|
|
動画配信サービスのおかげで、様々な国のドラマや映画を見ることができる昨今、タイのBLドラマ人気の勢いが止まりません。
今回はU-NEXTでオンエアされた『Enchanté』や、2023年タイで放送された『A Boss and A Babe』の主演、ForceBookことForce(Jiratchapong Srisang)さんとBook(Kasidet Plookphol)さんの登場です!
なんとこの二人、4歳の頃から知っているという幼馴染み。
ドラマ『Enchanté』は幼馴染みの二人が離れ離れとなり、再会し、謎解きをしているうちに恋に落ちるという設定だけに「そんな偶然あるの!?」と驚いてしまうほど、現実の方もドラマティック。
タイランドハイパーリンクスは、2023年7月16日(日)の初ファンミーティング前日、神奈川県横浜市の某所でForceBookの2人をキャッチ!
初のファンミーティングを大好きな日本で開催できるという、ウキウキ感が全面に出ている2人の本音満載トークをお楽しみください。
ーーびっくりしたんですけど、2人とも幼馴染なんですね
Force:YES!!
ーー …。(リアクションが面白くて爆笑)。U-NEXTでオンエアされていた『Enchanté(アンシャンテ)』でも幼馴染みの2人ですが、長い付き合いのある友達とは恋愛に発展しないという人も多くないですか?ドラマを離れたプライベートではどうなんでしょう?
Force:僕の場合は『Enchanté』のストーリーくらい長い間友達でいたら、恋愛に発展することはちょっと厳しいですねー。
だってあれだけ好きな相手だったら、僕はまず10年間も会わずに耐えることなんて無理(笑)。
僕の場合は好きだったらもう最初からガンガン、アプローチしますから。
ーー凄い!めちゃくちゃワイルドですね(笑)。 ひと目ぼれ、と言う感じですか?
Force:スゴーイ(笑)※日本語。
はい、そうです。僕は「この人好き!」って思ったら最初からアプローチするので、友達になるパターンが逆になることがよくあります。
ーーえっ?というと(笑)。
Force:何度もアプローチしてダメだったら友達に…。
ーーなるほど(笑)。
Book:僕にとっては長い友達との恋愛はありえますよ。
ーーおっ?ここは二人とも違いますね。
Book:僕の好きになる人は、外見ではなくて、性格が一番大事なんです。
ーー本当ですか~?
Book:はい。友達じゃないとその人の性格ってわからないじゃないですか?特に身近でいつも一緒にいないと本心はわからないでしょう?僕が人を好きになる場合は友達から発展することが多いです。
ーーということは『Enchanté』でスムーズに感情移入ができたのはBookさんの方ですね。
Book:そうですね。僕には十分理解できるストーリーでした。
Force:僕はアック役を最初理解することに苦しみましたよ。僕の中にはない感情でしたからね。
「なんで幼馴染が好きになれるんだろう?」「幼馴染を好きになれる人って、どんな感情から好きになるの?」と常に疑問を感じながら演じました。
ーーみんな苦労してるんだなあ…(しみじみ)。
Force:そうなんですよ。その時僕はまだ俳優初心者だったのでアックという人物を役として想像することができなかったんです。
だから何度も監督さんに相談したり「本当にこんな人いるんですか?」って尋ねました。そしたら「本当にいるよ」と…(笑)。
ーーいや、こんなに近くに…(笑)、Bookさんという長い付き合いのある友達が好きになれる人がいるではないですか。
Book:…(笑)。
Force:あっ!なるほど(笑)。
Book:まあ、僕にとってはティウという人物の理解は簡単でしたね。
例えば、小さい頃、一緒に遊んでいて「あー、この子かわいいな」と思っていたとして、10年後に再会して「あー、やっぱりかわいいなー」と思えば恋してしまうことはあると思います。
ーー2人は何年来の幼馴染みなんですか?
Book:16年です。
Force:4歳からの幼馴染みなんですよ。
ーー人生の大半を知っているんですね!そんなに長く知っている友達とドラマの現場で「はいっ!キスしてください!」とアクションを入れられた時は、さすがに恥ずかしかったんじゃないですか?
Book:初めての撮影の時は、ほんっとうに、めちゃくちゃ恥ずかしかったですよ(笑)。小さいころから知っている友達ですからね。「ええっ?」みたいな。
男性とキスするのも初めてでしたし演技している時にも「うわあ…」って思いました(爆笑)。
Force:僕は演技中は何の感情もなかったんですけど、撮影した後にカットの確認をするじゃないですか?その時に、うわー、ムズムズする…って思いました(笑)。
ーー小さい頃からお互い知っている友達がいる、というのは珍しいことではないかもしれませんけど、その二人が両方とも俳優になって同じドラマで主演する確率って、ほぼゼロに近いんじゃないかと思います。凄いですよね。
どちらが先にデビューしたんですか?
Book:先に芸能界に入ったのはForceです。
Force:最初は雑誌の読者モデルのような感じでした。『イケメン学生』みたいな企画で撮影されたことがきっかけで。
当時はまだ芸能界の仕事はしたことがなくて、1時間の撮影で5000バーツもギャラをもらえて…。
ーーわーい、やったねー!って感じですね。
Force:‥‥(笑)※わーい、やったねー、に、なぜかウケる。
本当にそんな感じで、「これって何だろ?うれしいなあ!」っていう感覚でした。
ーー高校生ですものね。
Force:その頃、丁度タイではFacebookが流行り始めたころで、初期のインフルエンサーもやっていましたね。それと並行して、CMのキャスティングは継続して参加していたんですけど、メインキャストになれることもあれば、サブキャストになることもある。
ただ、とても厳しかったですね。70本のCMキャスティングに参加しても2本くらいしか仕事がもらえないんですよー。あとはちょっとだけドラマに出たり。
ーー70本中、2本。タイのCM業界ってシビアな現場なんですね。
Force:でもそういった活動をしているうちに、当時グラミー(GMMグラミー社)にあった「MBO」というレーベルにスカウトされました。
ーーおお、ここからグラミーの所属になったんですね?
Force:ただ、「MBO」は1年間でやめました。1年間レッスンをして気付いたんですけど、僕は歌手やアーティストよりも俳優の方が向いているなって思ったんです。
自分で期限を設けて、2年間以内に、俳優になることができなかったら、完全に芸能界の活動は諦めて別の仕事をすると心の中で決めていました。
ーー『Enchanté』の主演が決まったのはどんなタイミングだったんですか?
Force:あれは丁度チャンタブリーで、登山をしている時でした…。
ーー えっ?登山?
Force:(笑)…。
GMM TVの方が僕のInstagramを見て電話をくれたんですよ。
丁度新しいテレビドラマシリーズのプロジェクトが立ち上がるので、キャスティングに参加しない?って。それが『Enchanté』のキャスティングだったんです。
あっ!そう言えば、まだ「MBO」に所属している時、GMM TVから『F4』(Thailand/BOYS OVER FLOWERS※タイ版「花より男子」)のキャスティングに参加しませんか?と声をかけられたことがあるんです。
ただその時は、まだ「MBO」に所属していたので、参加できなかったんですよ。
ーー えー?すごい!もしタイミングが違っていたらForceさん、『F4 』の一人だった可能性があるんですね。
Bookさんは幼馴染として、そんなForceさんの芸能系の活動は早いうちから知っていたんですか?
Book:知ってました。僕は彼のFacebook友達だったので、彼のFacebookを見てましたからね。
ーー そんなBookさんも、Forceさんに続いてこの仕事をはじめたわけですが、これはどんなタイミングだったんでしょう?
Book:大学生の時に、自分で稼ぎたいなって思ったのがきっかけですね。
ーー しっかりとした学生さんですね。やっぱりSNSでスカウトされたとかそういうパターンなんですか?
Book:はい。僕はあまりSNSを投稿しない方なんですが、それなのに見つけてくださった方がいて(笑)、CMのキャスティング参加から始めました。
僕も当時はForceと同じで、自分で稼げていいなー(笑)っていう感覚で。
ーーそれ、大事です!
Book:(笑)…。本格的な芸能界の仕事は「Cute Chef」というユニットです。アース&ミックスのミックスも同じグループにいたんですよね。
ーー『Enchanté』以降も、2023年オンエアの『A Boss and A Babe』で2人とも主演になっていますけど、2人とも同学年なのにForceさんは社長役、Bookさんはインターンの大学生と言う設定でしたよね?
歳の差と立場の差を出すのは難しくなかったですか?
Force:『Enchanté』の撮影が終わってから『A Boss and A Babe』まで時間があったので、ワークショップに通ったり、真剣にリサーチしました。
『Enchanté』のアック役は、会話も大げさだし、テンション的にあまりにも自分と違い過ぎて、演じることが大変だったんです(笑)。僕にとってアックは一番難しい役でした。
ーー物語の主軸となる「恋愛観」もかなり違いましたもんね(笑)。よく演じ切りましたね。
Force:僕は本来、そんなにテンションが高い訳でもないし、おとなしい性格なんですよ。その点、『A Boss and A Babe』の役柄は僕自身にシンクロする部分が多くて、役を理解しやすかったです。
ーーBookさんはインターンの役なので大学生という設定でしたよね?
Book:そうですねー…。僕の演じたCherは子どもみたいなテンションの、明るいキャラクターなので演じやすかったですね。
ーー『Enchanté』でも大学生の役だったから、Forceさんとはまた違う難しさがあるのかなー?と思っていました。
Book:前回と違うキャラクターにできたのは、Cherを演じている時は、すごく仲の良い友達といる時の自分を、そのまま出してみたというのがあります。
ーーBookさんは前回も今回もナチュラルに演じられたということですね。
Book:そうです(笑)。
ーーForceBookとしては初めてのファンミーティングなんですよね?タイではなくて、日本でファンミーティングと聞いたときは驚きましたか?
Force:驚きよりもうれしさが大きかったですね。僕は日本が大好きで、プライベートでは5回も遊びに来ているんですよ。
日本は何度来ても飽きないし、遊び尽くせないですね。10回以上来たとしても、まだ来るでしょうね。
Book:僕も日本が大好き。でも今回初めて日本に来ました。
ーーおお!初ファンミーティングだけではなく初来日でしたか!
Book:僕にとっては日本はずーっと行きたい国ランキングの1位だったんです。だから本当に本当に嬉しいんです。
ーーどうして日本が「Bookさんの中で行ってみたい国ランキング」ずーっと1位だったんでしょう?特に日本のここが好き!というポイントはありますか?
Book:おーい。色々ありすぎて…自然もカルチャーも全部好きですけど…日本のアニメが大好きです。『名探偵コナン』が大好き。
でも、一番好きなアニメは、映画『君の名は。』です。『君の名は。』で描かれる日本の町並みや自然って本当に美しいですよね。一番やりたいのは『君の名は。』のロケ地巡りなんですよね。
ーー岐阜県や長野県にも行かないと!
Book:実は今年、プライベートで日本旅行する予定なんです。雪の季節の宮城蔵王キツネ村に行く予定です。
ーー積雪シーズンを見極めて渡航時期を決めないといけないですね。
Force:ForceBookの初めてのファンミーティングが日本だなんて嬉しすぎますよ。
僕は日本料理も、カルチャーも、気候も好きだし、日本の何もかも好きなんです。
Bookと一緒で、日本のアニメはよく見るし、ドラマシリーズも大好き。
でも今回、一つだけ残念だったポイントが…。
ーーえっ?何でしょう。
Force:今が夏だっていうことです(笑)。
ーーしかも今日はすさまじく暑い(笑)!今はタイより暑いかもしれないですね。
Force:そうなんですよ。暑くてびっくりしました。僕にとって日本は涼しいという印象なので(笑)。この服だと暑い…。
ーー日本にはお2人のファンがたくさんいるんですが、メッセージをお願いできますか?
Book:もっと沢山、日本のファンの皆さんに会いに、日本に来たいですね。
僕はよくSNSをチェックしているので、日本にファンの方が沢山いることを知っています。
ツイッターでもメンションのついた日本語の投稿があると、僕はそのメッセージをGoogleで翻訳して読んでいます(笑)。
今回はずっと行きたかった国でファンミーティングができることも、皆さんに会えることも嬉しいです。ありがとうございます。
Force:ForceBookを好きになってくれて、ありがたいです。日本のファンの皆さんを愛しています。
僕のファンの方も日本語を教えてくれます。いつも日本語を教えてくれてありがとう。
今回ファンミーティングが日本でできることも、嬉しいです。
皆さんは僕らの幸せだし、僕らも皆さんの幸せになりたいです。
ーーありがとうございました
Force&Book:アリガトウゴザイマシター(日本語で)
4歳の頃からの友達同士が、どちらも俳優になり、どちらも同じドラマで主演になるという確率的にありえないような奇跡を起こしたForceさんとBookさん。
屈託なく、包み隠さず、生き生きと話してくれる2人に、タイBLドラマの勢いだけではなく、GMM TVの俳優さんたちの出演までの軌跡や、キャスティングの裏側までを覗かせていただいたような気持になりました。
インタビューはファンミーティングの前日、7月15日、横浜市内でのインタビューとなりました。この日は、横浜の新港ふ頭・大さん橋の2か所で打ち上げられる「横浜スパークリングナイト」の花火の初日(1年で8回開催)。
まるで2人の初めてのファンミーティングを祝うようなタイミングの花火を、彼らも見ることができたのでは?
約5分と短い花火でしたが、花火を目撃した筆者は思わず「やっぱりあの2人は持ってるよなー…。」と呟かずにはいられませんでした。
これからもForceBookの2人は多くのミラクルを、日本のファンの皆さんと共に起こしてくれるに違いありません。
[取材・文:吉田彩緒莉]
フォース=ジーラチャポン シーサング Force-Jiratchapong Srisang
1997年3月9日生まれ、タイ・バンコク出身の俳優。身長185㎝
ランシット大学コミュニケーションアーツカレッジ、デジタルマーケティング部門 卒業
GMMTVへ入る前にテコンドーのドラマに出演。その後は、「GMM Grammy」の子会社のレコードレーベル「MBO」で練習生をし、『Enchanté』でBookと一緒に主演を果たす。
個人で1匹の猫(名前はPaofeiiパオフェイちゃん。家族で3匹の猫を飼っている。
日本ではタイドラマ「Enchanté」(2022)のキャラクター「アック」役として最もよく知られる。Instagram:https://www.instagram.com/fforce_/
X:https://twitter.com/fforcejs
ブック=カシデット プルークポン Book-Kasidet Plookphol
1996年10月25日生まれ、タイ・バンコク出身の俳優。身長181㎝
モンクット王工科大学トンブリー校 工学部 卒業
タイアイドルグループCute Chefのメンバーとして活躍後、他のアイドルグループを経て俳優業に転身。
その後GMMTVに配属し、脇役でドラマを数本出演後、初主演ドラマ『Enchanté』のテオ役に抜擢。
Instagram:https://www.instagram.com/kasibook_/
X:https://twitter.com/kasibook
—
▼関連記事
タイ人俳優フォース・ジーラチャポン&ブック・カシデットの日本初ファンミーティング「ForceBook 1st Fan Meeting in Japan」開催
関連記事
新着記事