タイ警察、AI搭載のロボコップ「Cyborg 1.0」を導入

タイ警察は2025年4月16日、タイ正月ソンクラーン期間中の安全対策の一環として、ナコンパトム県にてAIを活用したロボット警察官「AI Police Cyborg 1.0（エーアイ・ポリス・サイボーグ・ワン・ポイント・ゼロ）」の運用を開始したと発表しました。

この「AI Police Cyborg 1.0」は、ナコンパトム市役所との協力のもと、警察庁第7管区およびナコンパトム県警察によって導入されたもので、通称「ロボコップ」とも呼ばれています。外部に設置された既存のCCTVカメラやドローンの映像をAIで統合・分析することにより、イベント会場周辺のセキュリティ管理を強化します。

ロボットに搭載されたAIは、以下の高度な機能を備えています。

・顔認識機能とブラックリスト照合機能：指名手配中の人物や監視対象者を識別し、即時警告を発出

・人物追跡機能：イベント会場内で特定の人物を顔情報から追跡

・高度な検索機能：顔の特徴、服装、体型、性別などから対象人物を特定

・武器検知機能：ナイフや木材など、危険物の所持を自動検知（※水鉄砲は除外）

・行動分析機能：暴力行為や喧嘩、集団乱闘などの兆候を自動的に認識

—

すべての情報は指令本部（Command and Control Center）にリアルタイムで集約され、即応体制の整備に寄与しています。

タイ警察はこの試みを「未来型の安全管理システム」と位置づけ、今後の全国展開も視野に入れているとのことです。