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タイの格闘技界で波紋が広がっています。2025年4月下旬、2人のタイ人コメディアンが女性用のビキニ姿でムエタイのリングに上がり、パフォーマンスを交えた試合を行う様子がSNSで拡散されました。これに対して、ムエタイ関係者やファンからは非難の声が相次いでいます。
この動画に言及したのは、タイ有数のムエタイプロモーターであるセー・ボートことナッタデート・ワチララッタナウォン氏です。Facebookに投稿された映像には、2人の芸人がフルメイクにビキニ姿という格好で登場し、オネエ言葉や誇張されたしぐさを交えながらムエタイ風の攻防を繰り広げる様子が映っていました。実況音声では、LGBTQ+を揶揄するような表現も含まれていたため、物議を醸しています。
試合は「笑い」を目的とした演出とみられますが、ナッタデート氏は次のようにコメントしています。
「ムエタイのリングは神聖な場所です。選手はリングに上がる前に“ワイクルー”と呼ばれる儀式を行い、師匠や神仏に敬意を示します。このような形でリングを使うのは非常に残念です。」
SNS上でも、「ムエタイは世界中から敬意を集めている競技なのに、これは侮辱だ」「ふざけすぎていて見るに堪えない」「主催者は責任を持って内容を見直すべき」といった厳しい意見が多数寄せられました。
今回の一件は、伝統的なムエタイ文化と、現代のコンテンツ志向との間にある価値観のずれを浮き彫りにしています。娯楽としての表現と、競技への敬意。そのバランスが、改めて問われています。
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