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タイ西部・ペッチャブリー県に広がるケーンクラチャン国立公園で、戦闘用ライフルを携えた正体不明の4人組が園内に侵入していたことが分かりました。園内に設置された野生動物監視用のカメラが、2025年3月15日にその姿を捉えており、また同地域では監視カメラ2台が何者かによって持ち去られたことも確認されています。各報道が伝えています。
ケーンクラチャン国立公園は、タナオスィー山脈からホアヒンに至るまでの広大な範囲をカバーする、タイ国内最大の国立公園で、ペッチャブリー川とプランブリー川の源流を有する豊かな自然環境が特徴です。乾生フタバガキ林や山岳常緑樹林など多様な森林に加え、北方系・南方系の野鳥の生息域が交わる場所としても知られ、300種以上の野鳥が観察できるバードウォッチングの名所でもあります。
今回撮影された映像では、4人のうち2人が緑色の軍服に似た服装と大型のワッペン、コンバットブーツを着用しており、当局は彼らが隣国ミャンマーのモン州から越境してきた武装勢力の可能性があると見ています。
現地のカレン系住民は、「聞き慣れない方言で話していた」と証言しており、現場からはウコンや民族衣装も発見されました。また、4人が所持していたとされる武器は、M1カービン、M1917エンフィールド、スポーター仕様のエンフィールドNo.4 Mk1と推定されています。
県知事はすでに関係各所を招集し、軍・国境警備隊・警察・行政による警戒とパトロールの強化を指示。タイ側の国境調整センターや関係部隊は、隣国軍との協議を通じて越境問題の対応を進めているということです。
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