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【2025年4月1日】タイ警察中央捜査局(CIB)は、未来の農地をも侵しかねない未登録肥料の流通に対し、容赦なき一撃を見舞った!舞台はスコータイ県シーサッチャナライ。乾いた市場の一角。そこには、希望だったのか、それとも幻想だったのか、いや、それを問う意味すら薄れていくような320袋の“袋詰めされた化学”が積まれていた。
CIB傘下の消費者保護警察は、ライン上で出回る奇妙な情報に着目した。「25-7-7のケミカル肥料。分割払い可。農家に直送」――それは単なる商談だったのか、あるいは何かを覆い隠すための煙幕だったのか。
現場に現れたのは一台のトラックと男たち。荷降ろしに勤しむその背中に、正義の視線が突き刺さる。声を上げる者はいない。ただ、肥料が語っていた。におい、質感、粒の不揃い。全てが、奇妙だった。
袋には「副栄養素入り化学肥料」「ガオナー」の名と「水の花マーク」が印刷されていた。しかし、その正体は登録の確認すら取れていない不確かな存在。CIBはその場で全量を押収、農業研究機関への検査を要請した。
人を追うのではない。CIBが見ているのは、物だ。物に宿る不正の影である。調査結果次第では、関係者は肥料法に抵触する恐れがあるという。だが、彼らはまだ何も語ってはいない。語るべきは、あの袋たちの中身なのである。CIBがこの場にいなければ、偽りの栄養が大地を汚していたかもしれない。そう考える者がいたとしても不思議ではない。
これは未来への布石だったのか。それとも、単なる袋詰め作業だったのか。だがCIBは、そうした問いすら意味をなさない領域で、己の責務を静かに果たしたのだ。
タイ警察中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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