)」ことタイのBL(ボーイズラブ)ドラマは、タイ国内はもとより、逆輸入の形となった日本、そして世界中に人気が拡大。
東京都のタイ王国大使館でタイの制作会社と日本のビジネスパートナーをつなぐ「BLネットワーキングイベント」が行われるほど、タイ政府もエンターテイメントの一つとして、日本での成功を後押しする姿勢が窺えます。



2023年も暮れに入ったタイのBLドラマ業界はというと、2024年に向けて多くの制作会社で多種多様なドラマを制作中。
その数たるやタイのBLドラマが好きだという方、数人におうかがいしたところ「全てを追うことは無理!」「推しと、推しの周辺しか追えない」…という世界に。

この状況下なので、少しでも多くの国の方々にチェックしてもらえるよう、ドラマの内容のクオリティの高さはもちろん、出演する俳優さんのキャラクター、他との区別化が重要なポイントとなってきます。

タイのドラマの世界を知ってしまうと気になるのがその現場。キャスティングから撮影スケジュール、演技のためのワークショップなど、非常に気になるところ。
また、実際にBLドラマに出演するまでには、俳優さんたちはどんな行程を踏むのだろう?俳優さん本人の気持ちの葛藤はあるのだろうか?周りの反応はどんな感じなんだろう?
…日本ではそこまで多く制作されていないジャンルだからこそ、知りたい人も多いのではないでしょうか?

しかし、これまでも何組かBLドラマの主演を経験した俳優さんにお話を聞くことができたものの、俳優さんではなく事務所側の「この質問はNGやで(関西弁はイメージです)」的な「おとなの事情」的鋭い目線を感じることも…。

普通の男の子が、どのような行程を経てBLドラマという新しいエンターテイメントの道を歩き始めるの?一度でいいから、この微妙な所をじっくり聞いてみたい!答えてくれるものなのだろうか?
なぜこんなにも多くの若者がその世界を目指すのか、筆者も知りたい!

そう思っていたところ、今回はタイ大使館の「BLネットワーキングイベント」で出会った9Naa Productionの俳優さん4人(P Ekkapop、Pan Jirachot、Plai Chattrin、Beboy Nanthakorn)が、1時間半もインタビューさせてくれるというので、ガッツポーズ!

在京タイ王国大使館でのBLネットワーキングイベント

この日はタイBLドラマシリーズ初、全編東京ロケーションという、なかなか攻めた内容の『奇跡-Kiseki-』という、ドラマの撮影の合間に時間を取ってくれました。

ちなみに日本在住経験のあるP Ekkapopは、会話の大部分が日本語。サブの進行役として大活躍してくれました。

 

情報量が多すぎる『奇跡-Kiseki-』主演4人のキャラクター

ーー先日タイ王国大使館の「BLネットワーキングイベント」でお会いしたじゃないですか?

P(P Ekkapop):はい!お会いしましたね!

P Ekkapop

ーー私、当日撮影していたんですけど、今日のインタビューが決まってもう一度写真を確認したんですよ。そしたら、どう見ても同じ顔に見える、そっくりな人が2人いて、どうして?タイ人によくいる顔なの?それともワタシの老眼が進んだの?って泣きそうになったんですよね。

一同:…(爆笑)

ーーあわてて英語のプロフィールを取り寄せたら、双子の方が入っていてびっくりですよ(笑)。かなりキャラクターの濃いメンツが集まったドラマだという感じが伝わってきました。
というわけでまず、自己紹介からいってみましょう!お名前と好きな日本食をお願いします!

Pan(Pan Jirachot):ワタシはパンです(日本語)。好きな日本食はサーモン丼です。

Pan Jirachot

Plai(Plai Chattrin):ワタシはプライです(日本語)。好きな日本食はサーモンの刺身。牛丼も大好き!

Plai Chattrin

ーーサーモン大好き、さすが双子(笑)。混乱する~(笑)

Pan&Plai:…(笑)

ーーPさんは日本語がペラペラと言うことで、日本語で自己紹介してください。

P:えーーーーーー(笑)!
えーっと…ワタシはPと申します。好きな日本食はうなぎ。実は僕、名古屋に住んでいたんですよ。

ーーイントネーションがきちんと日本語になっています。住んでいないと、この発音はできなさそう。何年住んでいたんですか?

P:5年間住んでいました。

Beboy(Beboy Nanthakorn):コンニチハ!ワタシハBeboyデス(日本語)!好きな日本食は…えーっと、ねえねえ、この前食べた料理、あれ、なんだっけ(3人に向かって)?

Beboy Nanthakorn

Plai:スシ?

Beboy:そう、寿司なんだけど、この前初めて食べた…。

P:ああ!ウニ?

Beboy:ソウデス(日本語)!ウニです。

ーー初めてウニを食べて、ウニが好きって言える外国人の方は珍しいですよ。

Beboy:ほんと?初めて食べて好きになりました。

P:メッチャ高い寿司屋のウニです(爆笑)

Beboy:そうそうそう(笑)。社長が御馳走してくれました(笑)。

P:オカネモチデス。

ーーお金持ち‥‥いいなー。

一同:…(爆笑)

 

キャラの強い4人を軽くほじっていく

双子のPan&Plai。デビューのきっかけは? 

ーーPanさんとPlaiさんは双子なわけですけど、どちらが先に芸能の世界に入ったんですか?

Pan:同時です(笑)

ーー双子って凄いな。俳優をやる前は何をしていたのでしょう?

Pan:僕はYouTuberでした。他の人の曲をカヴァーして歌ったり、家族がビジネスでインテリア関係の仕事をしているんですけど、それを手伝っていました。

ーーデビュー前から、そこそこカッコイイ仕事をしていたんですね。

一同:拍手

ーーPlaiさんは?

Plai:カフェを出したり、ファッション系のインフルエンサーをFacebookでやっていました。女の子の後輩と一緒に運営していたので、ファッション情報は女の子向けです。
あと、僕もSNSでダイエット料理を紹介していました。

ーーSNSでスカウトされたパターンですか?

Plai:やっぱり双子でYouTubeやSNSを通して色々配信していたから、2人同時にスカウトって感じでしたね。

Pan:ただ、きっかけはSNSのスカウトだったんですけど、今のドラマの仕事はオーディションです。

ーー確かに双子をドラマに出演させたら、ストーリーが膨らみそう。間違って好きになったり、サスペンス的な要素もできそうだし…。

P:面白いですよね。

ーー日本でタイのBLドラマが話題になっていたことは知っていましたか?

P:ちょっとだけ知ってました。

Plai&Pan:全然知らなかったです。

Beboy:日本に来て日本の電車の動画広告を見ました。タイのBLドラマの告知が流れてきたからびっくりしました。

ーー最近ストリーミング配信企業の動画広告、電車の中で流れるんですよね。「おお!タイのドラマだ」って思う時があるけど、ちょっときわどいシーンが流れるので、乗客が不思議な雰囲気に包まれることがあります(笑)。目をそらすというか(笑)。

一同:かわいい(笑)。

P:日本のBLドラマもありますね。『消えた初恋』!あれ面白かった。でも僕が日本で初めて好きになったのはBLドラマではなく映画。『恋空』!

 

走り屋気質か?日本在住歴5年のPのデビュー前は?

ーー4人ともファッションやヘアスタイルは、K-POP的な印象なんですけど、Pさんは日本にいたら日本人と間違われそうですよね。

P:マジですか?ありがとうございます。僕は日本で車のエンジニアをしていたんですよ。

ーーえっ?留学だけではなくて、社会人も経験したんですね。Pさんはなんで日本で働いていたのに、今タイで俳優をやっているんですか?

P:(笑)…これは初めて言いますよ。大学を出て、日本の企業に入って、色々ありまして…。あのう、日本の企業で働くのって、大変じゃないですか。僕はカルチャーショックを受けました。

ーー日本の企業は他の国から見ると、厳しいかもしれませんね。休みも短いし、残業もあるし、会社によっては休みが取りづらい。日本人も大学を卒業して慣れるまでは大変です。

P:そんなこともあって、タイに帰りました。
タイに帰ってCMのオーディションをたくさん受けて、芸能界に入りました。事務所には所属しないで、当時はマネジメントも自分一人でやっていたんですよ(笑)。

ーーそもそもPさんはどうして日本に住もうと思ったんですか?タイの大学ではなくて日本の大学に入学したかった理由はあるんですか?

P:高校を卒業して、日本の大学を受験したのは、日本の車が好きだったので、車に関係する仕事に就きたかったんです。今も車が大好き。

ーーアメ車でアメリカではなく、ドイツ車でドイツでもなく、日本の車なんですね。

P:映画の影響が強くて(笑)。『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』を見て、日本の車の仕事をしたくなっちゃったんです(笑)。

ーーそれって、エンジニアじゃなくて走り屋になりたかったのでは(笑)。

P:(爆笑)…。

 

GMMの俳優の先輩に誘われたはずが?Beboyのデビュー前は?

Beboy:僕も家族のビジネスを手伝っていました。

ーーどんなお仕事を手伝っていたんですか?

Beboy:なんて説明したらいいんだろう…えーっと、コレ…(写真を見せる)。

ーーあ、実家はゴム農園なんですか?

Beboy:そうです。だから芸能界とは全く無縁だったんですけど、GMM(タイ最大のメディア・エンターテインメント企業)に所属していた先輩が、当時のGMMのプロジェクトの一つに誘ってくれたんですよね。
ただ、結局GMMには入りませんでした。

ーーグラミーではなく、9Naa Productionへ。このきっかけはなんだったんですか?

Beboy:僕もそうですけど、みんなオーディションで入っています。

 

BLドラマに出演するまで心の葛藤はあるものなのか?

ーードラマ内でのカップル構成と言いますか、リーグ戦と言いますか…

P:リーグ戦(笑)。

ーーどういう組み分けって言ったらいいのかしら(笑)?

P:カップルは僕とPanで、PlaiとBeboyです。

ーーむむ、双子が出演して、カップルが2組。ドラマのカギになりそうですね。

P:ああっ!ネタバレになっちゃうので、これ以上は言えません(笑)。実際に見てほしいです。

ーー今回撮影する「奇跡-Kiseki-」は11月1日現在は撮影中なので、リアルな動画はなかったんですけど「Official Pilot Teaser」って書いてある動画を見たんですよね。
ちょっと過激なシーンがあって、「えーっ!(両手で目を隠して隙間から見る仕草)」って感じで、恐る恐る見たんですけど(笑)。

一同:…(爆笑)※同じポーズを真似。

ーー結構演じる方も勇気がいるんじゃないのかな?って思いまして。そのあたりはどうなんでしょうか?

Pan:演じる前は恥ずかしかったんですけど、まあ、演技ってことなんで…(笑)。

ーー割り切った?

Pan:はい。

P:僕もちょっと恥ずかしかったですね。でも僕たち4人は凄く仲がいいので、まあ、じゃれている感じで。今は慣れたのでもう恥ずかしくないです!

ーー日本で言うと友達同士で温泉に入るような?

P:(笑)…そうですね。あっ!そういえば「奇跡-Kiseki-」の撮影でも温泉に入りました。

Plai:いやー、僕の場合はBLドラマ未経験の時は、本当に僕にできるのかな?ってもの凄いストレスを感じていたんですよ。撮影も凄く緊張しました。

ーーそりゃそうですよね…。

Plai:でも一度撮影でそういうシーンを演じたら「あれ?僕ぜんぜんできるんじゃん!」ってびっくり。何度でもできるぞ、って思いました(笑)。

ーー何度でも(笑)!

Beboy:そうですね…えーっとですね、参考になる動画を見てですね(笑)

ーーなんかリアル(笑)。

Beboy:あとは監督の指示に従い…。まあ、僕たちは親友なので、話し合いを重ねて頑張っています。

 

 

BLドラマ俳優は大変だよ!厳しすぎるお仕事の話

全6話の撮影を8日で終わらせる

ーー今回の撮影は全編東京ロケなんですよね?何日くらい東京にいるんですか?

Beboy:実際の撮影は8日間かな?

P:日本にいる期間は11日間ですね。

ーー大使館のイベントもありましたもんね。あれ?ちょっと待った。そのドラマって、何話あるんですか?

Pan:6話です。

ーー6話のドラマを8日間でぜーんぶ撮影するってことですか?日本だと数か月で10話っていうスケジュールなんですよね。

P:はい。8日間で6話分です。本当にめちゃ大変なんですよ(笑)。だいたいの撮影が朝7時から2時まで撮影です。

ーーえーっと、2時っていうのは、もしかして夜中の(笑)?

P:はい。あと…朝5時から翌日5時っていう日もありましたね。

ーーちょっと待って、それって24時間じゃないですか!眠る時間は取れたんですか?

Plai:2時間だけ寝たかなー(笑)?

Pan:あ、オンセン(笑)。

Beboy:そうそう。それこそ温泉の撮影ですよ。

ーー24時間ずっと温泉に入ってたんですか?ふやけちゃう(笑)。

P:さすがに24時間温泉には入ってないです(笑)。温泉施設の撮影ができる時間が決まっていたんですよ。施設がクローズしてからオープンする前までしか撮影ができなくて。
他の場所のロケが終わって、撮影可能な時間が深夜の2時からで、一回宿泊施設に戻って、物を取りに行って、終電で温泉に行って…。

Beboy:そうそう。それで、夜中の2時から朝の6時まで撮影して…。

ーー東京のどこの温泉で撮影したんですか?

P:多摩センター。

ーー東京だけど、ロケ地が結構散らばってたりするんだな、これが(笑)…。

 

美ボディは商売道具。鍛えることは怠らない

ーー皆さんのInstagramを見て取材に挑んでいるんですが、商売道具というか、身体を見られることも仕事の一つなので、めちゃくちゃ鍛えてますよね。
Plaiさんと、PanさんのInstagram、常にプールに入っていないですか?

一同:めっちゃ見てる(爆笑)。

ーーだって、ずっと泳いでるから、いつから泳いでるんだろうと思って、ずーっと遡っていって(笑)。

Pan:ファンの人からもコメントがあります(笑)。まだプールに浸かってるんですか…(爆笑)?

一同:…(爆笑)

ーーファンの方のコメント面白過ぎる(笑いすぎて苦しい)。だって、バッキバキですよね。

一同:…(爆笑)

P:PanとPlaiの6パックはヤバいですよ(笑)。

ーー太らないように努力したり、ダイエットしたりっていうのは4人とも同じですか?

P:僕の場合は毎朝1時間、毎晩1時間歩いてますよ。食事は鶏むね肉、そして野菜、ご飯は1日50グラム。
卵もコレステロールの多い黄身は食べずに白身だけ。
何が困るって、日本にいる間、太りそうで。食べ物が美味しすぎて(笑)。

ーーバッキバキの兄弟は・・・。

Plai:(笑)…。僕は食べ物はそこまで気にしていません。運動をすれば、脂肪は燃焼しますからね。ただ、揚げ物は食べないようにしています。ご飯は食べずにおかず中心。

ーー筋トレ、水泳って感じですか?

Pan:そうですね。ただ、運動は毎日ではなく1日おきにやってます。その方が筋肉が付きやすいんですよ。僕も運動してカロリーを燃やしているので、Pほど食事制限はしていないです。

Plai:あとは水を多めに飲む!

Beboy:えー、ちょっとちょっと、何それ。初耳なんだけど!

一同:…(爆笑)

Beboy:僕は食事はまったく気にしてないです。ただ一つだけ自分のルールがあって、たくさん食べたら、たくさん運動する。それだけ。僕も1日おきに運動しているかな。

ーー私、タイ旅行3週間で8キロ太ったことあるんですけど、タイ料理って太るんですか?

Pan&Plai:タイ料理は太る!

ーーたとえば、イサーン料理はどうですか?ココナツミルクを使わないものや、油を使わない料理も多いから、太らないと勝手に思っていたんですけど。

P:もしイサーン料理だけ毎日食べても、少ししか効果は出ないですよ。

Pan:例えば作り方を変えるとかね。パッガパオも油ではなく、水を使うとか。

ーー茹でた挽肉にスパイスやガパオを入れるのかな?徹底していますね。

 

 

ドラマ6話分のセリフを1週間で覚える 

ーー今回日本ロケ8日間で、6話分のストーリを全部撮影するっていうことは、6話分のセリフを全部覚えないといけなかったっていうことですよね。

P:そうなんですよ!1週間だけ時間をもらって、必死でセリフを覚えました。

Plai:こんなハードスケジュールは生まれて初めてです(笑)。

ーードラえもんの道具の「暗記パン」があればいいですね。

一同:…(爆笑)

P:ください!お願いします!

 

東京ロケ、どこが気に入った?

ーー今回の撮影で気に入った場所はありますか?

Pan:僕は築地。

ーーグルメな場所じゃないですか。

Pan:さっき話していたサーモン丼は築地で食べたんですよ。あと、和牛。ウニのトッピングで。Pも話していたけど、日本では身体のケアは難しいです(涙)。

P:僕は代々木公園かな。東京タワーの近くの増上寺も凄くよかった!

Plai:僕は寛永寺!

Beboy:僕は日本に来たのが初めてなので、どこも好きなんですけど…上野公園が良かったかな。木の枝が曲がってトンネルを作っているような姿が凄く好き。

ーー桜の季節にまた来れたらいいですね。

 

Pan&Plai、北海道の好きなところはアイスクリームが溶けないところ!

Beboy:僕は日本どころか海外に行くこと自体が初めてなんですよ。

ーーそうだったんですね。仕事で初めて海外に行けるってラッキーですね。

Pan:僕は何度かPlaiと一緒に遊びに来たことがあります。

Plai:前回は北海道に行ったよね。

Pan:寒くて初めてヒートテックを着ました(笑)!

ーー雪は降っていました?

Pan:積もっていましたね。長靴とか、温かい靴下を用意していなかったので、冷たくて足が痛くなってしまって(笑)。靴もそのために買ったよね?

Plai:冬の北海道で一番好きなところは、アイスクリームを持っていても溶けない!

一同:…(爆笑)

P:確かに(笑)!

Plai:冬の北海道は朝から晩までアイスクリームを持っていても溶けないでしょう?

 

「P」率高くない?チューレンの由来

ーータイランドハイパーリンクスでは、チューレン(ニックネームのこと。タイ人は名前がとても長いので、子どものころに家族からつけられたニックネームがある)の理由を聞くと、俳優さんの家庭事情や子供のころの様子がわかってうれしいと言う人もいて、好評なんです。
今回は何故そのチューレンで呼ばれているのか教えてもらっても良いですか?

P:タイ人は名前が長いですからね~(笑)。チューレンが必要です。

Pan:うちの兄弟はみんな「P」がつくチューレンでまとめられています。上に2人兄がいて、4人男ばかりなんです。一番上がパーン(Parn)、パーム(Palm)

ーーもしかして全員顔が似ていたりしますか?

P&Beboy:…4人同じ顔(爆笑)?

Plai:さすがに年が離れているし、兄たちは双子ではないので大丈夫(笑)。一番上が6歳、次男が4歳。僕らの上です。

Pan:母は娘が欲しかったのに、結局男ばかりになっちゃった(笑)。

P:うちは兄弟だけではなく、父も「P」のついたチューレンですね。

ーーこのメンバーの世代は「P」が流行ったのかな.。

Beboy:僕はB(笑)。うちでは「boy」って呼ばれているんですけど、うちの母が昔タイで流行ったバンドのBoyscoutのファンだったんですよ。それで「boy」と。

ーーいやてっきりブラックミュージックとか、ラップ好きで、Beboyさんだけ芸名かと思っていました(笑)。

Beboy:あっ。僕、そっち系のダンスもできますよ!

 

ボーイズグループ「7 Moment」のメンバーも。

ーー全員ダンスはできるんですか?

Beboy:この3人は歌えます。

ーーえっ?あなたは(爆笑)

一同:歌って!

Beboy:えーっ……(笑)。

ーーこの前の大使館のイベントの時、ステージに出てきて挨拶したのに、引っ込んじゃったから、あの人はどうして歌わないんだろう?って思っていたんですよね…。ジャイアンみたいに音痴なのかなって。

一同:…(爆笑)

Beboy:えーっと(笑)…僕はドラマの主題歌のために、これからレッスンを始めます。楽しみに待ってて下さい(笑)。

ーーPさんは2023年の代々木で行われたタイフェスティバルに出演しましたよね?

P:はい。

なぜか顔を見合わせて、3人ウケる

ーーえ?なになに?何で笑ってるんですか(笑)。

P:お客さんがたくさん居て、すごく緊張したし、テンションも上がったんですけど…実はその…歌うために参加したんですけど、まだ始めたばかりで全然うまくいかなくて(笑)。

ーーだから今、みんな笑っていたんですか。ところでデビューはいつだったんでしょう?

P:みんな違うところでちょこちょこ何かやっていたんです。ただ、今の事務所に入ったのは、全員2023年2月。

ーーえっ?2月?演技も歌もダンスも、2月から始めたばかりなんですか?

Beboy:はい。事務所に入って1か月もたたないうちに、沢山イベントが入ってきたんですよ。

Plai:僕たち7 Momentっていうボーイズグループにも所属していて、ミニコンサートやファンミーティングのイベントが多いんですよね。

ーーあれ?確か7 Momentって、タイランドハイパーリンクスでも紹介しているんですが「Thai-Japan Iconic Music Fest 2023」に出演しましたよね?

4名は「Thai-Japan Iconic Music Fest 2023」開催発表記者会見にも登場

P:はい。出演しました!7 Momentとしてのデビューもまだ1ヶ月くらい(11月1日時点で)かな。

ーーBeboyさんは、まだ歌えないんですよね?

Beboy:僕も参加しましたよ!

ーーダンスもできますもんね!

Beboy:いえ、応援に参加しました…。

ーー…(笑)

 

日本人はカワイイ!ファンができると、とっても嬉しい!

ーー東京オールロケということで、日本のドラマファンからも注目される可能性がある訳ですが、どうですか?日本人の印象は。

Pan:カワイイ…(日本語)

P:ほんとにかわいい!

Plai:みんなめちゃくちゃかわいい!

Beboy:かわいいし、礼儀正しいですよね。今回ドラマの撮影している時に、日本の人に「写真撮って良いですか?」って言ってもらったんですよ。すっごく嬉しかったです!日本のファンができたらうれしいな。

P:日本のファンの方って、作品をきちんと見て全力で応援してくれるんですよね。そういうところが大好き。

Plai:まだちょっとしかいないんですけどね。でも少しだけ日本のファンがいます。

P:日本に来るときは教えてね、ってメッセージが来ました。

ーーおお!じゃあ好きなタイプを言っておきますか?

P:やさしい…

ーー優しい人であれば、あとはどんな人でも良い?

P:えー(爆笑)。はい。性格が良い人がいいです。

Pan:一緒に色々なことをしてくれる人が良いな。お互いのことを支え合いながら思いやれる人がタイプです。

Plai:ポジティブな人が好き。後は運動が好きな人が良いな。自分のケアもできていて、一緒にスポーツできる人がいい。

Beboy:僕は自分のことを理解して応援してくれる人がいいですね。

ーー言える範囲でいいんですが、恋愛エピソードや失恋話があれば、教えてください。

Plai:ないです…。

P:仕事ばかり

一同:マイミー(笑)※タイ語で「ない」

ーーまあ、本当はあるのかもしれませんが、ないということで(笑)。

 

BLドラマ出演、周囲の反応は?

ーーちなみに皆さん、出身はタイのどちらなんですか?

P:僕とPanとPlaiはバンコク出身です。

Beboy:僕は南の方。スラタニ県です。

ーーあっ、サムイ島があるところですね。。

P:ええー、凄い!

ーーえ?

Beboy:タイ人もサムイ島がスラタニ県だって言うことを知らない人、多いですよ。

ーーホントに?

P:ねえ、知ってる(他の2人に)?

Plai:僕は知ってる!泳ぐことが好きだから!

ーー(爆笑)…。バンコクにいる時はどんなところに遊びに行くんですか?

Pan:インドアだからな(笑)。行くとしてもカフェくらいです。

P:ほとんど仕事…。仕事以外、外に出ないですね。このシリーズが決まってから仕事でいっぱい、いっぱい(笑)。お休みは週に1回くらいかな?家で映画を見ることが一番好き。

Plai:ショッピングするなら、Future Park Rangsitかなぁ

P:知ってますか?

ーー知ってますよ。ドンムアン空港の近くの巨大なショッピングモールですよね。

P:えー、スゴイ。

ーーPさんも日本に詳しいじゃないですか(笑)?
5年も日本に住んでいたら日本に友達が沢山いると思うんですけど、俳優になったことは教えたんですか?

P:えーっと、教えていません…(笑)。

ーーもしかして恥ずかしい?

P:いやー、何でしょうね。まだ俳優も歌もスタートしたばかりだから、まだ言えていません(笑)。

 

Beboy・売れたらスラタニ県3人目の有名人になる!

ーーBLドラマやイベントに出演している皆さんを見て、友達や家族はどんな反応をしていますか?

Pan:友達は「すげえ!ボーイズグループのメンバーになれたじゃん。」って言ってくれます。

Plai:「もう、スターじゃん、俳優じゃん!サインもらっておかないと!」っていじられちゃいますねー。

P:僕はエロシーンで…。

ーーエロシーン(笑)!言い方(笑)!せめてラブシーンとか(笑)。

P:…(笑)。友達がエロシーンとか、キスシーンを見ると「うわあああ!!!!!」ってびっくりするみたいです。

Beboy:僕は昔、自分の外見を気にしたことがなかったので、友達はびっくりしていますね。「ここまでおしゃれになったんだ?」って。

ーーバンコク出身の人には割と同じクラスに芸能活動やモデルをしている人がいたりするでしょうし、そんなに珍しくないのかもしれないですけど、特にスラタニ県のお友達はびっくりしているでしょう?

Beboy:そうなんですよ。実はスラタニ県出身の有名人って本当に少なくて、いてもミスコンの人とか…。本当に有名なスタークラスの有名人は2人くらいじゃなないかなー?
僕はね、有名になってスラタニ県3人目のスターになりますよ!

一同:おおおおおお!(拍手)

Beboy:サンキュー!

一同:…(爆笑)

 

 

現実的です!俳優や歌手の先にある将来の展望

ーー今は俳優、そしてボーイズグループのメンバーとして活動を始めたばかりですけど、将来はどんなことをしていきたいですか?

Pan:自分でビジネスをしたいですね。例えばレストランを経営するとか。

ーー絶対にできそうですよね。ダイエット目的のヘルシーメニューレストランがタイにあれば通いたいです!

P:僕も将来的には自分で経営者になりたいです。

ーー俳優さんは続けない?

P:続けられるなら続けていたいけど、興味があるのはスキンケアやメイクアップ。僕はメイクが面白いなって思うんですよね。

Plai:僕はまず、今の芸能の仕事に集中していきたいです。でも将来的には僕も自分でビジネスを手掛けたいですね。

Beboy:僕はゲーマーになりたいなぁ。

P:えっ?まじ?

Beboy:まじ、まじ!

ーーそんなにゲームが好きなんですか?

Beboy:ゲームがめちゃくちゃ好きで、常にやってます。

Plai:この人凄いんですよ。よく見かけたのは、スマホとiPad、同時に持ってゲームを2つしているところ(爆笑)。

ーーどんな状態なんですか(笑)!

P:毎日やってるんですよ!

Beboy:『鬼滅の刃』とか『ONE PIECE』のゲームとか…

Plai:片方の手で『鬼滅の刃』、片方の手でニンテンドーとかね。

一同:…(爆笑)

Beboy:僕、ファン向けのライブ配信でゲームやったりしてるんですよ。こっちの手はゲーム、こっちの手はご飯食べながら、ライブ配信、忙しいんですよ(笑)!

ーーファンの皆さん、よく怒らないな…(笑)。

Beboy:僕のファンの皆さんは、全員、僕が無類のゲーム好きだって知っているんですよ。ライブ配信の時、ゲームをしていなくても、ちょっと下向いているだけで「またゲームやってるでしょ?」って突っ込んできますから。
僕『鬼滅の刃』が大好きなんですけど、ファンも好きな事を知っているから、新しいカードが出た時も、良いカードを探してプレゼントしてくれるんですよね〜。

 

BL俳優さんも韓流好き。韓国アーティストはタイでも大人気 

ーー憧れのアーティストや俳優はいますか?

Beboy:韓国の人でも良いですか?

ーーもちろん。タイでもK-POPや韓国の俳優さん人気ありますよね。

Beboy:そうなんですよ。僕はチャ・ウヌに憧れるなー。

Plai:僕はBLACLPINKのリサに憧れてますねー。リサはタイ人です。

ーーリサさん、本当にすごいですよね!タイ人の誇り。

P:僕も韓国で活躍しているタイ人に憧れています。2PMのニックンです。ニックンはピアノを弾くんですが、僕もピアノを弾くから親近感を持っています。

Pan:僕は…韓国のアイドルGOT7のジャクソン。タイ人ではなくて香港の人です。

 

日本の皆さんへ

ーーでは最後の質問です!

P:あっ、お疲れ様でした。

ーー終わってない!終わってない(笑)!

P:あ、間違った(笑)。

ーー日本人にタイに来てもらうならどこを見てほしいですか?

Pan:やっぱりタイのお寺に行ってほしいですね。素晴らしい建物でもあるし、タイの文化でもあります。撮影しても、とても映えますよ。僕は外国からタイに来た人には、絶対に行ってほしいと思っています。
一番のおすすめはワット・プラケオ(エメラルド寺院)です。

Plai:その後は、海に行ってほしいな!南の海がいいですねー。クラビやトラン、プーケットがおすすめ。

P:僕の一番のおすすめはクラビですね。沢山の島があるんですよ。

Beboy:タイの南部にピンクの蓮の池があるんですよ。日本人にはあまり知られていないので、おすすめです。

ーー日本の皆さんに今回のドラマをめいっぱいアピールしてください!

Pan:日本の皆さんに見ていただきたくて、みんな全力で演技しました。ぜひ『奇跡-Kiseki-』を見てほしいです。皆さんが喜んでくれると嬉しいです。2024年2月にオンエアです。

P:『奇跡-Kiseki-』と言うドラマは僕にとってドラマのデビュー作です。僕とPanのデビュー作で、この4人で演技をするのは初めてです。
沢山の台本を覚えて全力でやり切りました。
日本で全てを撮影するタイのBLドラマは初めてです。
色々な問題がありましたが、僕たちは力を合わせて乗り越えました。ぜひ見てください。
絶対面白いです!楽しんでください。

Plai:僕たちは日本の文化に詳しいわけではないけれど、実際日本で撮影してみて、日本の文化をもっと学びたいなあって思いました。
皆さんが僕たちのことを好きになってくれるように頑張ります。
ファンの方が好きそうなかわいいフレーズの日本語を勉強しようと思っています。

Beboy:この4人と『奇跡-Kiseki-』シリーズをよろしくお願いします。
このドラマを通じて日本の文化の素晴らしさをタイの皆さんに伝えていきたいですし、僕ら4人の良さを演技で伝えたいです。

P:東京では本当に美しい場所、東京の面白い場所、日本ならではの場所でロケーションをしました。東京や日本の良さをタイだけではなく世界中に伝えられたなあって思います!

 

取材を終えて

タイでは沢山のBLドラマが制作されています。そしてそれを演じる多くの俳優さんたちが続々とデビューを果たしています。
恋愛もスタイルもボーダレス化が加速する中で「BLドラマ?うーん、ちょっと苦手」という人がいるのは事実。
しかし、これまで全くその世界に興味がなかった人をもファンにしてしまうタイBLドラマの魅力は何なのか、この取材で分かった気がします。
それは、出演する俳優さんたちが、誰一人として手を抜かず、全力で未知の領域に取り組んでいるひたむきな姿勢が、映像を通して伝わるからではないでしょうか。

ドラマの現場がどんなにヘヴィーでも、それを乗り越えることで出演者同志の絆が生まれ、それがますますドラマに活かされていくように思います。

また、タイの俳優さんはとにかく皆さん明るくフレンドリー。まるで友達のように受け入れてくれます。

まだ俳優としては走りはじめたばかりのP、Pan、Plai 、Beboyの4人もタイ王国という国そのものの魅力が、ぎゅっとその人柄に反映されているような、明るさと無邪気さがとても眩しく感じました。
インタビューでお腹が痛くなるほど笑ったのは初めて。
彼らを見ていると、タイ好きの方ならきっと「そういえばタイで出会ったタイ人も、みんな良い人だったなあ」と思い出すこと間違いなしです。

【取材・文:吉田彩緒莉(Saori Yoshida/Interview・text)】
[通訳:Panisa Chaikaewmay]

 

■9Naa Production
https://www.facebook.com/9naaproduction/
https://www.youtube.com/@9NAAChannelOfficial

・P-Ekkapop Tata(พี-เอกภพ ต๊ะตา)
https://www.instagram.com/ekkapoppp/
・Pan-Jirachot Chotticomporn(ป้าน-จิรโชติ โชติทิฆัมพร)
https://www.instagram.com/pan_jirachot/
・Plai-Chattrin Chotticomporn(ปลาย-ฉัตริน โชติทิฆัมพร)
https://www.instagram.com/plai_chattrin/
・BeBoy-Nanthakorn Sringenthap(บีบอย-นันทกร ศรีเงินทาบ)
https://www.instagram.com/beboy_nanthakorn/

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