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2025年3月20日、タイ東部チョンブリ県パタヤ市庁舎で開催されたタイ上院・商業産業委員会の会議において、タイ東部ホテル協会のナッサライ・チャイチンダーラット副会長が出席し、東部地域における中小規模宿泊施設の課題について意見を述べました。各報道が伝えています。
ナッサライ副会長によりますと、同地域では多くの中小規模宿泊事業者が、法律に基づいた正式な営業許可を取得していない現状があるとのことです。その主な理由としては、「法律や税制に対する不安」と「許可取得への動機不足」が挙げられています。
「許可を取得するためには多くの手続きや費用がかかることから、法律や税制に対する懸念を持つ事業者が多いのです。また、現在でも無許可で営業できてしまう状況があり、許可を取る必要性を感じていない事業者も少なくありません」と説明しました。
さらに、近年タイ国内で利用が拡大しているAirbnbとの競争における不公平さについても言及しました。正規のホテル事業者は法的な義務やコストを負って営業しているのに対し、Airbnbは厳しい規制の対象外となっているため、安全性やサービス品質にばらつきがあり、業界全体の信頼性にも影響を与えていると指摘しています。
「正規のホテルは多くの負担を強いられているにもかかわらず、Airbnbのような無許可営業には十分な監視や規制がないため、不公平な競争が生じています」とナッサライ副会長は述べました。
同協会は、関係機関に対して早急な対応を求めており、業界全体のサービス水準を引き上げるとともに、タイ観光業の国際競争力の強化を目指しています。
「中小規模の宿泊事業者が正式な営業許可を取得し、業界全体の信頼性とサービス品質が向上すれば、タイの観光業はさらに発展するでしょう」と語りました。
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