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タイ東部チョンブリ県パタヤ市内で発生したトランスジェンダー女性殺害事件で、逮捕された容疑者の供述内容が明らかになっています。2025年4月27日にバンコクポストが伝えています。
逮捕されたのは、中国籍のユー・フンユエン容疑者(42歳)で、取り調べに対し「性行為を拒否されたため激昂し、殺害した」と供述しました。また、「遺体で遊びたくなった」と話し、遺体を切り裂いて心臓を取り出したことも認めています。
事件は4月25日夜に発生しました。容疑者はパタヤ南部のビーチ付近で、25歳のタイ人トランスジェンダー女性と知り合い、WeChatアプリで連絡先を交換。その後、容疑者が滞在していたアパートの部屋で再会し、8000バーツでの性行為に合意したとされています。
しかし、女性が途中で行為を拒否したため、容疑者が半額の返金を要求。これを拒否されたことから二人は激しく口論となり、殴り合いに発展しました。女性は容疑者の顔に引っかき傷を負わせ、さらにベッドから蹴り落としました。
容疑者はベッドに戻ると、女性の体の上に馬乗りになり、首を絞めて殺害したと供述しています。
その後、容疑者は遺体を浴室に引きずり、ハサミで胸部を切開してシリコンインプラントを取り出しました。さらに、「遺体で遊びたくなった」として、首から下腹部にかけて遺体を切り裂き、心臓を取り出したと話しています。
また、遺体から肺が失われていたことも判明していますが、容疑者は「肺については何もしていない」と説明しており、所持品からも臓器の持ち出しを示す証拠は見つかっていないと警察は発表しています。
犯行後、容疑者は浴室で遺体と自身を洗浄し、翌朝には出国便を予約。スワンナプーム空港から中国への逃亡を図ろうとしましたが、パタヤ署と移民警察の連携により、出国直前に逮捕されました。
ユー容疑者は取り調べに対し、「精神疾患と診断されたことはない」と述べ、「暴行を受けたことで自制心を失った」と釈明しました。また、過去に3回タイを訪れており、直近2回は単独で入国していたことも確認されています。
パタヤ署のエーンク・サトーンユウ署長は、「強固な証拠に基づき、容疑者は犯行を認めた」と発表。警察は引き続きDNA鑑定や指紋分析など科学的捜査を進め、厳密な起訴手続きに向けた作業を続けています。
■Pattaya transwoman slain after refusing sex: Chinese suspect
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