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以前、ラムシンという独特のスタイルのコンサートがあるという事はこちらのコラムでも触れましたが(第7回 ラムシンコンサートにはリアルなタイの空気が充満している)、そのラムシンで現在人気急上昇中の2人のコンサートを先日体験してきました。
その2人の名前はデンチャイ・ウォンサーマート(เด่นชัย วงศ์สามารถ)とプレーウプラーウ・セントーン(แพรวพราว แสงทอง)。トップライン・ミュージックに所属する歌手です。
◆向かって左:デンチャイ・ウォンサーマート、右:プレーウプラーウ・セントーン
デンチャイ・ウォンサーマートはナコンラーチャシーマー出身の34歳(2015年3月現在)。若いながらもキャリアはそこそこあり、また音楽的才能も長けている人です。
プレーウプラーウ・セーントーンはヤソートン出身の26歳(2015年3月現在)。上品な顔立ちとは裏腹に迫力のある歌を聴かせてくれる歌手です。
2人はこれまでもともと別のパートナーと組んで活動していたようで、2人で組むようになってから2年弱くらいだと思われます。
筆者が初めてデンチャイを見たのは2013年9月でしたが、その時はまだ彼は違うパートナーと一緒にステージに上がっていました。
◆2013年時点ではデンチャイのパートナーはギック・ルンナパーという人でした(2013年9月23日、ワット・ライキン)。
その後、プレーウプラーウと組むようになって現在に至る訳ですが、これが大正解で、お互いがお互いの魅力を上手く引き出す見事な組み合わせとなりました。
ステージの構成としては、よくあるラムシン・コンサートとそんなに大きく変わる訳ではありませんが、とても洗練されているステージになっていて、コンサートを踊りながら楽しむのも良し、ステージに集中して観るのも良しと、それぞれの楽しみ方が出来ます。
また、ラムシンというと一般的にカヴァー中心の曲構成が基本ですが、この2人はオリジナル曲を多く持っているのが特徴で、提供された曲もありますし、デンチャイ自身が作った曲もあります。その点で他のラムシン楽団とは一味違う魅力を持っていると言えます。
◆デンチャイ自身による作詞・作曲の曲「サム・マー(สำหมา)」
それとプレーウプラーウの非常にステージ映えするルックスも2人のステージを華やかにしている大きな要因です。
長身に華麗なデザインの衣装を身につけて踊る彼女を観ているだけでも、充分楽しめます。それだけでなく、ステージさばきも上手いですし、もちろん歌も抜群と1人の歌手として将来が楽しみな人でもあります。
◆ステージで歌われると超盛り上がるプレーウプラーウの新曲「プアパイ(ผัวไผ)」
◆ラムシン・コンサートの定番「チョム・ロム・コン・プア・プルー(ชมรมคนผัวเผลอ)」
途中、お笑いもあったり、下ネタも所々で差し込まれたりと、音楽のテーマパークのような感じで、3時間最初から最後まで楽しめる彼らのステージ。
1年を通してタイ全土でコンサートを行っていますので、お住まいのお近くに来た際にはぜひ一度体験してみてください。
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