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高品質タイ紅茶「スペシャルティ・タイティー」が急成長、人気拡大へ

2025年3月3日 配信

スペシャルティ・タイティー(ชาไทย Specialty)の人気が急上昇しています。この3年間で、スペシャルティ・タイティーを販売する店舗が205%以上増加し、2024年のデリバリー注文数は40万杯に達しました。前年と比べると81%の増加となっており、タイの消費者が高品質なタイティーを求める傾向が強まっていることがわかります。2025年3月はじめの各報道が伝えています。



スペシャルティ・タイティーとは、厳選されたタイ産の茶葉を使用し、産地ごとの個性を活かした高品質なタイティーのことです。従来の甘く濃厚なタイティーとは異なり、スペシャルティコーヒーのように茶葉の産地や加工方法にこだわり、それぞれの特徴を楽しめるのが魅力です。タイでは、チェンライ産の茶葉がフローラルな香りとベリー系の風味、メーホンソーン産はシトラスの爽やかさとフレッシュバターの香り、パッタニー産はピーナッツバターや松の実の風味を持つとされています。店舗ごとにオリジナルのブレンドやアレンジメニューを提供し、消費者が好みに合わせて選べるのが特徴です。

フードデリバリーアプリ「LINE MAN」のデータによると、スペシャルティ・タイティーの市場は特にバンコクで成長しており、国内の店舗の46%が集中しています。次いでノンタブリー県、チョンブリ県でも店舗数が増加しています。

このブームの背景には、タイ国内で広まるスペシャルティコーヒー文化の影響があります。コーヒー愛好者が、同じように茶葉の個性を楽しめる飲み物としてスペシャルティ・タイティーに注目するようになりました。「Khiri Thai Tea」のオーナー、ミンチャヤ・ブランセットクル氏によると、タイでは昔からお茶が親しまれてきましたが、スペシャルティコーヒー市場の成長がスペシャルティ・タイティーの人気を後押ししたといいます。タイ産の茶葉を使い、地元の生産者と協力しながら、より高品質なタイティーを提供することに力を入れているそうです。

また、スペシャルティ・タイティーの人気をさらに高めたのが、BLACKPINKリサがプロデュースした「Lisa Thai Tea」です。アメリカの高級スーパー「Erewhon」とのコラボで独自のタイティーを発売したことで、プレミアムなタイティーへの関心が高まりました。その影響を受け、「Khiri Thai Tea」や「Unicorn Signature」、「C Prom」などの有名ブランドも、Lisa Thai Tea風のメニューを展開しています。

スペシャルティ・タイティー市場は今後も拡大する可能性があります。現在、世界の茶市場でタイは第7位の規模を持ち、タイ産茶葉の需要は国内外で高まっています。ミンチャヤ氏は、ストーリーの発信やメニュー開発、市場拡大、大手ブランドの支援があれば、スペシャルティ・タイティーがスペシャルティコーヒーのように世界的な人気を得ることも可能だと話しています。

現在、タイ国内ではLINE MANを通じて500以上のスペシャルティ・タイティー専門店が営業しており、市場は急速に成長しています。今後、スペシャルティ・タイティーがタイを代表する飲料としてどこまで広がるのか、注目が集まっています。

 

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