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タイ警察は2025年3月7日、電子タバコおよび笑気ガスの違法販売・流通に対する全国規模の取り締まりを実施し、過去7日間で666件の摘発を行ったと発表しました。この取り締まりにより、690人を逮捕し、押収品の総数は45万4,958点にのぼりました。押収品の総額は4,191万1,815バーツに達しています。
今回の取り締まりは、バンコク首都圏警察、地方警察(第1~9管区)、中央捜査局(CIB)、テクノロジー犯罪捜査局、観光警察、入国管理局などが協力して実施されました。特に、大規模な密売ルートの摘発に重点が置かれ、40万9,364点(3,420万バーツ相当)の押収品を伴う2件の摘発で3人を逮捕しました。また、小規模な販売業者に対する取り締まりでは、645件の摘発を行い、669人を逮捕。押収品は4万3,483点(721万5,005バーツ相当)にのぼりました。
さらに、未成年への影響が懸念される学校周辺では7件の摘発があり、6人を逮捕しました。観光地では12件の摘発が行われ、12人が逮捕されています。また、笑気ガスの違法販売に関する取り締まりも強化され、3件の摘発で3人を逮捕し、2,334点(10万バーツ相当)を押収しました。
警察は、電子タバコや笑気ガスの違法販売が国内で広がっていることを受け、政府の方針に基づき取り締まりを強化していると説明しています。特に、違法販売の資金ルートを追跡し、組織の資産凍結を進めることで、犯罪の根絶を図る方針を示しました。警察庁のマネーロンダリング対策センターとも連携し、違法な資金の流れを徹底的に追跡する考えです。
また、「警察は国民の安全を守るため、違法行為の撲滅に全力を尽くす」と強調し、電子タバコや笑気ガスの違法販売が容易に行えない環境を整備する方針を示しました。市民にも積極的な情報提供を呼びかけています。
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