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【2025年4月24日】タイ警察中央捜査局(CIB)傘下の高速道路警察は、北部カムペーンペット県を走る国道1号線・457キロ地点にて、2台の不審な車両を停止。後部座席に身を潜めていた中国人の男2名と、それを輸送していたタイ人2名を、現行犯で電撃摘発した。
中国人の男たちは何も語らなかった。タイ語を理解せず、身分証も所持せず、ただ後部座席に静かに座っていた。それだけだった。だが、CIBにとっては、それで十分だった。
北へと向かうその車列は、逃走というには整いすぎており、合法というには語らなすぎた。乗用車とピックアップトラック──走行に問題はなかった。速度も違反もなかった。だが、その沈黙こそが、すべての“証拠”だった。それは単なる移動だったのか、または犯罪の水先案内だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。
調べの結果、車内の中国人のうち1名には、中国当局による国際指名手配がかかっていたことが判明した。つまりそこにいたのは、ただの“不法滞在者”ではなく、母国でも行方を追われる男だったのである。
CIBはその存在を、道路のただ中で静かに切り取った。逃げたつもりだったのか、あるいは、すでに捕まっていたのか。もはやその答えは意味をなさない。動いていたのは車ではない。動いていたのは、CIBの眼だった。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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