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母トラと2頭の子トラをウムパーンの森で確認、タイ西部森林の保全に明るい兆し

2025年4月2日 配信

©タイ国立公園・野生動物・植物保全局

【ターク県】タイ国立公園・野生動物・植物保全局は2025年4月1日、ウムパーン野生動物保護区に設置された自動撮影カメラによって、母トラと2頭の子トラの姿が鮮明に記録されたと発表しました。これは、絶滅危惧種であるベンガルトラの保護活動における重要な成果であり、タイ西部の森林生態系が持つ豊かさと回復力を示すものです。



ターク市内から約250km、野生動物や野鳥の保護森林に指定されているウムパーン野生動物保護区は、世界自然遺産に登録されている「トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区域群」の一角をなしており、タイでも特に手つかずの自然が残る貴重なエリアとされています。

この母トラは、2022年に初めて確認された個体で、識別番号「F22」として登録されていました。その後、長らく動向が不明でしたが、2024年12月、現地巡回中のレンジャーが母子と見られる足跡を発見。これを受け、関係者は2025年1月から3月にかけて追加でカメラを設置して追跡調査を実施しました。

そして3月末、撮影された映像には、F22とされる母トラが2頭の子トラを連れて歩く様子が映っており、母子ともに健康状態は良好と見られています。子トラの推定年齢は4〜6か月とのことです。

このカメラには、ヒョウ、ドール(野生犬)、ガウル(インド野牛)、マメジカ、イノシシなど、多種多様な野生動物も記録されており、同地域の生態系の多様性が改めて確認されました。

関係者は、「トラの繁殖が確認されることは、当該地域の自然環境がそれだけ豊かである証拠です。F22の子どもたちが無事に成長し、トラの新たな世代がこの森に根づいていくことを願っています」とコメントしています。

この発見は、タイ国内外の自然保護活動に大きな希望をもたらすものです。

 

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