|
|
世界中の旅行者が憧れるタイ南部のビーチリゾート・プーケット。バンコクから飛行機でおよそ1時間半、アクセスも良好なこの島は、海もアトラクションもグルメとエンターテイメントもすべてが詰まった南国の楽園です。
白い砂のパトンビーチ
中でも最も賑わうのが、島の西側に位置するパトンビーチ。白い砂浜とエメラルドブルーの海、そして多彩なレストランやナイトスポットが集まり、日中から深夜まで旅人を飽きさせることがありません。
そんなパトンのど真ん中、海にも歓楽街にも徒歩数分という絶好の立地にあるのが「ザ・キー・リゾート&スパ(The Kee Resort & Spa)」。ビーチまでは徒歩3分、バングラ通りの入口もすぐそこ。旅の拠点として、これ以上ないほど便利な場所に建つリゾートホテルです。
「ザ・キー・リゾート&スパ(The Kee Resort & Spa)」のプール
今回の滞在では、この「ザ・キー・リゾート&スパ」をベースに、系列のラグジュアリーホテル「キーマラ(Keemala)」を訪れたり、大迫力のショーで知られる「サイアムニラミット・プーケット」に足を運んだりと、観光もたっぷり満喫。夜はホテルに戻って屋上レストラン&バーでひと息。騒がしさと静けさのバランスが絶妙で、「遊び疲れたらすぐ帰れる」立地のありがたさを実感しました。
プーケットで一番の歓楽街、バングラ通りの入口
「ザ・キー・リゾート&スパ」に到着してまず迎えてくれるのは、南国らしいオープンエアのロビー。天井が高く、風が抜ける心地よい空間で、旅の疲れもふっと軽くなるような雰囲気です。
チェックインはスムーズで、スタッフもフレンドリー。手続きをしている間には、トロピカルな香りのするウェルカムドリンクがサッと出され、いっきにリゾート気分が高まります。
明るくて清潔感のあるフロント周りの雰囲気も好印象。まだ部屋にも入っていないのに、「あ、ここにしてよかった」と自然と思わせてくれる、そんな第一印象でした。
今回宿泊したのは、「Deluxe Pool View Room(デラックス・プールビュー)」。
その名の通り、ベランダからは大きなプールを見下ろせる、40㎡のゆったりとしたお部屋です。
大きなキングサイズベッドに加えて、ソファはベッドにもなるタイプ。大型テレビもあり、室内でのんびり過ごすにもぴったり。
クローゼットにはバスローブやドライヤー、金庫、そしてビーチサンダルや傘までしっかり完備。
バスルームのスライドドアを開け放てば、部屋全体がひと続きのようになって、バスタイムも開放的。お湯の勢いがすごく、バスタブにもすぐにお湯がたまるのがちょっと感動ポイントでした。もちろんシャワーの水圧も上々です。
洗面所には歯ブラシなど一通り揃っていますが、足りないものがあれば、ホテルの近くのミニマートやコンビニでも揃います!
観光で遊び疲れたあとに、静かにリラックスできる空間があるのは嬉しいですね。
チェックインを済ませてすぐ向かったのは、ロビー横にあるレストラン「Kee kitchen(キー・キッチン)」。プールサイドに広がるオープンエアの空間は、風が気持ちよく抜けて、まさに南国リゾートそのもの。
メニューはとにかく豊富で、パッタイやグリーンカレーなどの本格タイ料理から、ピザやパスタ、バーガーなどの西洋料理まで勢ぞろい。
ドリンクはカクテル、モクテル、フレッシュジュースなどが揃っていて、色とりどりのグラスがテーブルを華やかにしてくれます。
ちなみに、ここは朝食ビュッフェの会場でもあるのですが、それはまた後ほどご紹介。まずは旅のはじまりにぴったりのランチで、ゆっくりとプーケットの空気に体をなじませていきましょう。
滞在中、自然と何度も足が向いてしまうのが、リゾートの中心に広がるラグーンスタイルのプール。ヤシの木に囲まれた南国ムード満点のこの場所は、泳いでもいい、ただ浮かんでもいい、寝転んで空を眺めてもいい、まさに“何もしない贅沢”が味わえる特等席です。
プールバーでは冷たいカクテルやモクテルが楽しめて、大きな浮き島やカラフルなうき道具も充実。ぷかぷかと浮いている人たちを眺めているだけで、こちらもなんだかゆる〜く心がほどけていくよう。日差しは強いけれど、水に入れば一瞬でクールダウン。南国のプールは、やっぱり特別です。
夜になると水中ライトがほんのりと灯り、昼とは違うロマンチックな雰囲気に。けれどこのプールの魅力は、やっぱり太陽の下で過ごす、昼のゆるやかな時間にこそあるのかもしれません。
ホテルから歩いて数分でたどり着くパトンビーチは、まさにプーケットの顔とも言える存在。広がる白い砂浜と、どこまでも続くエメラルドブルーの海。今回の滞在中は天気にも恵まれて、青い空と白い砂のコントラストが際立つ、とてもきれいな写真が撮れました。
ビーチにはパラソルやデッキチェアが並び、のんびり読書をする人、波打ち際を歩くカップル、そして海で遊ぶ家族連れ。みんな思い思いの過ごし方をしていて、それをぼんやり眺めているだけでも、なんだか心がほどけていくような気がします。
ちょっと散歩して、ひと休みして、またホテルに戻る。そんな“ただそれだけ”が贅沢に感じられるのが、パトンビーチのいいところです。
この日の夕食は、ホテルの屋上にある「Kee Sky Lounge(キー・スカイ・ラウンジ)」で。ガラス張りのエレベーターで上階へと上がると、そこにはパトンビーチと街並みを一望できる絶景が広がっていました。
ちょうど夕日が沈みはじめる頃に到着。少しずつ色を変えながら沈んでいく空を眺めながら、静かにディナーがスタート。ふと気づけばあたりはすっかり暗くなり、空には星、下には街のきらめきが。夜が深まる頃には、バーエリアにはたくさんの人が集まり、にぎやかなムードに包まれていました。
料理は、タイ料理と洋風のタパス系メニューが中心で、見た目も華やか。撮りたくなるプレートばかりだったので、写真をたっぷりご覧ください。
高級すぎず、でもカジュアルすぎず、気張らずに“ちょっといい夜”が楽しめる、そんな心地よさがここにはあります。
なお、このとき日本で5年暮らしたという、日本語のわかるスタッフさんが登場。万が一があるのかわかりませんが、そんな時はとても心強い味方です!(万が一でなくても、色々教えてくれます 笑)
ホテルを出てすぐの横道を入ると、そこはもうバーが立ち並ぶエリア。日が暮れた後にほんの数分歩くだけで、音楽とネオンの中へと入り込んでいきます。夜が深まるにつれて、通りにはどんどん人が増え、気がつけば大勢の外国人観光客でごった返す賑わいに。
ここはプーケット随一の歓楽街「バングラ通り」。クラブやバーなどがひしめき合い、夜遅くまで人の波が絶えません。熱気と喧騒に包まれたこの通りは、静かなホテルの雰囲気とは対照的で、ちょっとのぞくだけでも“旅の非日常”を体感できます。
飲みに行くのも、ただ歩くだけでも、ホテルからすぐ。まさに「遊び疲れたらすぐ帰れる」この立地、改めてありがたく感じる場所です。
ホテル周辺だけでも十分に楽しめるけれど、少し足をのばせば、プーケットにはまだまだ魅力的な場所がたくさんあります。ここでは、実際に訪れたおすすめスポットをいくつかご紹介します。
車で30〜40分ほどの距離にあるプーケットタウンの旧市街は、フォトスポットとしても人気のエリア。カラフルな建物が並ぶ通りを歩いていると、どこを切り取っても絵になります。
街歩きの途中には、ローカルスイーツもぜひ。今回いただいたのは「โอ้เอ๋ว(オーエウ)」というゼリーのようなデザートで、プーケットならではの爽やかなおやつ。暑い日の散策にぴったりです。
プーケットで「観光らしい観光」をするなら、ぜひ訪れてほしいのがサイアムニラミット・プーケット(Siam Niramit Phuket)。タイの歴史や文化、神話や信仰までもを壮大な舞台で表現する、“一晩でタイを旅する”ような大迫力のエンターテインメントです。
敷地内に入ると最初に現れるのが、100年前のタイの暮らしを再現した「古き良き村」。北部、東北部、中央部、南部──それぞれの地域の伝統家屋が実際に建てられており、生活様式の違いや知恵が体感できます。
水辺ではボート体験、藍染や織物を試したり、伝統衣装に身を包むことも。道ばたでは昔ながらのローカルスナック「昔のタイの味」も試食できて、観光というより“体験”そのもの。自然と笑顔になれる、やさしい時間が流れています。
ショーが始まる前には、タイのストリートフードを楽しめるディナーエリアへ。パッタイやトムヤムクン、レッドカレーやサラダなど、定番メニューがずらり。見た目にも美しく、味も本格的。ちょっと贅沢な屋台体験が楽しめます。
夕暮れ時には、伝統舞踊のミニステージも開催。踊り手たちが観客を巻き込んで一緒に踊る場面もあり、まるでお祭りに参加しているような気分になります。
いよいよ本編。全幅65メートルの巨大ステージに、100人以上のパフォーマーが登場し、500着以上の衣装を駆使してタイの歴史と文化を描き出します。
舞台はまるで映画のセットのように緻密で、突然舞台に川が流れ出したり、空から天女が舞い降りたり──まさに「魔法のように創られた世界(Niramit)」。伝統芸能だけでなく、アクロバットや視覚効果まで盛り込まれ、観ていてまったく飽きることがありません。
まさに、プーケットで一夜限りの“別世界”を味わえる、見逃せない一大エンターテインメントです。
ホテルから徒歩でアクセスできる大型商業施設も便利ポイントのひとつ。まず「セントラル・パトン」はデパート感覚で使いやすく、レストランやカフェも充実。観光の合間にサクッと立ち寄れる快適スポットです。
そして「Jungceylon(ジャンクセイロン)」はもっとカジュアルで、ファッション・雑貨・飲食に加えて、なんと屋内ゴーカート施設まで。涼しい屋内でしっかり遊べるので、天気が悪い日でも安心です。
今回の滞在では、系列ホテル「キーマラ」でアフタヌーンティーも体験しました。カマラの丘の上に建つ静かなリゾートで、紅茶はもちろん、セイボリーとスイーツも丁寧な仕上がり。見た目も味も素晴らしく、緑の中で海を見下ろしながらのティータイムは、短いながらも印象的なひとときでした。
キーマラは、プーケットの古代文化をモチーフにした“鳥の巣のようなコテージ”が話題の五つ星ホテル。実際に「バーズネスト・プールヴィラ」など、建築や空間全体に独特の世界観が感じられます。宿泊せずとも、その一端に触れられるのは嬉しいポイントです。
パトン中心部のThe Keeとはまた違った、自然に寄り添ったリゾートの魅力を知る良い機会となりました。
遊んで、歩いて、食べて、ちょっと疲れたら――
そんな時にぴったりなのが、ホテル内にある「Kee Spa(キー・スパ)」。高い天井と静かな空間、落ち着いたシノポルトギース様式のインテリアが、自然と深呼吸したくなるような癒やしの雰囲気を作り出しています。
トリートメントは、本格的なアロママッサージやストーンオイルを使った地元流の施術までさまざま。今回は短めのフットマッサージだけでしたが、セラピストの手の動きが的確で、ほんの30分でもかなりスッキリ。
時間に余裕があれば、贅沢にフルコースで過ごすのもよさそうです。
街スパに比べれば少しお値段は張りますが、静かさ・清潔感・技術、どれを取ってもやはりホテルクオリティ。リゾートの中で心身ともにリセットできるのは、やっぱりありがたいポイントです。
毎朝の朝食は「Kee kitchen」でのビュッフェスタイル。プールサイドに面した開放的なレストランで、朝の光を浴びながらのごはんは気分が最高です!
タイ料理を中心に、洋食メニューも揃ったバランスのよい内容で、どんな人でも楽しめるのが嬉しいポイント。エッグステーションではオムレツやスクランブルエッグなどをその場で作ってくれて、焼きたてを受け取るのがちょっとした朝の楽しみでした。
屋台風のタイヌードルコーナーでは、麺の種類を選ぶと、あとはスタッフが手際よく仕上げてくれるおまかせスタイル。揚げパン「パートンコー」やおかゆなど、タイの定番朝食もしっかり揃っていて、ローカル気分も味わえます。
そして南国フルーツの種類が豊富なのも魅力。ドラゴンフルーツやパパイヤ、スイカなど、見た目も味も南国感たっぷりで、朝からちょっと贅沢な気分になれました。フルーツジュースなども充実です。
たくさん並ぶ料理の数々がこちらです。
また甘いものも各種あり、この日に選んだのはタイの朝食の定番である揚げバンの「パートンコー」です。練乳をつけて食べればスイーツ気分で、豆乳とのセットがタイでのお決まりのパターンです。
—
気軽に歩いてビーチへ、ちょっと足を延ばせばナイトスポットやローカルレストランも充実。そして疲れたら、すぐ部屋に戻ってリラックスできる。そんな「近さ」と「快適さ」を両立させたホテルが、「ザ・キー・リゾート&スパ」でした。
客室はほどよくモダンで、スタッフの対応も丁寧。大きすぎず、かといって狭さも感じさせない、ちょうどいいスケール感のホテルです。派手な演出や贅沢さではなく、使いやすさと居心地の良さが際立つタイプ。短期旅行にも、長めの滞在にも向いていそうです。
賑やかなプーケットの中心で、自分のペースで過ごせる拠点を探している人にとって、「The Kee」はきっと満足度の高い選択肢になるはずです。
[住所]
152/1 Thaveewong Rd., Patong Beach, Kathu, Phuket 83150 Thailand
[電話]
+6676335888
[FAX]
+6676335808
[Email]
rsvn@thekeeresort.com
[ウェブ]
https://www.thekeeresort.com/
https://www.instagram.com/thekeeresortandspa/
関連記事