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コラートの歯科医院を恐怖に陥れるドイツ人男性、女性歯科医の唇に噛みつくも警察動かず

2025年3月18日 配信

ナコンラチャシマ県(コラート)で、41歳のドイツ人男性による暴力行為が相次ぎ、歯科医院が恐怖に包まれています。ナコンラチャシマ歯科協会は2025年3月17日、警察に被害届を提出し、これまでの対応の遅れを強く批判しました。各報道が伝えています。



繰り返される暴力、歯科医に広がる不安

ナコンラチャシマ歯科協会によると、このドイツ人男性は2024年11月以降、複数の歯科医院で暴力を振るい、医師に危害を加えているにもかかわらず、警察の対応が遅れているといいます。協会は以前から通報を続けていますが、ドイツ人男性自由に生活を続け、同様の騒動を繰り返しているとのことです。

3月14日には、コラート中心部のショッピングモール内の歯科医院で新たな事件が発生しました。監視カメラの映像には、ドイツ人男性が歯科医に怒鳴り、立ち入り禁止の医師専用エリアに無理やり侵入する様子が映っていました。ドイツ人男性の激しい言動に恐怖を感じた女性歯科医は、逃げ出したといいます。

さらに、2024年11月30日には、ミットラパープ通りの歯科医院で、ドイツ人男性が診察室の扉を破壊して押し入り、女性歯科医を襲撃する事件も起きました。この時、ドイツ人男性は医師の唇を噛み、頭を壁に打ち付けるなどの暴行を加えました。被害者の医師は心に深い傷を負い、今も診療に復帰できていません。

精神疾患の過去、歯科医への脅迫も

ドイツ人男性はタイ人の妻とともにナコンラチャシマ県ノーンスン郡ドーンチョンプー地区に住んでいるといいます。妻によると、ドイツ人男性はドイツで精神科治療を受けた過去があり、仕事を解雇された後にタイへ移住しました。しかし、現在は治療を拒否し、大麻を使用しているとのことです。

また、ドイツ人男性は歯科医の個人Facebookアカウントに脅迫メッセージを送り、暴行や殺害をほのめかす内容も含まれているといいます。このため、コラートの歯科医たちは日々、不安を抱えながら診療を続けています。

警察の対応に進展なし、協会が強く訴え

ムアンナコンラチャシマ警察署およびポークラーン警察署に提出された被害届は、いまだに進展がない状況です。ウィワット・チャットウォンワン医師は「この男性が武器を持って歯科医院に現れれば、さらに重大な事件が起こる可能性があります」と警鐘を鳴らしています。

「警察には迅速な対応を求めます。彼の行動は社会にとって大きな脅威です。最低限、適切な治療を受けさせるか、これ以上の混乱を引き起こさないよう拘束するべきです」とウィワット医師は訴えています。

 

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