タイ北部で「非常に暑い」状態に　気象局が健康への注意を呼びかけ

タイ気象局は2025年3月24日、タイ北部を中心とする上部地域において、今後数日間「非常に暑い」状態が続く見込みであると発表しました。これは、同地域に熱による低気圧帯が広がり、これまで上空を覆っていた冷たい高気圧の勢力が弱まっていることが原因とされています。

この影響により、北部および中部では日中の気温が上昇し、健康への影響が懸念されています。気象局は、屋外での長時間の活動を控えるなど、暑さ対策と体調管理を呼びかけています。

また、現在は風が弱まっているため、タイ北部ではPM2.5や煙霧などの微小粒子が大気中にたまりやすくなっています。空気の質が悪化する可能性があり、呼吸器系に不安のある方はマスクを着用し、外出を控えるなどの対策が求められます。

一方、タイ南部では中程度の東風が吹いており、一部地域では雷雨の可能性があります。海上では特にタイ湾南部やアンダマン海で、雷雨時に波が2メートルを超えることも予想されており、気象局は小型船舶の乗員に対して十分な注意を呼びかけています。

さらに、3月29日から30日にかけては、中国から中程度の高気圧がタイ東北部や南シナ海に張り出す見通しです。この影響でタイ北部では気温差により「夏の嵐」と呼ばれる現象が発生する可能性があり、雷雨や突風、雹、さらには落雷などが局地的に起こる見込みです。農作物や家畜への被害を防ぐための備えも重要です。

今後も気象の変化に注意し、気象局の最新情報を確認するようにしましょう。