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タイ警察中央捜査局(CIB)は、自然資源・環境犯罪捜査課(บก.ปทส.)と連携し、ラーチャブリー県パクトー郡に広がる無許可の土採取場を突き止めた。そこには、2台のバックホーが唸りを上げ、掘り起こされた土が次々とトラックへ積み込まれる光景が広がっていた。静かだが確かに、何かが行われていた。いや、行われ続けていたのだ。
所有を主張した男は、「今年2月から販売している」と語り、現場にいた作業員らも「毎日多くのトラックが訪れていた」「近隣に迷惑をかけていたかもしれない」と供述したという。それが単なる商売だったのか、それとも明確な違法行為だったのか――いや、そんなことは意味はなさない。CIBがそこにいた、それがすべてである。
CIBは3名を工場法違反(無許可での操業)の疑いで逮捕。バックホー2台、受領チケットなどを押収した。だが、現場の空気はまだ動いていた。調査の最中、林の奥から聞こえてきたのは、不穏なエンジン音。22インチのチェーンソーが木を裂いていた。
CIBが確認に向かうと、そこには2人の男。使用していたチェーンソーには許可証がなかった。さらにその場で身元を確認したところ、そのうちの1人には、麻薬関連の逮捕状が2件出されていたことが明らかになった。切られていたのは木材だったのか、それとも逃げ続けた過去だったのか。そう考える者がいたとしても不思議ではない。
この一連の出来事は偶然だったのか、または必然だったのか――CIBの姿勢が、それを黙して語っていたに違いない。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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