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タイ国内の地震専門家は2025年3月29日、前日にミャンマー中部で発生したマグニチュード8.2の強い地震に関連し、「今後1〜2週間はタイ国内でも余震が続く可能性がある」と警告しました。バンコク・ポストが伝えています。
アジア工科大学(AIT)で構造工学を専門とし、国家地震研究センターの所長を務めるペンヌン・ワーニッチャイ教授は、「今回のような大規模な地震のあとは、継続的な揺れが見込まれる。特に高層建築物の安全確認が重要」と話しています。
教授によると、余震は本震ほどの規模にはならない見通しですが、建物にすでに損傷がある場合、さらなる被害につながるおそれがあります。特にバンコクのように高層ビルが密集する都市では、「構造の健全性を早急に確認し、損傷が確認された建物は使用を控えるべきだ」と強調しました。
今回の地震は3月28日午後、ミャンマー・マンダレー近郊の深さ10キロ地点で発生。震源はインドプレートとスンダプレートの境界に位置するサガイン断層とみられています。タイ各地でも強い揺れが感じられ、建物から避難する人々の姿が見られました。
ペンヌン教授は「リスクは時間とともに減少するが、余震の可能性は十分にある。今後1〜2週間は警戒を続けてほしい」と呼びかけています。
■Quake death toll in Bangkok, more aftershocks expected
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