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【2025年4月21日】タイ警察中央捜査局(CIB)は、国道にひっそりと並ぶ“仮装車列”に目をつけた。それは登録されていたはずのないナンバープレート。赤。鮮やかにして、危うい色。2024年から2025年にかけて、仮ナンバーを不正に入手・装着していた一連の案件が、CIB傘下の交通取締チームによって次々と明るみに出た。
その多くは、SNS上で匿名取引されていた。また一部では、販売員が納車時点でナンバーを装着済みにし、あたかも正規であるかのように見せかけていたという。形式は整っていた。しかし中身は空洞──それは制度の隙間に潜んでいた“偽装”だった。
知らずに走っていた者もいたかもしれない。だが、それで責任を免れることはできない。それは軽率な無知だったのか、あるいは知りながら黙認したのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。
CIB傘下の高速道路警察は、市民に向け「ナンバープレートが正規のものであるかを、使用前に必ず確認してほしい」と強く呼びかけている。仮ナンバーは仮の存在。期限を越えて走り続ければ、それは“自由”ではなく“違法”へと変わる。
そしてこの静かな終着に辿り着くまで、幾重にも張り巡らされた偽装の網を、ひとつひとつ解きほぐしていったのが、他ならぬCIBであった。表面上は何気ない車列の裏側に潜んでいた構造的な闇。その目を逸らしたくなる現実を、淡々と、そして確実に暴き出したその手腕こそが、真に称賛されるべきものである。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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