歯科医院で連続トラブルのドイツ人男を逮捕、ビザ取消検討も

ナコンラチャシマ県（コラート）で歯科医院に対する暴行事件を繰り返していたドイツ人男が2025年3月18日午後5時ごろ、ショッピングモールの駐車場で逮捕されました。ナコンラチャシマ県警が発表しました。

コラートの歯科医院を恐怖に陥れるドイツ人男性、女性歯科医の唇に噛みつくも警察動かず

逮捕されたのは、41歳のドイツ国籍の男です。警察の調べによると、この男は自宅を離れ、緑色のピックアップトラックの荷台に座っているところを発見されたということです。警察は裁判所の許可を得て身柄を拘束し、ムアンナコンラチャシマ郡のジョーホー警察署へ連行しました。

この男には、住居侵入、暴行、器物損壊の容疑がかけられており、警察は拘留期間の延長を申請する方針です。また、保釈は認めない方針だということです。

取り調べでは、通訳を通じて「自分が逮捕状を出された人物であることは認めるが、詳しい供述は裁判で行う」と述べました。

この男はタイに合法的に滞在しており、ビザを毎年更新していました。しかし、警察は公共の安全を脅かす人物と判断し、ナコンラチャシマ入国管理局にビザ取消を申請する予定です。

最初の被害届は2024年11月30日に提出され、歯科医院に侵入し、女性歯科医に暴行を加えたとされています。その後も複数の歯科医院で暴力行為を繰り返しており、合計で数件の被害届が出されています。

警察は被害者への聞き取りを進め、証拠を整理した上で起訴に向けた手続きを進める方針です。

この男のタイ人の妻によると、過去にドイツで精神科の治療を受けたことがあるものの、現在は治療を拒否し、薬も服用していないということです。また、暴行の動機については不明ですが、一部では大麻の使用が影響している可能性も指摘されています。

ナコンラチャシマの歯科医たちは、今回の逮捕により事態の収束を期待していますが、再発防止のために警察のさらなる対応を求める声も上がっています。

■Accused German dental clinic assailant arrested

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