タイ南部プーケット県の地方裁判所は2025年4月21日、タイ人女性医師への暴行容疑で起訴されていたスイス人の男に対し、控訴審の判決公判に出廷しなかったとして逮捕状を発行しました。各報道が伝えています。
プーケットで女性医師暴行容疑のスイス人男性、証拠不十分で無罪判決
プーケットで追放運動されたスイス人、ビザが更新されない可能性
プーケットで女性医師を蹴ったスイス人男とタイ人妻
事件は2024年2月24日、プーケットのヤムー・ビーチ沿いにある高級ヴィラ前の階段で発生。公共エリアに設置された階段に座っていた女性医師が、背後からスイスの人男に蹴られたと訴えています。一方でスイス人の男は、この階段が私有地内にあり、女性が不法に立ち入ったと主張していました。
一審では暴行を裏付ける証拠が不十分として無罪判決が下されましたが、女性医師側は控訴。その控訴審において、スイス人の男は4月21日の判決公判に出廷せず、裁判所は逮捕状を発行。判決の言い渡しは2025年5月23日に延期されました。
この事件は2024年当時、国内外で大きな反響を呼び、外国人による不適切行動として激しい批判が巻き起こりました。タイ入国管理局や警察が調査に乗り出した結果、銃器の所持など複数の問題行動が明らかとなり、ビザの取り消しや国外退去の措置が検討されてきましたが、最終的な判断は裁判の結論を待っている状況です。
なお、スイス人の男はプーケットにある「グリーンエレファントサンクチュアリパーク」のオーナーであると報じられています。