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近年、航空機内でのモバイルバッテリーの発火事故が相次いでいることを受け、韓国や台湾でも新たな規制が導入されています。
この流れを受け、タイ民間航空局(CAAT)は2025年3月6日に、モバイルバッテリーについての新たな規定を発表しました。また、タイ国際航空(THAI Airways)も3月7日に、機内でのモバイルバッテリーの使用および充電を禁止することを発表し、3月15日より適用されます。
タイ民間航空局(CAAT)は、航空機の安全性を確保するため、機内での予備バッテリー(パワーバンク)の取り扱いに関するルールを明確にしました。
・予備バッテリーは受託手荷物(Checked Baggage)として預け入れ不可です。
リチウムを含むバッテリーは、飛行中に熱が蓄積し、発火や爆発のリスクがあります。貨物室で火災が発生した場合、消火が困難になるためです。
・予備バッテリーは機内持ち込み手荷物(Carry On Baggage)としてのみ許可されます。
機内で発火した場合、乗務員が迅速に対応できるため、安全性が確保されます。
国際民間航空機関(ICAO)および国際航空運送協会(IATA)は、機内持ち込み可能な予備バッテリーの容量基準を以下のように定めています。
✅ 100Wh(ワット時)または20,000mAh以下のバッテリーは、1人あたり最大20個まで持ち込み可能です。
✅ 100Wh(ワット時)超~160Wh(ワット時)または20,000mAh超~32,000mAh以下のバッテリーは、1人あたり最大2個まで持ち込み可能です。
❌ 160Wh(ワット時)または32,000mAh超のバッテリーは、一切持ち込み不可となります。
CAATおよびタイの航空会社は、引き続きICAOの基準を採用しています。搭乗前に予備バッテリーの容量や状態を確認し、安全基準を満たしているかチェックすることを推奨しています。スムーズで安全なフライトのため、事前の準備を心がけましょう。
タイ国際航空を利用する際は、機内でのバッテリー使用や充電ができないことを事前に把握しておく必要があります。また、バッテリーの持ち込み自体は引き続き可能ですが、事前に航空会社の規定を確認することが求められます。
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