バンコクの広告代理店が報酬未払いか、インフルエンサーが被害訴え

タイのインフルエンサー業界で、広告代理店による報酬未払い問題が注目を集めています。Facebookページ「แม่จ๋าๆพามาตาไปเที่ยวหน่อย（ママ、マーターを旅行に連れて行って）」の運営者が2025年3月3日、バンコク・ラプラオ地区の広告代理店から報酬を受け取れないまま2年以上が経過していると告発しました。同様の被害を訴えるインフルエンサーやブランドは20以上にのぼり、未払い総額は100万バーツを超えるとみられます。

この運営者によると、代理店との取引は2022年から始まりましたが、報酬は支払われず、「逃げてもいない、消えてもいない、でも支払わない」という状態が続いているといいます。また、代理店はこれまでに3つの異なる会社名を使いながら業務を続けており、現在も活動をしているとのことです。

「この件が広まれば、さらに詳しく話すつもりです」と述べ、他のインフルエンサーやブランドに対して注意を呼びかけています。また、「他のクライアントや広告代理店はとても誠実なのに、この会社だけが問題を起こしている」とし、業界内で異例の事態であることを強調しました。

報酬の回収については「正直、未払いの分はもう諦めています。しかし、このような業者が業界に居続けることで、さらに被害者が増えてしまうのではないかと懸念しています」と語っています。

この告発を受け、SNS上では「私も同じ代理店に報酬を支払ってもらえていない」といった声が相次いで寄せられています。今後、被害の拡大や法的措置の可能性についても注目が集まりそうです。