中国でタイ産ドライフルーツの需要拡大、市場拡大のチャンスに

中国でタイ産の乾燥果実や保存果実の人気が高まっています。品質への信頼や加工技術の向上が評価されており、タイの農産物輸出拡大にとって好機となっています。2025年2月28日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

調査会社iiMedia Researchによると、中国の乾燥果実・保存果実市場の規模は2023年に1,460億元（約7,200億バーツ）に達し、前年比32.6%の成長を記録しました。2028年には3,350億元（約1兆7,500億バーツ）に拡大すると予測されています。

消費者の健康志向が高まる中、82%が栄養価を重視し、80.6%が成分の透明性を求めているといいます。特に、低糖、無添加、低カロリーの商品が人気を集めており、購入チャネルとしてはオンラインショッピングが主流となっています。調査によると、81.4%の消費者がオンラインで購入し、77.6%が実店舗も利用しているとのことです。

2024年1月から10月にかけて、中国はタイからの乾燥果実を最も多く輸入し、その額は1億2,564万米ドル（約43億バーツ）に達しました。これは前年比10.22%の増加となっており、チリ、ベトナム、アメリカ、フランスなど他の主要供給国を大きく上回っています。

また、中国の電子商取引市場の成長も追い風となっており、タオバオ（Taobao）、Tモール（Tmall）、ピンドゥオドゥオ（Pinduoduo）、ジンドン（Jingdong）などのECプラットフォームが販売を支えています。タイの乾燥果実メーカーにとって、これらのオンライン市場への参入がさらなる市場拡大の鍵となりそうです。