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タイで大麦の新品種「FNBL#140」を発表

2025年3月9日 配信

タイ農業・協同組合省の米作局は、新たな高品質大麦品種「FNBL#140」を発表し、2026年の正式な栽培開始に向けた準備を進めています。この品種は、タイの気候に適応するよう開発され、病気耐性が強化されているほか、生産性の向上が期待されています。2025年3月9日にタイ政府メディアNNTが伝えています。



「FNBL#140」は、葉の病気に対する耐性を持ち、従来の品種と比較して収量が20%向上するとされています。具体的には、1ライ(約0.40エーカー)あたりの生産量が最大339キログラムに達する見込みです。また、国際基準を満たした麦芽の生産に適していることも、この品種の特徴の一つとなっています。

米作局は、「FNBL#140」の普及に向けて農家への供給準備を整えており、北部地域を中心に栽培を推奨する方針です。タイ北部のチェンマイ、チェンライ、パヤオ、ラムパーン、ナーンなど、冷涼な気候の地域では、この新品種の栽培に適した環境が整っているとされています。

さらに、本品種を活用した付加価値製品の開発を推進し、地域の農業コミュニティに新たな経済的機会を提供する考えです。特に、麦芽生産への利用を視野に入れ、国内市場および国際市場への展開が期待されています。

この品種は、タイ国内の研究施設で改良が進められたもので、特に国王ラマ9世のロイヤルプロジェクトの一環として設立された米作研究センターの技術が活用されています。米作局は「FNBL#140」の成功を足掛かりに、今後も気候変動や市場の需要に対応した穀物の品種改良を継続するとしています。

政府が検討中の「地域酒造法(พ.ร.บ. สุราชุมชน)」が可決されれば、地元コミュニティ主導の麦芽生産が促進される可能性もあります。「FNBL#140」を活用した新たなビジネスモデルの創出が期待されています。

 

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