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2025年3月13日、タイ南部スラタニ県のサムイ空港で、外国人4人が110kgの大麻を所持していたとして逮捕されました。警察は、前日に同じ空港で逮捕された外国人5人と関連がある可能性が高いとみています。バンコクポストが伝えています。
サムイ空港で英国人4人とマレーシア人1人を逮捕、 144kgの大麻密輸未遂
今回押収された大麻は、X線検査の際に7つのスーツケースに隠されているのが発見されたとのことです。
警察によると、4人は香港を経由し、イギリスを経てドイツへ向かう予定だったとされています。逮捕されたのは、イギリス人2人(23歳と36歳)、ルーマニア人1人(48歳)、オランダ人1人(58歳)です。
取り調べに対し、4人は「無料でタイ旅行に招待された」と供述しています。宿泊費や食事もすべて提供され、その代わりに出発時にスーツケースを運ぶよう依頼されたとのことです。スーツケースは宿泊先のホテルでタイ人から受け取ったもので、目的地に到着後に報酬を受け取ることになっていたと説明しています。
タイ税関は、正式な手続きを経ずに大麻を国外へ持ち出そうとしたとして、4人を密輸の罪で告発しました。さらに、「伝統医薬知識保護法」違反の疑いもかけられています。現在、4人はサムイ島の警察署に拘留されています。
警察によると、前日に逮捕された5人と今回の4人は、手口が酷似していることから同じ組織に関与している可能性が高いとみられます。前日の摘発では、イギリス人4人とマレーシア人1人が144kgの大麻を所持していました。
これにより、2日間で合計9人が逮捕され、押収された大麻は254kgに上っています。警察は現在、密輸の指示を出した組織の特定や、外国人運び屋を勧誘した人物の捜査を進めています。
押収された大麻の市場価格は1kgあたり約4万5000バーツ(約19万円)とされています。海外ではこの10倍の価格で取引される可能性があるとのことです。
■Another 110kg of cannabis seized at Samui airport