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4月15日のリング上、勝利後の記念撮影
タイを拠点にプロ活動を続けるムエタイ石田兄弟の弟、石田ゆうま(16歳)はソンクラン最終日の2025年4月15日に、ラジャダムヌンノックアウトに登場し、スコットランドのガブリエル・ヌンポンテープに3ラウンド判定勝ちを収めた。これで昨年11月、今年3月とラジャダムヌンスタジアムで3連勝を飾ったことになる。
ガブリエル戦は54キロ契約、3分3ラウンドで行われた。タフでキャリアのあるガブリエルに判定まで粘られるも、右フックでダウンを奪うなど、見事な判定勝利を収めた。この試合に挑むにあたっては、普段練習しているロンポージムから、タイの有名選手が揃うPKセンチャイジムに1週間の出稽古に向かい、いつもと異なる環境も経験して、準備に努めたそう。
4月15日の試合リングイン前のゆうまとトレーナー
ダウンしたガブリエル、立ち上がり最後まで粘る
現在、兄のそうまが怪我で日本で静養中のために、タイで一人で頑張ることになったゆうまに試合の感想などを聞いた。
ーー4月15日の試合の感想を教えてください。
ゆうま:勝てて嬉しいです。KOできそうな試合だったので、そこでKOできなかったことは悔しいですね。ですが結果として勝ててよかったと思っています。相手は最終ラウンドまで粘り、タフではありましたが、テクニックなど、技術面などはそこまでではないと感じました。
右ヒザから右フックでガブリエルからダウンを奪う
ーー試合前に風邪をひいていたと聞きました
ゆうま:そうなのです。試合前に風邪を引いてしまい、減量中もしんどかったです。試合前の体調管理も今後の課題と言えます。
ーー減量で、身体も弱っているから、気を付けないと風邪もひきやすくなりそうですね。それでも結果を出して、ラジャダムヌンスタジアムで3連勝できたのは立派です。
ゆうま:ここ最近の試合では、以前よりもあまり緊張しなくなりました。普段練習している事が試合で出るようになり、試合中に楽しく感じるので、自分でも好調だなと思っています。
勝利後の記念撮影、そうま、ゆうまのようになりたいと香川からタイに練習に来た兄弟
ーー減量はきついですか。ついこないだまでライトフライ級(48.9キロ)だったのにあっという間にバンタム級(53.5キロ)あたりになりましたね。(15日の試合はバンタム級超の54キロ)
ゆうま:はい、身体も大きくなっているので、契約体重が上がっても減量はきついです。
ーー今年はお兄さんのそうまと離れて、一人でのタイでの挑戦となっていますが、寂しくないですか。
ゆうま:一人でも寂しくはないです。ただ、そうまがいれば、いつも気軽に対人練習ができるのですが、それができないのが悩みと言えます。
ーー今回はPKセンチャイジムに出稽古に行っていたそうですね。
ゆうま:PKセンチャイジムでの練習はいい勉強になりました。那須川天心とも戦ったワンチャローン・PKセンチャイにも会えました。練習はきつかったですが、一流選手ばかりが揃うジムでメニューをこなし、いつもと違う面子と対人練習もできて、楽しい気持ちもありました。
ーー最近は日本の格闘技雑誌に出たり、タイランドハイパーリンクスに試合の記事が出たりで、周りになにか言われたりしますか。「記事見たよ」とか。
ゆうま:実際のところ、普段、練習ばかりで、あんまり人に会うことないので特に言われないです。
成長期のゆうま、三浦孝太と同じ身長(175センチ)に
ーーそうなのですね。また次の試合を楽しみにしていますよ。
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石田ゆうまの次戦は未定だが、ジムによると6月あたりになりそう。ラジャダムヌンスタジアムでのRWS(ラジャダムヌンワールドシリーズ)、またはラジャダムヌンノックアウト興行のいずれかになる見込みである。石田兄弟の試合の予定については、所属のロンポージムのFacebookページなどでアップされる。
ロンポームエタイボクシングジム
https://www.facebook.com/009009rompo
寄稿・Odasai https://note.com/odasai_oda
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