|
|
【2025年4月18日】タイの「食」を目的とした旅行、いわゆる“美食観光(Gastronomy Tourism)”が国際的に高い評価を得ていることが明らかになりました。とはいえ、1位には日本が君臨しており、タイはあと一歩及ばなかったようです。各報道が伝えています。
報道によると、ケネティクス・コンサルティング社(Kenetixs Consulting)が実施した「タイ料理イメージ評価およびミシュランガイド・タイランド2024」に関する調査では、外国人旅行者3,000人(オンライン回答1,800人、インタビュー1,200人)とタイ人旅行者1,200人(オンライン800人、インタビュー400人)を対象に、美食観光地としての評価が行われました。
その結果、2024年の美食観光人気ランキングでは、日本が64%の支持を得て首位を獲得(2023年は56%)、タイは53%で2位(2023年は44%)にランクイン。以下、中国(35%)、韓国(33%)、シンガポール(28%)と続いています。
注目されるのは、ミシュランガイドがタイに与えた影響です。外国人観光客の83%がミシュランの存在を認知しており、24%がタイ版ガイドの存在を知っていました。そのうち11%は、「ミシュランガイド・タイランド」が旅行の決定に影響したと答えています。
実際にミシュラン掲載レストランを訪れた旅行者のうち、93%が満足と回答。さらに、
・92%が再訪を希望
・97%が他人におすすめしたいと回答
・84%がSNSなどで体験を共有
と、高い評価が集まっています。
また、2024年にはミシュラン掲載店舗での食事を目的とした外国人旅行者が183万人にのぼり、その飲食関連の追加消費は約4億7,985万バーツに達したと報道されています(前年は約2億6,299万バーツ)。1人あたりの追加支出は平均262バーツと試算されました。
タイ人旅行者の満足度も96%に上昇(2023年は92%)しており、国内外からの評価がともに高まっていることがうかがえます。
さらに、社会的・環境的責任に配慮したレストランを認定する「ミシュラン・グリーンスター」についても認知が進んでおり、外国人旅行者の28%、タイ人旅行者の21%がその存在を知っていたとのことです。
関連記事