サコンナコン県でノーンハーン湖周辺の土壌・水資源保全プロジェクト始動

タイ政府は、サコンナコン県にあるノーンハーン湖周辺で新たな農業開発プロジェクトを開始しました。太陽光発電による揚水システムを導入し、持続可能な土地利用と土壌浸食防止を目指します。2025年4月28日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

対象となるノーンハーン湖は、タイで2番目に大きな天然の淡水湖で、長年にわたり堆積物の蓄積や土壌劣化といった課題に直面してきました。なお、このノーンハーン湖は、ウドンタニ県にある観光名所「タレー・ブア・デーン（赤い蓮の海）」とは別の湖です。

新プロジェクトでは、堆積物流入を抑えるための体系的な土壌・水資源保全対策を導入し、土地本来のポテンシャルを活かした農業利用を推進。さらに、稲作後の転作も奨励し、地元農家の収入源多様化を目指します。

灌漑には太陽光発電システムを活用し、環境負荷を抑えた持続可能な農業を支援。今回の取り組みは、農村インフラの近代化、地方経済の強化、自然資源の体系的な保全を目指す政府政策の一環とされています。