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ソイ・カウボーイの歴史~バンコク有数の歓楽街は一人の男の名前から誕生

2025年4月14日 配信

ソイ・カウボーイは、バンコク・アソーク地区に位置する、スクンビット通りソイ21(アソーク通り)とソイ23を結ぶたった150メートルの短い通りです。昼間はその静けさが特徴ですが、夕方になると徐々に通りが活気づき、ゴーゴーバーのネオンと音楽が通りを包み込むようになります。夜が深まるにつれて、ここは一気にバンコクのナイトスポットとして知られる場所に変わります。



ソイ・カウボーイの名前の由来と誕生

ソイ・カウボーイという名前は、アメリカ空軍を退役してタイで暮らしていたT.G. “Cowboy” Edwardsという人物に由来しています。エドワーズ氏は、アフリカ系アメリカ人で、普段からカウボーイハットを被り、カウボーイ風の服を着ていたことから、周囲の人々から「カウボーイ」と呼ばれていました。その後、1977年にタイ人の地主モントリー・シンハーセマノン氏から土地を借りて、ソイ・カウボーイで2軒目のバー「Cowboy」を開店したのです。このバーの名前が通り全体に冠されることとなり、「ソイ・カウボーイ」が生まれました。

 

1970年代後半からの発展

ソイ・カウボーイが注目を集めるようになったのは、1970年代後半から1980年代にかけてのことだそうです。ソイ・カウボーイでは「Gold Label」や「Chitra’s」などのバーが、1970年代中盤から後半にかけて開店し、アメリカ文化を意識したスタイルで営業を行っていました。特に、アメリカ人兵士が多く訪れる場所として人気になったと伝えられています。

バーナード・トリンクとソイ・カウボーイの広まり

ソイ・カウボーイの名が広まるきっかけには、バーナード・トリンクというジャーナリストの存在が大きいとされています。トリンク氏は1980年代から90年代にかけて、「バンコク・ワールド」や「バンコク・ポスト」でナイトライフに関するコラムを連載し、その中で「Cowboy」取り上げることが多かったそうです。この影響で、「Cowboy」の通りがソイ・カウボーイとして外国人観光客の間で広まり、観光名所として定着していったと言われています。

ソイ・カウボーイの周辺の変化

その後、ソイ・カウボーイは都市開発の波に飲み込まれ、周囲の風景は大きく変わります。現在インターチェンジ21が立つ場所には、たくさんのバーが並んでいました。しかし現在は、再開発され、周辺には高層ビルやモールが立ち並び、その景色は完全に様変わりしました。都市開発の影響を受けつつも、ソイ・カウボーイはそのままの雰囲気を残し、独自の文化を守り続けています。

[参考]
ซอยคาวบอย_Wikipedia
T.G. “COWBOY” EDWARDS and the Cowboy Bars

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