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タイ正月・ソンクラーン期間中、毎年のように報告される“名物トラブル”が、2025年も話題を集めました。その現象とは「人食い靴」(รองเท้ากินคน ロンタオ・キンコン)と呼ばれるものです。
この「人食い靴」とは、水や粉にまみれた足にゴム製のサンダルやスリッパを履いた際、足が靴の中に深く入り込んでしまい、ハマって抜けなくなる現象のことです。足首やふくらはぎまでぎゅっと食い込んでしまうケースもあり、無理に引き抜こうとすると痛みやケガにつながることがあります。特にソンクラーンでは、びしょ濡れの足に粉や泥が混ざり、靴の内側で足が滑ったり吸い込まれたりしてしまうため、こうしたトラブルが起こりやすくなっています。子どもから大人、さらには外国人観光客まで、多くの人が“人食い靴”の餌食となっています。
SNSでは、チェンマイで発生した外国人観光客の救出劇が話題となりました。倒れ込んだ男性の足首にサンダルがぴったりとはまり、動けなくなったところを、地元の女性が「Nevermind, I’ll help you(大丈夫、助けます)」と声をかけながら靴を外す様子が動画で拡散され、多くのユーザーから温かい反響が寄せられています。
こうしたトラブルを受け、SNSでは過去数年にわたって共有されている「人食い靴」対処マニュアルが再注目されています。主な対処法は以下の通りです。
・靴を無理に引っ張らず、落ち着いて対処する
・しゃがんで足を上げ、血流を落ち着かせてから取り外す
・石鹸水やローションなどを使って滑りを良くする
・一人で無理な場合は周囲に助けを求める
・最終手段として靴を切る際は慎重に行う
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また、事故を未然に防ぐためには、足を固定できるストラップ付きの靴や、つま先の覆われた靴を選ぶことが勧められています。
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