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SETUP(タイ)所属のマッチャ選手と、シンガポールのアレクシス・リー選手が、2025年5月3日(大阪)と5日(埼玉)に行われるTJPWゴールデンウィークツアーへの参戦を発表。ともに自国初の女子プロレスラーとしてキャリアをスタートさせ、10年以上にわたり東南アジアの女子プロレスシーンを牽引してきたパイオニアの2人が、初の本格的タッグを結成する。※SEAは東南アジアのこと
今回、彼女たちが挑戦するのは東京女子プロレスが管理するプリンセスタッグ王座。対戦相手は、享楽共鳴(中島翔子選手&ハイパーミサヲ選手)対Ober Eats(上福ゆき選手&上原わかな選手の勝者となる。マッチャ選手とアレクシス・リー選手が力を合わせれば、TJPW史上かつてない強力なチームが誕生することになるだろう。
さらに注目すべきは、マッチャ選手のTJPWでの実績。2024年12月29日に行われた原宿ぽむ選手との一戦が、「TJPWベストバウト2024」ランキングで第14位に選出されるなど、日本国内でもその実力が高く評価されている。
そんな2人に、今回のタッグ結成に至る背景や今後の展望について話を聞いた。
「夢をつなぐために、今こそ一緒に戦う時」
――なぜ、ライバル関係でもあるお二人がタッグを組むことになったのでしょうか?
マッチャ選手:私たちはそれぞれの国で初めての女子レスラーです。同じようにゼロからプロレスを広める苦労をしてきたからこそ、お互いを理解できます。戦うこともありましたが、それは憎しみからではなく、東南アジアの女子プロレスをもっと良くしたいという思いから。今回は、そんな私たちが初めてタッグを組んで、もっと大きな目標に向かって進みます。
アレクシス・リー選手:これまでに何度も対戦して、お互いの実力は十分にわかっています。東南アジアを代表する選手として、今こそ手を組むタイミングだと思いました。私たちがタッグを組めば、きっと誰も見たことのない化学反応が生まれます。
――なぜ、シングルではなくタッグのタイトルに挑むのですか?
マッチャ選手:私たちはそれぞれ、母国でシングルのタイトルを経験しています。でも、タッグのタイトルは取ったことがありません。そもそも、東南アジアにはまだ女子のタッグチーム文化が確立されていないんです。だからこそ、私たちがTJPWでプリンセスタッグ王座を獲得して、その存在をアピールしたいと思いました。東南アジア初の女子タッグチャンピオンとして歴史をつくりたいです。
アレクシス・リー選手:シングルではQueen of AsiaやAll Asiaといったタイトルがありますが、それに加えてタッグのベルトを獲ることで、もっと多くを東南アジアに持ち帰ることができます。私たちはもっと上を目指しています。
――もし王座を獲得できたら、次は何を?
マッチャ選手:世界中のブッカーに呼びかけて、このタイトルを東南アジア中、いや世界中で防衛していきたいです。どんな相手にも立ち向かって、東南アジア女子の実力を証明したい。そして、次の世代の女の子たちに夢を届けたい。「戦い続ければ、夢はきっと叶う」ってことを見せたいんです。
アレクシス・リー選手:王座を獲った先にこそ、私たちの本当の挑戦があります。東南アジアのプロレスがどれだけ進化しているかを世界に見せて、インパクトを残したいです。
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そんな2人には、さらなる目標がある。「5月末までにダブルチャンピオンになること」だ。
アレクシス・リー選手は5月30日にシンガポールで上福ゆき選手とクイーン・オブ・アジア(QOA)王座をかけて対戦予定。そしてマッチャ選手は5月31日に、らく選手とノア・フェニックス・ダイアナ選手によるAll Asia王座戦の勝者と対戦することが決定している。
世界を見据える2人のパイオニアが、TJPWで新たな歴史を刻もうとしている。いま、TJPWは東南アジアの才能が世界へ羽ばたくハブとなりつつある。この歴史的瞬間を、どうかお見逃しなく。
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