鉛色に淀んだ空を救え、CIBが田園に潜む火の手を断つ

【2025年4月5日】タイ警察中央捜査局（CIB）は、突如として立ち上る白煙に対し、ただちに行動を開始した。PM2.5――それはもはや単なる数字ではない。人々の暮らしを脅かす「見えざる敵」であり、CIBが沈黙できない理由だったに違いない。

現場は北部ピチット県。燃え広がる炎とともに舞い上がる煙、煙、そしてまた煙。タイ中央平野を包み込むかのようなその光景に、誰かが「これは祝福なのか、破滅なのか」と思ったかどうかは不明だが、少なくともCIBにとっては――明確な「出動の合図」だった。

捜査線が最初に向かったのは、ポタレ―バンライ沿い、田園の一角。そこには、すすけた農地と共に立ち尽くす男の姿があった。「自分が火をつけた」そう語った可能性は、なきにしもあらずである。

さらに第二の現場、ホーカライ地区では、燃え広がる範囲は50ライを超えた。男は炎の傍らで火を操っていたが、自らの田ではなかった。火をつけるために雇われたという証言は、火の粉以上に衝撃的だったに違いない。

CIBは、火種を消すだけではない。その背後にある構造、闇、そして慣習をも断ち切ろうとしている。それは始まりだったのか、あるいはただの通過点だったのか。誰かがそう問いかけたとしても不思議ではない。

煙だったのか、あるいは習慣という名の怠惰だったのか。いや、そんなことは意味はなさない。必要なのは、ただ「消すこと」ではなく、「見届けること」である――CIBという名の沈黙と共に。

タイ中央捜査局（CIB）
プロフェッショナルで中立、国民と共に。