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遠隔医療とバイク便で病院に行かず診療・薬受け取り、外来混雑5%減へ

2025年3月24日 配信

タイ保健省は、遠隔医療(Telemedicine)、医薬品配送サービス「Health Rider」、そしてデジタル診断書を組み合わせた医療サービスを全国の病院に拡大し、2025年9月までに外来患者の混雑を5%削減する目標を掲げています。2025年3月23日に明らかにしました。



保健省は、医療サービスの利便性を高めるためにデジタル技術を積極的に導入しており、病院に行かなくてもスマートフォン経由で医師の診療を受け、薬も自宅で受け取れる仕組みを構築中です。これにより、通院の負担を軽減するとともに、病院の混雑や医療スタッフの業務量を減らすことが期待されています。

遠隔医療(Telemedicine)は、COVID-19の流行をきっかけにタイでも広く使われるようになり、現在では保健省管轄のさまざまな医療機関に拡大。導入によって外来患者数の減少が見られています。たとえば保健省が管轄する大規模な中核病院では、2022年には1日あたり23,022人だった外来患者が、2024年には13,341人に減少。一般病院でも同様の傾向があり、遠隔医療(Telemedicine)の有効性が数字で示されています。

今回の取り組みでは、遠隔医療(Telemedicine)に加えて「Health Rider」による医薬品の配送、さらにデジタル診断書の発行も標準化。診療から薬の受け取り、証明書の取得までを一貫してオンラインで完結できる体制を整えます。

運用にあたっては、本人確認の厳格化、診療記録の電子保存、プライバシー保護などの基準が定められており、サービス提供の過程では音声・映像・テキストによる記録を残し、後から確認可能な体制を義務づけています。また、認可を受けた医師は、保健省の電子健康記録システムにアクセスできるようになります。

これらのサービスは、保健省の「モー・プロム」アプリやLINEの公式アカウントからも利用可能で、電子取引開発機構(ETDA)や政府デジタル開発機構(DGA)によってセキュリティ基準が保証されています。

保健省は今後、都市部だけでなく地方や高齢者にもこのサービスを広げ、より公平で効率的な医療体制の構築を目指しています。

 

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