伝統発酵食品「カオマーク」でソフトパワー推進、タイ国家プロジェクト始動

タイ政府は、「Thai Power Probiotics（タイ・パワー・プロバイオティクス）」プロジェクトを通じて、発酵食品の価値を国際的に発信する取り組みを開始しました。中心に据えられたのは、伝統的な発酵米スイーツ「カオマーク（ข้าวหมาก）」で、健康志向のガストロノミー分野におけるソフトパワーとして位置づけられています。2025年4月23日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

「カオマーク」は子供には食べさせられないタイ伝統スイーツ

このプロジェクトは、文化省をはじめ、タイ国政府観光庁（TAT）、国立食品研究所（NFI）、CHIMTHAIなどが連携して推進しています。発酵食品は、地域の知恵や文化を象徴するものであり、特に「カオマーク」は腸内環境への良い影響など、健康面での機能性も評価されています。

また、観光庁は「Flavor of Thai Food: Health & Wellness」キャンペーンを展開し、旅行者がカオマーク作りを体験できるプログラムや、地域の人々との交流、ウェルネスを意識した料理の提供などを通じて、観光と健康を結びつける取り組みを進めています。

文化省は、地域の生産者が国際基準に対応した商品開発を行えるよう支援し、創造経済および地域経済の活性化を目指しています。今回のプロジェクトは、単なる商品PRにとどまらず、タイを「ガストロノミー＆ウェルネス・ツーリズム」の国際的拠点とする構想の一環でもあります。

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