2025年3月5日 配信
専門家によると、タイは2025年4月に極端な暑さに見舞われる可能性があり、一部の地域では気温が44度に達すると予測されています。世界気象機関（WMO）およびタイ気象局の発表によると、2025年4月は年間で最も暑い月になる見込みです。タイ政府メディアNNTが2025年3月5日に伝えています。
バンコクでは、日中の気温が平均35度に達するとみられています。また、メーホンソーン県、ターク県、チェンマイ県、ランパーン県、ウッタラディット県、ルーイ県、スコータイ県などの北部の県では、特に盆地の地域で最高気温が42～44度に達する可能性があるとされています。
この気温の上昇は、タイの大気を支配する低気圧と、タイ湾から流れ込む湿った空気の影響によるものとみられています。湿度が高まることで、さらに暑さが厳しくなると予測されています。気候データによると、2025年はタイの過去70年間で3番目に暑い年となる可能性があり、2024年および2023年の記録的な高温に続くと考えられています。2024年4月にはランパーン県で44.6度を記録し、複数の県で気温が44度を超えました。
また、長期的な気候の傾向として、地球温暖化の影響により、極端な暑さが今後ますます頻繁に発生すると警告されています。温室効果ガスの排出増加により、すでに世界の平均気温は産業革命前と比べて1.5度上昇しており、タイを含む熱帯・赤道地域の国々では、夏に気温が44度を超えることが常態化し、熱波がさらに激しくなる可能性があるとされています。
このため、保健当局は熱中症などの健康リスクが高まることを警告しています。熱中症は体温が40度以上に上昇した際に発生し、極度の疲労、めまい、筋肉のけいれん、けいれん発作、重篤な場合には臓器不全を引き起こす可能性があるとされています。
こうした極端な暑さが繰り返される中、当局は国民の意識向上と適切な対策の重要性を強調しています。通気性の良い衣服を着用すること、十分な水分を摂取すること、屋外での活動を控えることなどの予防策を徹底することが、暑さの影響を軽減するために重要となりそうです。
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