THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

タクシーが救急車を妨害、62歳の緊急患者が救急車内で死亡

2025年4月29日 配信

タイ南部プーケット県で、タクシーが救急車の進行を妨げた結果、62歳の男性患者が救急車内で死亡する悲しい事故が発生しました。警察はタクシー運転手を呼び出して事情聴取し、法的措置を取る方針です。



事件が起きたのは、2025年4月27日朝、プーケット県カトゥー郡カマラ地区のカマラ~パトン間の道路上でした。報道によると、死亡した男性(62歳)は心臓病の持病があり、カマラ地区のドリアン農園でめまいを起こして倒れました。家族が午前8時15分にパトン病院へ連絡し、救急チームが急行しました。

救急車が到着後、患者をすぐに車内へ搬送し、プーケット市内の病院へ向けて出発。しかしその途中、グリーンナンバーのタクシーが道を譲らず、左端車線で減速走行を続けたため、救急車はスムーズに走行できませんでした。

その結果、救急車内で行っていた心肺蘇生(心臓マッサージ)が十分に効果を発揮できず、患者の救命処置が間に合いませんでした。医療チームは懸命に蘇生を試みましたが、午前8時45分頃に死亡が確認されました。

目撃者は「救急車はサイレンを鳴らしていたのに、タクシーが全く道を譲らなかった。道幅は狭かったが、少し避けるだけで救えたかもしれない」と話しています。

パトン病院とパトン警察署は現場周辺の防犯カメラ映像を確認し、タクシー運転手を召喚。現段階で「救急車の進行妨害」と「患者の権利侵害」の容疑で立件し、法的手続きを進める予定です。

警察は、交通ルールの見直しと、緊急車両に道を譲るよう啓発活動を強化する方針を示しており、今後同様の悲劇を防ぐため対策を講じるとしています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク