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タイ麻薬取締委員会(ONCB)は2025年4月20日、ソンクラーン祭りの期間中に拡散した危険な違法薬物「カノム」および「ラブブ(LABUBU)」について、保護者および市民に向けて注意喚起を行いました。これは、中毒情報センターからの報告を受けたもので、同薬物の使用によって死者および重体者が確認されています。
報告によると、バンコクでの水かけイベントに参加した3人が、意識喪失、筋肉のけいれん、呼吸停止、心停止といった重篤な症状で病院に搬送されました。いずれも「カノム」や「ラブブ(LABUBU)」と呼ばれる薬物の使用と関連しているとみられており、このうち2人が死亡、1人は現在も集中治療室で治療を受けています。
初期の分析では、これらの薬物は興奮作用を持つ成分と抑制作用を持つ成分を併用している可能性があり、強力な相乗効果によって命に関わる危険性があると指摘されています。詳細な成分については現在、検査機関による分析結果を待っている状況です。
今回のケースは、過去に多数の死者を出した「ケー・ノムポン(ケタミン+ジアゼパム混合薬)」に類似しており、タイ麻薬取締委員会によると、「ラブブ」は人気キャラクターLABUBUの形を模した合成麻薬「ヤーイー(エクスタシー)」であることが確認されました。検出された成分には、MDMA(エクスタシーの主成分)のほか、ケタミン、カフェインが含まれており、特にMDMAの濃度は通常より高かったとのことです。
タイ麻薬取締委員会は「すべての麻薬は人体に有害であり、社会にとって重大な脅威です。違法薬物の密売、保管場所、関係者に関する情報がある場合は、ONCBホットライン1386(24時間対応)までご連絡ください。提供された情報は厳重に秘密として取り扱います」と呼びかけています。
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