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タイ警察サイバー犯罪対策司令部は2025年4月19日、オンライン賭博サイトに関与したとされる「マネーミュール(送金用のダミー口座)」グループを摘発し、3つのネットワークから合計4人の容疑者を逮捕したと発表しました。
この摘発は、政府および警察庁の方針に基づき実施されたもので、電子取引を利用した違法行為や資金洗浄への関与が疑われる者に対する取り締まりの一環です。
今回の捜査では、以下の3つのネットワークが摘発されました。
「pung55」ネットワーク:容疑者1人、資金流通額は約1,200万バーツ
「member789」ネットワーク:容疑者2人、資金流通額は約5,000万バーツ
「59G1」ネットワーク:容疑者1人
サイバー警察第1部第3課および分析チームは、オンライン賭博サイト「member789」に関連する捜査で、43歳のタイ人の男と、29歳のカンボジア人の男を逮捕しました。
調査によりますと、タイ人容疑者は同サイトの送金に使用された銀行口座の名義人であることが判明し、4月9日付の刑事裁判所の逮捕状に基づいて拘束されました。
また、カンボジア人容疑者には、無許可でのオンライン賭博の運営や勧誘、複数人による資金洗浄の共謀および実行といった容疑がかけられています。
タイ人容疑者は「自分は単なるプレイヤーで、賭博サイトの運営には関与していない」と容疑を否認していますが、警察は供述に疑問を抱いており、引き続き法に則って捜査を進めています。
サイバー警察第2部第3課は、オンライン賭博サイト「59G1」の関係者に対して捜査を行い、関連する銀行口座の名義人9人に対して逮捕状を取得し、うち2人をすでに拘束しました。
直近では、ウドンターニー県にて47歳の女性・シリポーン容疑者を逮捕しました。容疑は、無許可でのオンライン賭博の運営や勧誘、さらに複数人での資金洗浄の共謀および実行です。
容疑者は容疑を否認し、「知人から依頼され、給与振込用の口座として使用すると聞かされて開設しただけ」と供述。報酬として1,000〜3,000バーツを受け取った後は、その知人との連絡も取れていないと話しています。
サイバー警察は今後も、オンライン賭博に関与する違法行為および資金洗浄の取り締まりを強化していく方針です。
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