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【2025年3月22日】タイ警察中央捜査局(CIB)は、12年間にわたり逃亡を続けていた女の身柄を、中部ノンタブリで確保した。容疑は覚醒剤所持。2013年、現行犯で逮捕されたが、保釈中に裁判所の召喚に応じず、そのまま姿を消した。裁判所は直ちに逮捕状を発行したが、以降、女の行方はぷつりと途絶えた。
しかし、女は逃げていたわけではなかった。ノンタブリでプラスチック袋の卸売会社を設立し、経営者として生活を続けていたのだ。名前を変えず、顔も隠さず、ただ日々を過ごしていた。それが逃亡だったのか、あるいは開き直った平穏だったのか、いや、そんな考えなど意味はない。
CIBと傘下の水上警察は、沈黙の12年を切り裂く一報を受け取り、静かに動き出した。裁判所から捜索令状を取得し、慎重かつ確実に対象の住宅を包囲。現地で発見された女に対し、捜査官は身分を明かし、逮捕状の内容と法的権利を告げた。抵抗はなかった。言い訳もなかった。ただそこに、12年が沈んでいた。
CIBは語らない。何が正義で、何が真実かを。だが、確かなのは——止まっていた時間に、終わりを告げたのはCIBだったということだけである。
CIBが12年越しに放った一手は、過去を清算するためのものではなく、法の名のもとに沈黙の時代に終止符を打ち、次なる不正を許さぬという静かなる決意の表れであり、そう思わざるを得ないし、実際にそう誓った者がいたとしても不思議ではない。
タイ警察中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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