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地震で倒壊のビル建設の中国系企業、ソンクラー病院とナラティワート空港の工事も担当

2025年4月2日 配信

2025年3月28日に発生したミャンマーを震源とするマグニチュード8.2の地震の影響で、バンコク・チャトゥチャック区で建設中だった国家会計検査院(สำนักงานการตรวจเงินแผ่นดิน、State Audit Office of the Kingdom of Thailand)の新庁舎ビルが倒壊しました。このビルを建設していたのは中国企業 China Railway No.10 (Thailand) です。



バンコクポストの2025年4月2日の報道によると、この企業は現在も、タイ国内の複数の大型建設プロジェクトに関与しています。その一つが、ソンクラー県ムアン郡にあるソンクラー病院で建設中の9階建ての新棟です。この建物は、外来診療および救急患者の受け入れを目的としており、総工費は約4億2,690万バーツです。施工を担当しているのは、Akarakorn Development(出資比率51%)と China Railway No.10 (Thailand)(49%)によるコンソーシアム「AKCコンソーシアム」です。

ソンクラー病院院長によりますと、建物は地震に耐えうる設計となっており、使用されている建材も厳格に管理されているとのことです。昨年末の大雨による洪水の影響で工期に遅れが出ているものの、関係機関による監督のもと、工事は順調に進められています。また、先日の地震発生時には現場で振動が感じられたものの、構造物に異常はなく、安全確認のため一時的に作業を中断しただけで、数日内には再開できる見込みだとしています。

さらに、China Railway No.10 (Thailand) は、ナラティワート県で建設が進められている新空港ターミナルの施工にも関わっています。しかしながら、こちらの進捗状況は非常に遅く、建設費約6億3,989万バーツのプロジェクトで、先月の進行率はわずか0.51%、全体でも39.24%の進捗にとどまっているということです。

運輸副大臣によりますと、このターミナル建設も昨年の洪水によって遅延が発生しており、今後は空港局が施工状況を厳しく監視し、契約通りに完成できるかを判断していくと述べています。なお、こちらのプロジェクトには ISO Engineering も共同で参加しています。

大規模インフラ整備が続く中、安全性と品質管理への信頼が改めて問われています。

■Hospital building, airport terminal also being built by discredited Chinese company

 

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