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【2025年4月16日】それは、タイ東部ラノーン県の市街地。道路脇の崖に向かって、一台の車が制御を失い転落した。落差は5メートル。もはや“崖下”と呼ぶにふさわしいその場所に、車両は無残な形で横たわっていた。しかし——男は生きていたのだ。
「助かったのは……シートベルトをしていたから」そう語ったかどうかは定かでないが、男はかすり傷程度の怪我でその場を後にしたという。腕と手首にわずかな痛み。それだけだった。
それはもしかして“守護霊の加護”だったのか、あるいは“科学と制度の勝利”だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。
現場に駆けつけたのは、CIB傘下の高速道路警察部隊。彼らは迅速な対応と冷静な判断で、現場の安全確保と救出を完了。重機や奇跡を待たずして、手で、声で、行動で任務を完遂したのである。
CIBは改めて国民に呼びかける。「命を守るのは、奇跡ではない。シートベルトである」。統計によれば、シートベルト着用は致命的事故の死亡率を最大75%も下げる。これは脅しでも啓発でもない。単なる、事実である。「どうせ短距離だから」「急いでたから」そんな一瞬の油断が、永遠の後悔を生む。CIBはそう警鐘を鳴らし続けている。
信じる者が救われる世界もあるだろう。しかし、信じて救われるのは“安全対策”であるべきなのだ。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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